原作ラノベの漫画/アニメを楽しんでますか?
***まずお断り***
このエントリは別に特定メディアが優れているとかを話したい訳ではないので、その辺りはご理解下さい。
つまり「あるメディア」が「あるメディア」に比べて優れているとか、劣っているとか言いたい訳ではないです。
以下本文。
何が言いたいのかというと
「ラノベの読者層とアニメ/漫画などのメディアミックス展開された先の視聴者/読者層ってどの位重なっているものなんでしょうね?」って疑問ですかね。
自分がマイノリティーなのかマジョリティーなのか分かりませんが、この辺り非常に興味があります。
何故かと言えばですが
私の場合、ライトノベルが漫画化/アニメ化された作品に殆ど興味がありません。話題になった「涼宮ハルヒの憂鬱」についてもちょっとは見たりしてみましたが、すぐに興味が無くなってしまいました。
このアニメ作品自体は非常にサービス精神に溢れた作品だと思いますし、調べれば調べる程細かいところまでこだわりが感じられる良心的な作品だと思いますが、私の場合、逆説的にそのせいでキャラクター描写や場面描写に対しての強烈な違和感が発生しました。
原作は文章として頭の中に入ってきて、キャラクターや風景や声、仕草といったところを脳内で作っている訳ですが、アニメ化/漫画化された段階でその辺はこちらの想像と違うものが作られてしまう訳ですね。その齟齬が噴出するといったら良いでしょうか?
じゃあ
「原作者を制作サイドに巻き込んでアニメや漫画を原作者のイメージ通りにつくったら良いのか?」って言われたらこれも「NO」ですね。そんなもんにエネルギー突っ込んでる暇があったら一文字でも多く続きを書かんかい! とか思ってしまいます。
思うにですが私の場合、
- 丁度ライトノベルくらいの挿絵がある本で文章を追いかける事が好き。
- アニメや漫画(特にアニメ)には文章で提示される情報よりも多くの情報が含まれる(多分ですけど)ので、脳内補完が必要になる要素がライトノベルより少なくなるのが嬉しくない。
のだと思います。
1についてはなんか説明不可能なような気がするので割愛しますが、2については以前のエントリでも書きましたが、「情報の欠落が多い=『幻想』する対象としての可能性を多く持っている」と私は思っていますので、アニメだとその情報量の多さに辟易とする(幻想する楽しみが奪われる)・・・といった感じでしょうか。
「涼宮ハルヒの憂鬱」を例にとれば
例えば人気の長門ですが、原作では「良く何かの本を読んでいる」くらいの描写しかありませんので、それをこっちで勝手に妄想する訳です。例えば「星を継ぐもの」かもしれないとか、実は「ポケット六法」かも知れないとか、「岩石と宝石の大図鑑」かも知れないとか、「くるぐる使い」かも知れないとか「鬼平犯科帳」かも知れない・・・とか。
しかしアニメの「涼宮ハルヒの憂鬱」は非常に良くできているので、この妄想を許してくれません。何を読んでいるのか分かってしまいます(実際に特定して楽しんでいる人たちがいるみたいです)。楽しめる人は良いのでしょうが、私の場合こういう細かい作り込みにを興ざめに感じてしまいます。ああ、余計な情報が入ってきちゃったな・・・と。
これはこの部分に限った話ではなく、原作にない部分が補われている部分の全てに当てはまりますね。
ただ
変な話ではありますが、メディアミックス展開自体は反対ではないですね。
ライトノベル自体はメディア全体で見たらまだまだ市場規模として大きく無いと思いますので、アニメ化する事でアニメファンをライトノベル読者層に取り込んで、ライトノベル市場全体を活性化させる事も期待できるでしょうし、原作者に対してのご褒美的な意味もあるかも知れません。特にライトノベルは挿絵などは漫画的/アニメ的ですので、これらのメディアとの親和性も高いでしょうし、当然の話かな・・・なんて思います。
それに、私はダメですが、メディアミックス展開をすることで新しい楽しみを持つ事が出来る人達も大量にいる訳で、それはそれで微妙に羨ましいとか思わないでも無いです。
色々考えてみると
ライトノベルと、そこから派生したメディアミックス作品では、同じ作品でも全く楽しみ方が違うんだなあ・・・としみじみ思ったという事でしょうか(当たり前っちゃあ当たり前ですね)。
・・・考えてみると私の場合、ゲーム作品のアニメ化とか漫画化、アニメ作品のノベライズとか、そのいずれも興味がありません。原作至上主義とか、狂信的原作原理主義過激派とかになってしまうのかも知れません。
という訳で
最初の疑問に戻る訳ですね。
ライトノベルを楽しんでいる皆さんは、その作品がメディアミックス展開された時に喜べる方ですか? それとも何となく顔をしかめるほうですか?
私の場合は残念ながら「顔をしかめる」方です。普通そうだと思いますが、対象の作品に思い入れが強ければ強い程その傾向は強まります。例えば私は桜庭一樹の「GOSICK」が大好きですが、アニメ化されたら絶対見ないようにすると思います。もう単純に
でしょうか。
ドラマCDとか出ているらしいですが、死んでも手に取りません。もしも間違って実写映画化とかされた日には・・・どんなに良く出来ていたとしても恐ろしいですね。
締めですが
上手くまとまったとは言い難いような気もします。今晩当たり微妙に書き直すとかするかも知れませんが、その辺はご容赦下さい。