鋼鉄の白兎騎士団(3)

鋼鉄の白兎騎士団 III (ファミ通文庫)
鋼鉄の白兎騎士団 III (ファミ通文庫)伊藤 ベン

エンターブレイン 2006-10-30
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おすすめ平均 star
star永遠の別れ

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タマシイの叫びが届いたのかっ!? つい先日書いたばかりの要望が3巻で見事に叶っている!しかし、まだだ、まだ完全ではないぞ!
だってガブリエラのシモの毛が描かれてないもん! 金色のはずだろ!? 桜色の乳首も描かれてないもん! なんだよその都合のいい湯煙!? 描け!乳首と陰毛を描かんかぁ〜っ!! 俺が守護天アルアラネだったらもう、大変お怒りですよ!? まあ赤貝まで描けとは言わないから! どーなのよ!?


・・・はっ、また声に出してしまったぁっ! 何たるミスをっ!?

ストーリー

「鋼鉄の白兎騎士団(しろうさぎ)」への入団するやいなや騎士団自体の存続すら怪しくしかねない陰謀に巻き込まれてしまったガブリエラ含む10名の乙女達。ガブリエラは騎士団の砦のすぐ傍のクセルクス盆地にあるマイヨ・ルカの街で開かれる騎士団の演武会をきっかけとしてその陰謀が蠢いていると推測します。
陰謀そのものに動揺するレフレンシア副団長を立ち直らせ、彼女の主導の元にガブリエラが考え出した奇策に乗っかって、この機に騎士団の膿を一網打尽にしようとする彼女達ですが・・・数的不利の中、緊張を孕んだまま演武会の開催が近づきます。果たして陰謀劇の顛末は如何に!? という第3巻。

遅いと言っていた展開ですが

3巻ではこれまでの下ごしらえを元に怒濤の展開です。水面下で蠢いていた陰謀は表に現れる事となり、その主犯格も明らかになり、そしてさらに背後で蠢いている他国の勢力までも見えてきます。結果として騎士団の内部でも死者や離反者が出る事になってしまう訳ですが・・・ちょっと悲しい展開になってしまいましたね。
1巻からまともに読んで来ていればこの陰謀劇に勝利したのがレフレンシアとガブリエラの正統(と言って良いでしょう)一派が勝利した事を当然知っている訳ですが、それでも複雑な心境でしょうか。

それでも

キャラクターの持つ印象でしょうか。暗い展開という印象は受けませんでした。
特にジアンの飄々とした雰囲気とおバカっぷりやら、ドゥイエンヌの相変わらずのタカピーっぷりとかがあるからですかね。そしてなんだかんだ理由をつけて上手い具合にやっぱり露天風呂で大乱闘ですよ。これなくして何が乙女か!? 何のための女だけの騎士団か!? ああ!? どうsですがgjaffgどすがいjっhそっふぁh(訳:つまりサービスカットがあるから微妙にほんわかしてるよ)。
・・・そもそも演武会にしても、選手として参加する騎士達の衣装が「鋼鉄のバニーガール」だし。ムッハー!何ソレ!?何なのその美味しい設定!?うっはー、見にいきてええええ!カメラとビデオはどこだ!?

奇策自体は

それほど目新しい感じでもないですけど・・・「実際にやらかしたら大変です!」という説明がちゃんと描かれているので「なんだ、そんな事?」という印象を受けませんでした。その辺りのフォローがちゃんとされているのが嬉しいですね。
本編で描かれているのが「過去の出来事」な訳で、それがどうやって「現在」へと繋がって行くのか興味がありますが、なんとなく状況が整って来たような気がしますね。色々と見えて来たというか。
私が上の方で全力でハァハァしている関係でただのエロ萌え系と思えるかも知れませんが、展開自体は普通にシリアスですね。十分に架空戦記ものとして読み応えがあります。

総合で

やっぱり星4つかな。楽しかったですね。
ちょっとキャラクターが増えて来ているので色々分からなくなったりした瞬間がありましたが、まあ巻頭にキャラ紹介があるんでその辺は安心でしょうか。今回出て登場機会が多かったキャラではヨーコとアルゴラの今後の活躍に期待したいですね。