超鋼女セーラ(2)

超鋼女セーラ (2) ロボ娘はボクの夢を見る
超鋼女セーラ (2) ロボ娘はボクの夢を見る寺田とものり  Ein

ホビージャパン 2007-03-01
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おすすめ平均 star
star早く会わせてあげて〜〜〜;;
star想いも設定も盛りだくさんです

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茸味くんが相変わらず女性キャラの胸に埋まっている表紙ですが、その顔の埋まり加減で胸の大きさ比較が出来るという親切設計の表紙ですね!ちょっと照れているラヴィニアさんが素敵ですな。

ストーリー

電撃的な告白から超鋼機武闘会予選でのやり取りをクリアして、さらなるお付き合いを開始した来栖セーラ瀬戸茸味の二人。順調でいちゃいちゃな生活を送っているかと思いきや・・・セーラの生徒会の仕事のせいでなかなか会えないという「おあずけ」状態が続いていた。まさに悶々とする二人。
そんな中、彼らの背後で暗闘する謎の集団が存在する事が徐々に明らかになって行く。その中でもセーラ、ラヴィニア、ベッキーの「超鋼女三姉妹」の後に作られたサァラの必死の戦いが始まる!
ロボ娘セーラと茸味少年の恋の行方は!? ラヴィニアはツンデレでいいのか!? サァラが意外に可愛いとか思うのはありか!? 御浜千美絵は何となく悪役っぽいのか!? などなど目の離せない2巻、ちょっとシリアス寄りでお送りします。

表紙がラヴィニアなんで

一番活躍するのもラヴィニアかと思ったんですけど、意外や意外、日常パートはともかく最終的に盛り上げてくれたのは1巻でも出ていたサァラでした。1巻でこそただの刺客って感じでしたけど、色々な出会いを経て人間くささを持って行く過程が結構丁寧に書かれているのが好感触でしたね。でも実は一番偉かったのは茸味のかあちゃんだな。

「茸味の母様、頼みがあるのだ」
「なに?」
「一度だけでいいのだ。わたしを抱きしめてもらえないだろうか。それできっと、私は強くなれる」

セーラの時もサァラにしてもナイスアシスト!って感じでした。

じゃあ?

ラヴィニアはどうだったんだというと、今回は悶々としてましたね〜。茸味を連れ出してみたり、気があるようなそぶりをしてみたり、応援するような行動をとってみたり・・・なにやら色々なしがらみに縛られている感が強い彼女ですが、まだしばらくは悶々から抜け出せないかな?

「う……心配なんてありえませんわ!」
頬を染め、ラヴィニアは再びそっぽを向いた。

いわゆるお嬢様ツンデレって感じで分類出来そうな彼女ですが、意外にそう単純なキャラでもないですね。「素直になれない」というより「素直になると苦しんでしまう人が出るから、素直になれない」というジレンマに陥っている感じでしょうか。
・・・いつか爆発したら、スゴそうですね。

セーラは?

脳みそのお花畑に水(茸味成分)が不足しているため、今回はちょっとシオシオですが、そのシオシオっぷりがとても可愛い。携帯がないので連絡が取れないと悩んでみたり、無意識のうちに茸味の名前をつぶやいてみたり。

——だって私はロボ娘なのに……。

——茸味が来てくれた!
胸がいっぱいになったのを覚えている。制服を胸元でぎゅっと抱きしめて、あんまり嬉しくてちょっとだけ泣いてしまった。

普通は個人的にこういう幸せいっぱいキャラって好きじゃないんですけどね、あまりの健気さに俺、感涙・・・まではいかないまでも、応援してやりたくなりましたね。

総合

総じて星4つ。1巻よりはまとまりに欠ける感じはあったけど、キャラクターの魅力で十分楽しめてしまいました。
色々裏の要素なんかも出て来てちょっときな臭い感じが漂って来ているんですけど、どうなるんですかね。今後の展開に興味がありますね。・・・あとやっぱりセーラの父ちゃん・ラルフの馬鹿親父っぷりが堪りません。頑張れ親父、むせび泣け親父、娘の彼氏に嫉妬しろ親父。ここの管理人はラルフ親父のみっともない醜態を応援しています!
しかし全体がやっぱり某護くんに似ている訳ですが、やはり不快感がないですね・・・表現の仕方だろうか? それともあくまで主役がセーラだからかな? 良く分かりませんが、その辺になんか自分の好みの話の秘密がありそう。ロボ娘という設定のせいだったりして・・・メカフェチ
イラストは表紙絵だけでもうOK。十分な感じ。

感想リンク

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