デビル17(1)
みなごろしの学園―デビル17〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 豪屋大介,藤渡
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2004/01/01
- メディア: 文庫
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おすすめされて読んだのだけど、これはエロい。久しぶりにここまでエロい事を書いたラノベを読んだな〜。
ストーリー
黒江徹(くろえとおる)は普通の高校二年生だと自分を思っていた。しかしある時、学校の行事で出かけた海外で凶悪な犯罪に巻き込まれた事で、彼の中の何かが切り替わってしまった。その日以来、超人的に発達を始めた肉体、知能、そして殺人に対しての忌避がなくなって行く心、暴力と性への渇望・・・。圧倒的なバイオレンス&エロスで送る銃弾と流血のファンタジー小説。
のっけからもの凄い暴力描写
何しろ学校のクラス全体が犯罪グループの立てこもり事件の人質扱いされる所からスタートする訳です。犯罪グループは人でなしをそのまま絵に描いたような連中で、抵抗した教師は射殺するわ、クラスメイトは射殺するわ、女生徒はレイプするわ・・・。
嫌な人にとってはどうやっても許せないようなエロティックかつバイオレンスな描写からスタートしてしまう訳です。この序盤ではまだ描写を押さえている感じがあるのでそれ程えげつないとまでは思いませんが、幸せいっぱい夢いっぱいを期待したい人はこの感想もここで読むのをストップしましょう。
・・・そうでない人は・・・。
はい、ようこそバイオレンスとエロスの世界
ちょいエロどころではありません。
硝煙と血と愛液と精液が飛び散っているような作品です。もうこれでもかという位にバッタバッタと主人公が人を殺して行きます。銃器などの細かい描写もかなり細かくされていて、まああくまでラノベ的な感じですが、ガンマニア的にもそこそこ嬉しいのではないでしょうか。・・・ただ「主人公の手が以外と小さい」という理由で旧チェコ製のCz75が使われなかった事はちょっと残念だったり。まあ良いんですけど。
エロス方面では最初の描写を除いて強姦描写はありませんでした。これは嬉しい誤算(鬱は結構苦手なので)。そのかわり和姦方面ではじっくりたっぷりしつこい位のあらゆるエロティックな行為が描かれています。これはもう内容的には18禁ですね。興奮するわなこれ。
意外にいいね主人公
結構主人公は無茶苦茶やったりやられたりするんですが、少なくとも正義や理想や平和のために人を殺す事を正当化している人間に比べたらよっぽど好感の持てる主人公です(最近はそういう主人公は見かけなくなりましたけどね)。
この本、どう考えても女性には人気が出そうには無いですが、主人公の黒江徹はまあ「フルメタル・パニック!」の宗介位には好感が持てましたね。いえ、黒江徹の方が個人的には好きかも知れません。