レジンキャストミルク(6)

レジンキャストミルク 6 (6) (電撃文庫 ふ 7-12)
レジンキャストミルク 6 (6) (電撃文庫 ふ 7-12)藤原 祐

メディアワークス 2007-03
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おすすめ平均 star
star佐伯ネア先生のどきどき課外授業♪

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もうね、佐伯ネアが表紙だったからそれでもういいかと思った6巻ですかね。

ストーリー

前回の引きで色々と問題の中心人物がやっと姿を現した訳ですが、まあこれからどうなるのかなーという感じで読み始めましたが、どう考えても城島晶サイドの方が辛い戦いを強いられます。これはどんなに冷静ぶってもクールになっても仕方が無い事です。
なにしろ敵と味方サイドを比べた場合、圧倒的に違うその「情報量」——つまり情報戦において晶サイドが完全に遅れを取っているからなのですが、そのため6巻においても、主人公の城島晶は「待ち」の戦いを強いられる訳です。
そして敵からの申し出。そこで晶に突きつけられる圧倒的不利とは?そして真実とは?種明かしがどんどこ続く6巻です。

やっと吹っ切れたような

いや主人公がですけどね。
感じが・・・しない・・・でもないのですが、まあ一応の進歩と見なしましょうか。それにしてもウジウジと悩む主人公だなあ。それでもやって来た事が一つの結果として結びついたのは評価していいんでしょうね。城島晶は相変わらずとっても脆い野郎ですが、それでもまあ、ニジニジと芋虫のよーな歩みで進歩しているみたいではあります。
・・・ま、勘弁してやるか。今回はお疲れさまですかね。

でもなー

なんかやっぱり不快感があるんだよね。なんだろこの不快感・・・演歌? 主役が演歌のノリだからかな? 情念というか未練というかそういう空気が主人公周辺に漂ってるからかなー、なんて思ったりするんですけど、どうでしょ?
あ、でも演歌が好きな人には堪らん展開と言う事か!? 私はロックが好きです。

ここはヨカッタよ!

特に佐伯ネア先生の見せ場がついにやって来たのは最高の快感でしたね! いや〜ネア先生が大好きなんで。そういう意味では里緒も見せ場があったし、満足満足って感じですかね。ネア先生・・・いいなあ。

全体としては

結局一周して帰って来た6巻って感じですかね。でもまあ楽しませてくれました。
うーん、相変わらずと言えば相変わらずだし、すんごい種明かしがあった6巻とも言えましたが、そんなに予想を裏切るような展開では無かったと言うか、主人公にとっては驚愕の展開だったのかもしれませんが、既に城島晶、硝子、殊子、里緒、ネア、蜜などに立場をおいて読み進めている読者(私)に取っては明かされた種自体は「あらそう?」位の感じですかね。別にそれで読者視点で何が変わる訳でなし。でも主人公達にとってはやっと戦いが始まったという感じかも知れません。
それでもまあビックリ玉手箱だったのは事実なんですけど・・・うーん父ちゃん母ちゃん、ある意味凄いけどある意味しょっぱいなー。特に難しく考える事無いから射殺しとけ。それでもう良くね?(ミもフタもないけど)

あと

今回ある人が気まぐれ的に大ピンチになって終了するんですけど、うーん、もし本当にその通りだとしたら、ソレが一体誰に使われるのかはほぼ間違いなく以前自分がやったアレにたいして使われるんだろうな〜とか思ってみたり。・・・ねえ? だって残るはその人物だけになった訳だし。
口絵カラーイラストの漫画は今回結構良かったな。しかしネア先生って・・・いいなあ。

忘れてた!

本文中で敵の一団の会話があるんですけど、誰が何を言っているのかがちょっと読んだだけではさっぱり分かりません。もうちょっと特徴付けるとかしようよ・・・無茶苦茶読み辛い。ミスリードを誘っているという意味でも無さそうだし・・・。これは減点ですね〜。