廃墟ホテルへようこそ
- 作者: 松殿理央,がんぽん
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2007/03/15
- メディア: 文庫
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これは良い萌え小説ですね。
ストーリー
鈴ノ音きゃろるは今年高校生になる女の子。これを機会にきゃろるは念願の一人暮らしを始める事に決めて、良い物件を探し中。お兄ちゃん(実はいとこ)の一ツ橋直也の反対も押し切って、非常に怪しいけど超が付く格安物件を見つけてきゃろるはそれに飛びついた!・・・もちろんその「怪しさ」にはちゃんと訳ありで、そこに住まう他の住人達はみんな全て「怪物」だったのだ。
と言う訳で怪奇?猟奇?神秘?・・・違います。あくまできゃろる萌えの変なお話。
おい、絵師よ
なぜきゃろるの七変化姿を全てイラストにせんのか!? それでこそ怪物達の感じる萌えっぷりが伝わるというモノではないか!?
と言ってしまっていい程「廃墟ホテル」に住んでいる怪物達はきゃろるにめろめろです。まさしくふにゃふにゃの腰砕け。
実は
きゃろる自体が大きな秘密を持っていて、彼女は「薔薇の福音」と呼ばれる存在で、彼女は闇に住む生き物達に等しく祝福(多分強烈な幸福感みたいなもの?)を「ちょっと願う」だけでいくらでも振りまく事が出来る存在なのですね。砂漠の植物にとっての恵みの雨の様ですな。きゃろるがいるだけでもスゴいのに、願ったりすればそれはもう、もっとスゴい事になる訳です。
猫にマタタビ状態とでも言いましょうか、強烈な闇の怪物向けの萌え波動とでも言いましょうか、そんなものがドッバドバでてる訳です。怪物達は萌え過ぎて鼻血は出すわ、失神するわ、ムラムラするわ、着せ替えして楽しんで(きゃろるも大喜びで着替えをする)やっぱりぶっ倒れるやら、ダメ怪物の集団が集まっている訳ですね。
いえ、普通の人間も十分に萌えられますけどね!
ほのエロいねえ
風呂場にて。
(見……見えた……)
――たわしナッシング。
「たわし」が何を指すのかは各自妄想にて補完せよ!高校生になるのにたわしが、たわしが無いのは、こらアナタ、へへへへへへ・・・。とまあこういうネタもあるというか、話のあちこちがなんかエロい。狼男のバルトが狼の姿で背中にきゃろるを乗せての一幕とか。
(俺の背中にきゃろるの×××が)
つまり変態ばかりです。
総合
うーん、まあ見所は萌えしかないんで、星3つかな。もうちょっとで星4つなんだけど、もう一つドラマチックでないかな。
エロなんだけど、ひょっとして作者は女性かな? 萌えとエロの微妙なラインを行ったり来たりする感じがなんとなくそんな感じですかね。きゃろるの可愛らしさを強調しつつその隙間にエロをちょっと匂わせて・・・って感じが何となく女性的なんですけど。どうかな〜。星3つとは言え、これはでも単純に好みの問題なので、萌えたい人はたまらん本ではないか?ロリ体型だしな!