My妹
| My妹 (美少女文庫) | |
 | わかつき ひかる フランス書院 2007-03 売り上げランキング : 3366 おすすめ平均   らぶものなのに、無理して「調教」という単語を使わないように。 めちゃくちゃ萌える小説だ。萌えるAmazonで詳しく見る by G-Tools |
鍵の壊れた部屋で見る夢さんの感想を読んで購入した一冊だったりしますが、エロも真面目に感想を書くとなると大変だ！ つーか、今何時よ！？
程よい感じでストーリー紹介
父の再婚によって血のつながらない義理の妹・亜梨栖（ありす）が出来た主人公。亜梨栖は昔、幼稚園の時に一緒によく遊んだ間柄で、その時は妖精みたいな体型をしていたのですが、再開した亜梨栖はむっちりとした「いかにも女の子」という体に成長していました。亜梨栖は主人公の事を「おにいちゃん」と呼んで同居一ヶ月目にしてもの凄く甘えてくるのですが、実は急激に女の子らしくなってしまった自分の体にコンプレックスを感じていたのでした。
それに、成熟した体はそのまま性への興味になって、好きな「おにいちゃん」の事を考えるとどうしてもえっちな事を考えてしまったりしています・・・。そしてある時、その思いが決壊するようにして二人の血のつながらない兄妹は、ただならぬ関係に・・・というお話。
相思相愛系ですね
王道的・・・というか平和的な作品です。
作者のわかつきひかる氏の好みそのままなのかも知れませんが、ヒロインの亜梨栖はいわゆるモデル体型の真逆、グラビアアイドル系一直線の素晴らしく甘酸っぱい体を持て余しちゃってる少女ですね。
こういうのなんというんでしょうかね？ 中高生位の少女たち独特の、張りがあって水をかけるとピチピチと弾く様なイメージのある少女です。色っぽいというには大人になりきっておらず、未成熟というには艶やかすぎる、青くて甘い果実といった感じでしょうか。
若い二人の物語
まああくまでえっちい話なので、とにかくそういう描写ばっかりですが、すっごく簡単に言えば「えっちな事を覚えて、若さと愛情が手伝ってすごい勢いでそれにのめり込んじゃった二人」で大きく間違いはないですね。実はそういう時期があったって人、意外にいるんじゃないでしょうか？ 高校生くらいでもの凄くイチャイチャした経験がある人とか。
・・・知人で「高校生の時は俺も彼女も完全におさるさんでした〜」と言っていた奴がいましたが、興味と快感が引き金になって色々しまくったそうです・・・あー羨ましい、死んでしまえ（つい本音）。
亜梨栖はHな女の子
もうこれは才能かも知れませんが、とにかくHです。
とにかくおにいちゃんを気持ちよくするのが嬉しかったり、自分もそれを引き金にすぐにキモチよくなってしまって、ありとあらゆる事が快感に繋がっちゃったりします。イジメられたりしても最初こそびっくりしたり痛がったりするんですが、即座に若い体が順応して、どんどんと高みに上り詰めていってしまうようになって行く様は・・・なんというかもう男の征服欲と言う辺りを全力で満足させてくれる感じです。
総合
食べたい指数５つ星。
しみじみと「こういうストレートにエロい作品を書ける作者って凄いなあ・・・」と思った一冊ですね。
だってこの本、性欲→食欲に変換して言い換えれば、
「亜梨栖っていう魅力的な食材を色々な手法（ただし奇をてらっていない）で料理して、きっちり読者に『読んでいるだけで食べたくなる！』『亜梨栖って美味しそう・・・』『お腹いっぱい』って思わせる。
って事ですから。文字を読んでいるだけで「その料理を食べたい」とちゃんと思わせる本って良い本だと思いますけどどうでしょう？ ・・・全然関係ないけどこの本を”文学少女”の遠子先輩が食べたら「何味」って表現するでしょうかね？ うーん、妙に興味がありますね。
・・・私が表現すると、
「うーん、熱いカラメルソースがたっぷりかかった出来立てクレープの上に、甘みと香りの強いバニラアイスが乗っている感じ。
アイスはクレープの熱でゆっくりゆっくりと溶けてクレープ全体をバニラがおおっていくんです。
もちろん最初に冷たいバニラアイスだけで食べても魅力的なんですけど、でもそれ以上に魅力的なのは、熱で溶け出したバニラアイスと熱いカラメルソースがお互いの匂いをどんどんと引き立てあって行く所ですかね。
最後、バニラアイスが溶けきったトロトロのひとさじは目眩を感じる程に魅惑的な匂いが強くなって、そして甘みも増して・・・堪りませんね」
といった感じですかね。
とにかく王道的な「前も後ろも上も下も」って展開なんですけど、ひたすら体の熱さ／少女の匂い／うねる波のような快感をねっとりとした描写で書き出している所が実に魅力的で、また亜梨栖の強い想いから来る「私、おにいちゃんとならなんでも出来ちゃうよ？」感が素敵ですね。
するすると読めてしまうわりにはヤラしい所はきっちりとヤラしいという、見事な作品だと思います。
イラストはみやま零という人ですが、亜梨栖がもの凄くえっちな体をした少女として描かれていて、作品の雰囲気に実にあっていますね。亜梨栖の表情や柔らかそうな体がとてもエロいです・・・。
追記
作者のオフィシャルサイトに書かれているところによると・・・。
章の間に挟まれている亜梨栖の書いた文章・・・いわゆる今時の女子高生書くメールを真似たんですね。あー。亜梨栖は日本語の書きが（帰国子女でしたっけ）まだまだなんだとか思ってました。うん、リアル女子高生ってビックリ。
