ゼロの使い魔(6) 贖罪の炎赤石

ゼロの使い魔〈6〉贖罪の炎赤石(ルビー) (MF文庫J)
ゼロの使い魔〈6〉贖罪の炎赤石(ルビー) (MF文庫J)ヤマグチ ノボル

メディアファクトリー 2005-11
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おすすめ平均 star
starこの先どうなるのか...
starゼロの中でも特殊な巻
star新展開

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帯の下に隠れている部分がどうなっているかは書店で確認して下さい。あるいは買うか。しかし卑劣な作りだなこの表紙!まあいいけど。
ところで、なにか吹っ切れたかの様な勢いで「ゼロの使い魔」の感想を書き続けていますが、ええ、三が日の三日目、微妙に暇です。ええ、ええ、ネットに繋ぐ意外に特にやる事なんてありませんのでね。実家なんて肩身が狭くて居づらいですしね。早々に脱出ですよ。まあ、それはともかく6巻です。

今回はルイズの里帰りがあるのですが、そこに才人とシエスタが同行するのが話のはじめです。いやあいいですね冒頭のシエスタ。個人的には彼女が一番おつきあいしたいキャラです。ルイズの嫉妬が爆発するのも楽しいですけどね。
それから今回の一番の(?)見所ですが、ルイズの姉の長女エレオノールと次女カトレアが実にいいです。エレオノールの男に「もう限界」と言わしめる性格は、まさしくルイズの姉でしょうか。ルイズが長女に似ない事を祈ります。しかし次女のカトレア、彼女は非常に穏やかなタイプの女性ですが、体の話で言えば「理想型のルイズ」です。いやあ、いい体しています。で、やっぱり見所はルイズのちょいデレでしょうか?

「ば、ばか……、一箇所だけって……、しかも、あんた、そんないきなり……、こらちょっと、おいこら何考えてんのこら、ばか、ちょ、この、あん、そんな、やん、ばか……」

何が起きているのかは本編で確認して下さい

で、本編のメインストーリーですが、アルビオンとの戦争が本格化する、どちらかと言えば戦いだらけの展開です。騎士アニエスの闘う理由、コルベールの秘められた暗い過去、そして戦争に駆り出される事になるマリコルヌやギーシュ。膨れ上がる戦争の規模と、燃え続けるアンリエッタの復讐の炎。実に重苦しい展開ですね。戦う事の空しさを強調して語る展開です。特にコルベールの過去と現在の話はなかなか読ませます。1巻の頃はけっこうダメダメな教師でしたが、ここにきて光り出しましたねコルベール。頭は元々光ってますが。

全体でいちゃいちゃのだめだめ展開と、戦争の醜い展開の対比が楽しい巻です。個人的5つ星に認定。おすすめですね。