デビル17(2) 復讐のサマータイム

デビル17〈2〉復讐のサマータイム (富士見ファンタジア文庫)

デビル17〈2〉復讐のサマータイム (富士見ファンタジア文庫)

こりゃまあ、なんとまた・・・。むちゃくちゃな話ですな。

ストーリー

D−17として発現した高校生・黒江徹は彼を[無上の愛をもって]保護した<エンジェル>達から逃げ出していた。なぜか? 負担だったからだ。まあ、もの凄く分かりやすく言うと、過保護なママから「家出」をした訳だったが・・・。
彼はとある避暑地に逃げ込んだのだが、そこで彼は魅力的な未亡人・川嶋雪華と出会い、一時の安らぎを得る事になる。しかし、その川嶋雪華が銃弾に倒れた時、黒江徹の中で灼熱の復讐心が燃え上がった!
圧倒的な銃弾と鮮血と肉欲と淫液とで語られる、バイオレンス&エロスのストーリー第二巻。

むちゃくちゃ、いやホント

でもそれが面白いんだな。
とにかく簡単に言えば殺して/殺されて、姦って/姦られてというもうとんでもない話です。主人公は人をぶっ殺しているか、ぶっ殺す準備をしているか、女を抱いているか、女を抱く下ごしらえをしているか、掘られているか(コレも凄げえ)って感じですし。ま、そこに時々普通の高校生としての黒江徹が顔を出すからまた面白い。

この2巻から本番と違うか

確かに1巻は1巻で良かったけど、この2巻で話のベースラインがちゃんと整った感じがする。
黒江徹は「D−17」としての能力を全開にし始めて、男だろうが女だろうが簡単に誘惑し、堕落させ、あるいは殺し、命を自ら捨てさせる。一通り通り過ぎた感じがあるので1巻にあった中途半端な痛々しさみたいのが完全に消えて、もうすんなりと日常世界ではない「向こう側」に話が行っている。実にファンタジックでいっそ清々しい。

ちょっと説明がね

ハンドガンやらアサルトライフルやらサブマシンガンやら対戦車ライフルっぽいもの、クレイモア地雷や戦闘ヘリ、果ては空母っぽいものまで何でも出てくるし、その説明も1巻を超えてさらに結構マニアックなので、その辺辛い人には辛いかも。
そうだねえ・・・菊地秀行の「エイリアンシリーズ」の銃器の描写などに心躍らせた人なら全く問題なし。最近のケースならゲームの「メタルギアシリーズ」とかが好きな人なら大丈夫じゃないかな。

いやあ、楽しんだね

星4つ。現代世界を舞台にした超絶ファンタジーですな。
エロいし、無茶苦茶だし、エロいし、エロいし・・・って訳で子供は読まない様に。読んでよいのは大人のみ! って言っても、読む奴は読むんだろうなあ・・・俺だったら中学生でも読むし(オイ)。