ゼロの使い魔(8) 望郷の小夜曲

ゼロの使い魔〈8〉望郷の小夜曲(セレナーデ) (MF文庫J)
ゼロの使い魔〈8〉望郷の小夜曲(セレナーデ) (MF文庫J)ヤマグチ ノボル

メディアファクトリー 2006-06
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おすすめ平均 star
starルイズの決意
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8巻ではルイズが普通の少女しています。気弱なルイズがきっちり沢山書かれます。これがまた可愛らしいです。
前回の引きで才人の独断専行と行方不明を受けての結果なのですが、その後のルイズの落ち込みが可愛いのです。塞ぎ込んだり、夢に逃げ込んだり、寝込んでみたり。まあ人として当然と言えば当然の反応ですが、こういうネガティブな部分も含めてルイズの心の動きを細かく追いかけている所がいいですね。頭に怪しげな編みかけの謎物体を被って落ち込んでいる所など、非常に愛らしいです。
しかし、しかしですよ、ルイズがこんな状態に陥っているというのに才人はどうでしょう。巨乳に助けられてべろべろです。なんで帰らんねん。「ある理由」があるにしてもこりゃ散々殴られても仕方が無いでしょう・・・。
でもね、でもね? 彼は悪くない。悪くないんです。なんといっても、
乳革命(バスト・レボリューション)ですから
流石にね、新キャラのティファニアの持つ、スレンダーボディに反則としか言いようのない巨乳。優しい性格にエルフ耳。ああ、これはもうダメだよね。男ならダメだ。
確かに貧乳も味わい深いし悪くない、掌にすっぽり収まるジャストな感じもいいでしょう。でも乳革命エルフなんて完全な反則な訳です。完全な凶器を胸に仕込んでいる訳で、そら仕方ない。ルイズには悪いけど仕方がない。ちょっと腰を落ち着けて考え事でもしようかなって気にもなります。
この乳について才人は本編でこのように述懐しています。

体の線に対しての、この大きさは完全に反則である。このエルフ少女、体は細い。こうして倒れた身体を上から見るとよくわかる。足首も細い。腕も細い、首も、腰も、全部が細い。だが……、胸だけが常軌を逸している。胸が身体に、反旗を翻している。
つうか胸のサイズに関する法律があったなら、無期懲役は間違いない。いや、死刑かもしれない。

そらこんな乳が目の前にあれば難しいことは考えなくもなるわな。おっぱい星人ではないと自負する私でさえそうです。枯れかかった30代の男でもそうです。ましてや10代の少年ではもう言うまでもないです。才人はルイズのことを考えると胸が痛むようですが・・・流石にそういう事がなかったら才人は流石に主役失格でしょうが、取りあえず泣いたりするのでセーフです。男的にセーフ。女からは総スカンを食う可能性はありますが。

あと、微妙に変化を見せ出すアンリエッタが結構見所でもあります。復讐の空しさを知り、才人の身を挺した活躍を知り、アンリエッタの心は揺れ動きます。またまたフラグを立てつつある才人。禁断の恋まっしぐらですね。ああ、これもいいなあ。あとアニエスシエスタもいいですよ。

正直もう仕方がないです。星5つです。ここまでこだわって色々やられた日にはメインの国同士の戦いなんて飾りです。エラい人にはそれが分からんのですと言ってしまいましょう。
この感想もストーリーに殆ど触れない感想に成り果てています。でもそういう本だよこれ。そういう楽しみ方が正しいよ。だっておっぱい凄いし
しかし、「かのこん」にはイマイチ反応しない私がこれにここまで反応する理由が自分でも分かりません。あからさまなおっぱい小説じゃないからですかね。隠して隠して微妙に微妙に・・・つまり「ゼロの使い魔」はより淫靡にエロいって事でしょうかね。