我が家のお稲荷さま(2)

我が家のお稲荷さま。 (2) (電撃文庫 (0958))
我が家のお稲荷さま。 (2) (電撃文庫 (0958))柴村 仁

メディアワークス 2004-07
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いやあ、間違いなく1巻より面白くなっているねえ!

ストーリー

高上家の守り神として居着く事になった妖狐・空幻(くうげん)は昇/透(のぼる/とおる)に「クーちゃん」と呼ばれてなんだかペットみたいな感じで扱われる毎日となっていた。高上家に護り女(まもりめ)として滞在しているコウも相変わらず天然で役に立つ様な・・・立たない様な・・・微妙にのほほんとした空気の中、毎日を過ごしていたのだが・・・。
ある日隣町の守り神・六瓢(むびょう)から「サカサエン」を探すように協力して欲しいという話が舞い込む事になる。当然メンドクサイことが大嫌いな空幻は当然「嫌だよ〜」位の勢いで断っていたのだが、1巻でやらかした「御霊送り」が原因で地元の神々にも色々と困った事になっているというので・・・なし崩し的に何となく巻き込まれる騒動によって始まる第2巻です。

あらら〜?

話ののっけから登場する事になる二人(2匹?)の流れの化け狐(一人お父さん狐、もう一人は完全な子ギツネ)の「子ギツネ:大五郎(空幻が命名)」が、無茶苦茶可愛いんだなこれが!(ちなみに親父はそのままなし崩し的に拝一刀という名に・・・) うっわー! 子ギツネですよ!? きっとこれはモフモフのプクプクのコロンコロンですよ? イラストも柴わんこ系で可愛いのなんのって! わんこ好きならもうコレだけでもヨダレが止まらない感じですが、それに加えてコウと一緒の入浴シーンなどありまして、

「あ、お風呂に入るのは初めてなのですか?」
「ギャアッ」と返事をする大五郎に、
コウは何を思ったか、「ウウー」と返した。
「ニャア」
「ウーッ」
「ニャア、ニャア」
会話してるらしい。

・・・別にその、特に人間レベルでの萌えポイントがある訳ではないのにゴロンゴロンとのたうつはめになったのはラノベを読んでいて初めての経験でした。・・・ま、このシーンの後、コウのちょっとしたお色気シーンと、何故か高上家に来ていた狛犬達のオマヌケシーンなど、なんだか色々と人外なのにヤバいシーンがてんこもりでして・・・いやあ、読んでいて楽しい。

で、お稲荷さまですけど

確かに能力のある大妖怪の狐なのですが、えー、こちらの方も妙にわんこフィルターがかかって参りまして、毎日散歩していたり、散歩中になぜか「フリスビー」で遊ばれてしまったりと(何か本能のせいらしい)、緊張感は薄れる一方ですね。しかしなんと言うか愛着も妙に湧く様な所が多くなって来ておりまして、いいですね〜。
それから昇の方の恋模様も結構じわじわと面白くなって来ておりまして、なぜか
コウー(多分何も考えてない)ー昇(良く分からない)ー(昇が好きだけどコウの存在が気になる)ー佐倉
の感じがいよいよ加速しております。いやあ、そういった方面でも楽しいわコレ。

前作より楽しい

星4つ付けますね。楽しくなりました。
何だか良く分からないけどわんこ(いぬ属性)に弱みを感じる人は一読してみるのもおすすめかと。
え? ねこ属性の人は何を読めばいいかって? それは「猫の地球儀」——でない事だけは確かです。