アスラクライン(6)おしえて生徒会長!

なんかシリアスな副題の7巻が発売目の前なんで、ここまで感想を書いておかないと気分が良くないね。

ストーリー

機巧魔神の謎を知り、あらゆる問題の根っこにいるであろう夏目智春(なつめともはる)の実の兄、直貴に会う事を考え始めた智春。しかしどこにいるかといった手がかりが少なすぎる兄の居場所を調べるために、智春は第三生徒会の「会長」に聞く事を決めた。しかし朱浬は姿を一向に現さない会長の元に行く事に乗り気でないのだった。
奇妙な展開を見せる第6巻・・・というか短編集?

なんですのん?

のっけでは智春の実家の義理の妹(智春と上手く行っていない)とのキッツイやり取りがあったりして、なんかシリアス路線まっしぐらかと思ったら、その後の兄から送られてきた謎仮面(被っても吸血鬼にはならないらしいけど)が全ての真面目さを無茶苦茶に破壊してくれたりします。で、馬鹿の樋口がそれを被ってしまうというどうしようもない展開でなぜかしらふのまま王様ゲームに突入するという・・・。
シリアスはどこにいった?

杏の様子と胸のサイズ

操緒(終わってる)とアニア(可能性に賭ける)の胸のサイズの底辺対決に、堂々の土俵入りの嵩月奏のキングサイズのバスト。それと平行で起こるなぞの大原杏の元気のない姿。一体杏はどうしてしまったのか? 操緒は本当に生えていないのか!? 奏の胸のサイズは幾つなのか!? 杏の胸はじゃあどうなんだ!? おっぱい増大体操なんて実在するのか!? 最後に勝つのは尻フェチか!? そんな突然どうでも良い話になってしまっている本編。

やっと本編なのか?

表題作なのかな? 一体なんなんだろうこの作り。シュールだ。
橘高冬琉(きつたかとおる)という名前の彼女は、身長に匹敵すると思える刀を背負った少女だった。智春の兄の居場所を知るための最後のパイプだったのだが、ただでは協力できないという。塔貴也(かがやきときや)という名前の現・科學部の部長を学校に連れてくる事という条件だった。
ちょっと馬鹿っぽい展開ですが、その背景は意外にシリアスだったりして、侮れない感じの話ですね。

アスラクライン・ポータブル

これは明らかに短編ですね。二人三脚、嵩月と智春、解けなくなる紐、離れられない二人、そして夜が訪れて・・・ああ青春のめくるめく喜びよ・・・ってそれは言い過ぎか。嵩月が可愛い話ですよ。

総合

星3つかな。
一本の話というか短編集でしたね。
しかし本編っぽいのに短編集的な出来とはどういうことだい!? まあ短編集として割り切るからいいけどさ。ストーリーについては次の7巻に期待しよう。

感想リンク

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