とある魔術の禁書目録(11)

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈11〉 (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈11〉 (電撃文庫)鎌池 和馬

メディアワークス 2006-10
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おすすめ平均 star
starかつての敵でも助け出す上条当麻という個人の人間性が全面によく出ている。
star今度はヴェネツィア
starヴェネツィア行ってみてー

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やっぱり遡って昨日の日付で更新の11巻。これで禁書をコンプだ・・・! しかも珍しく表紙画像がある!
ところで。
なんで突然イタリア? え、作者が海外旅行にでも行って、つい書きたくなっちゃったの? あ、そう、そうなんだー。いいなーイタリア。という会話がどこかから聞こえてきそうな感じの「とある魔術の禁書目録」11巻、なぜかイタリアからお送り致します。

唐突だ。
もの凄い唐突感だ。
話の展開から将来的に舞台がイギリスとかはあるかなー? 位は思っていたけどまさかこう来るとは。今まで敵役が沢山登場しているローマ正教のお膝元とも言えるイタリアから本編をお送りしますかー? しかも偶然チケットが当たったって・・・あなたなんですかそれ? それで特に考えもなく旅行に行ってしまいますかー? しかもインデックスと二人でって・・・それなんて婚前旅行? まあ「なんじゃコリャあ!?」という突っ込みがどの位あったのか無いのか知りませんけど、とにかくイタリアからお送り致します。
そうは言ってみたものの、トラブルへの巻き込まれっぷりがいかにも「禁書目録」シリーズ的で悪くない感じがするのはなぜでしょうか。旅行先で偶然オルソラ=アクィナスに会ったり、天草式十字凄教所属の皆様も一緒にいたり、何故か天草式十字凄教に所属する五和(いつわ)という少女にいつの間にか当麻がフラグを立てていたり、やっぱり今回も唐突な全裸があったりという。つまりこれが禁書クオリティって奴なんでしょうねえ。

しかしローマ正教がむちゃくちゃやってんなーというのが今回の感想ですかね。だんだんと「俺は真のワルだぜ?」な感じの敵もちらほら姿を現しているし、話は一応終局に向かっているのかなーなどと考えられるかも。でも終わらせる気にならなければ幾らでも禁書は話を作れそうだな、なんて今回の話を読みながら思ってみたり。

やっぱり相変わらず巻き込まれ正義感剥き出しの血だるま当麻がまさしく正統派っぽい感じで話を進めてくれるので、安心して読める本ですね。ただ、ちょっと終盤の展開がイマイチのように感じたので星4つ位。もう少して5つにしてもいいけどね。