我が家のお稲荷さま(5)

我が家のお稲荷さま。〈5〉 (電撃文庫)
我が家のお稲荷さま。〈5〉 (電撃文庫)柴村 仁

メディアワークス 2005-10
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おすすめ平均 star
star無駄のない1巻完結型
star
star物語自体は面白い。

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なんだかな〜。1巻読んだ時はこんなに面白いとか思う様になるとは思わなかったもんだけど・・・何が起こるか分かんないな〜という微妙な心境のまま5巻を読破。

ストーリー

  • 大妖狐の空幻(クーちゃん)は今回モフモフ指数をそれ程上げる事はありません。どちらかと言えば明らかになんか怪しい動きを最初からしています。間延びする喋り方をする「何者か」と手を組んでもいるようですが・・・。

さて、今回は高上兄弟(昇/透)の(つまり兄ちゃん)メインの話ですね。もの凄くシンプルに言うと女難の話です。・・・いいなあ女難! 砂漠に住む人間が洪水に遭わないのと同じに私も女難だけはあわないのですが、まあそれはおいておくとして。
取りあえず護り女のコウにのっけから殺されかかる訳ですが、殺害方法(死にませんが)は口絵のカラーイラストを見ればすぐ分かります。挙げ句、クリスマス近くという事で昇の周囲は本人をほったらかしにしたまま女関連でヒートアップし、ついには何故か狼人間らしきものまで・・・というお話。

いいな〜

モテる男はいいなあ。「憎いあんちくしょうリスト」にそのうち反映する事になるであろう高上昇(兄)ですが、実際の所彼を好きなのは誰と誰なんでしょうか?

  • 確定

佐倉美咲(これはもう1巻の時点からの鉄板)

  • 怪しい

コウ(かなりの天然&正体不明なので分かり難いが、昇に嫌われたりする可能性を極度に恐れてみたり)
宮部紅葉(今回の台風の目。4巻でもちょっと顔見せをしているが・・・?)
「怪しい」方の二人はまあ除外するにしても、佐倉に好かれている段階でもうなんだか、
「ギギギギギ・・・」
(「文字をでかくする程の事か?」「うん」」)
という脳内会話の後、歯ぎしりをかましましたが、生活力もあるし、優しいし、なんかちゃんと兄貴してるし、キライになれん! くっそー! 人間として負けている様な気がするぜ?

まあとにかく

今回は狼人間です。
とにかくクーちゃんの怪しい行動が気になる所ではありますが、3、4巻の話に比べるとシリアス指数は下がっていて、安心して楽しめます。というか透(12)はちょっと幼過ぎてちょっと感情移入しきれない感じがあるので、昇が動いてくれると助かりますね。

ページ数少なかったけど

星4つ。面白かったですよ。お気に入りシリーズですねこれ完全に。
読んでいて良いなと思う所は

  1. 読了感(後味)が良い
  2. もふもふしている(クーちゃん&大五郎)
  3. コウと佐倉が可愛い
  4. 悪人が出てこない(立場の違いはもちろんあるけど)

って感じですかね。
イラストも元々下手じゃないとは思うし、段々(私が)見るのになれて来た事もあって、全く違和感とかを感じなくなってしまいました。最近は結構楽しみですらあります・・・。

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