いぬかみっ！（３）
| いぬかみっ!〈3〉 (電撃文庫) | |
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ロリコン野郎共刮目せよ！ ３巻の表紙は「いぬかみっ！」きってのロリータキャラ・ともはねです！ さー、買いに走れ！ 幼女への愛、滾らせて！
いきなり何をしたいのか分からないし、やっぱり今更という感じではありますが、今月はとりあえず「いぬかみっ！月間」とかにしてみようかな、とか思ったり思わなかったり。いえ、もちろん他の本も読みますけど、集中的に感想を書こうかなというただそれだけですけどね。さて、最終巻の感想を書くのにあと何日かかるやら・・・。
ストーリー
犬神使いの川平啓太は今日も今日とてようこにあしらわれ、焼かれたり、すっぽんぽんにされて放り出されたりしていた。
そんな彼も一応怪しげなモノを撃ったりする仕事が舞い込んでくる事がある訳で、まあそういう仕事を順調に（？）消化したり、警察に連れて行かれたり、ちょっと良い話があったりのこの３巻ですが。
ちなみにようこによる「セルフスカートめくり」もあったりするよ！
狂犬狂想曲
ある意味かつて無いほど恐ろしい一編。
フンドシやらマッチョやらつんつるてんの頭やらの恐るべき大樹海。果たして啓太はこれにどう立ち向かうのか？ という男の尊厳と犬神使いの意地が試される作品となっています。これまでで一番厳しい話ではないでしょうか。しかも全くようこが役に立たない状況ですからねえ・・・。
ちなみに役に立たなくなる前のようこの名言。
「ご主人様とそれに身体でご奉仕するメス犬だよね♪」
間違ってはいないような気もするけど、これは言ってはイケナイ。
ついでだからようこが役に立たなかった理由を端的に引用してみよう。
あり得ない。
あってはならない光景だった。
スキンヘッド、逞しくて光る肉体。赤いフンドシのみを身につけた大男が嬉しそうに四つ足で駆けてくると、一番近くにいたようこにのしかかり、ほっぺたをぺろぺろ舌で舐めたのだ。
名前は「あんどれあのふ」ね。俺もこれをされたら死ぬな。
許されざる者たちの輪舞曲
これは怖い。
かく言う私もこの状態に陥った事がありますが、身体から背骨が抜けた様な気持ちになったものです。決して女には分かるまいこの悲しみ。啓太は本編でこんな風にようこにその状態を説明しようとします。
「いいか、ようこ？」
「うん」
「俺は喩えるなら大空を自由に飛び回る鳥だった」
「うん」
「そして、これは」
と、股間を指差し、
「そのための翼だったんだよ。天高く飛翔するためのな」
私は彼の発言にウンウンと頷いたものです。
夕焼けに舞う雲
あんな風になれたらいいな
いつも考え過ぎて失敗してきたから
（Mr.Children 「Over」より）
まあつまり「インポ」の事なんですけどね！ 考えすぎると勃たなくなるよ！ と、まあそう言いたかっただけです。
そしてへこむ啓太の前に現れる街の裏側に潜む完全なる変態達！ ショック療法って役に立つ事は本当にあるのか無いのか知りませんけど、まあ、意味があるような、無いような・・・とかそんな話。
ふさふさ尻尾の小夜曲
オタクもここまで行けば伝説になるんだな！ という一編。
「ばっかも〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん！ 貴様ら、エロを否定するな、エロを愛した！ そう愛した美少女のそのエプロンドレスの奥の膨らみやスクール水着から滴るプールの匂いを頭に思い浮かぶままに綴るこのリビドーが悪だというなら、貴様ら、好きな男の○○○を想像して○○らないというのか、こら！ この○○ども！」
多分○に入る正解は順に「指使い」「オナ」「淫婦」ではないかと思うのだがどうか（どうでもいい）。
まあつまりこう言った事を声高に叫ぶ事ができる変態が出てきますね。
つーか、最初の話から始まって変態が大乱舞しているなこの３巻。実際どうなのよ？ 変態達のモデルは全て作者だと思うけど・・・よく逮捕される前に作品を完結させられたなあとしみじみ考えたり。
まあ本編ストーリーに大事なモノも出てきたりするんですけど、そんなことは些細な事です。伏線とかではありません。多分。
チョコレート追想曲
変態話を三編も続けて書いてしまった作者の良心が疼いたのか何だか知りませんが、まあハートフルな話に仕上がっていますね。ちなみに名前だけ出てきている川平薫がちょっとだけ顔を出しています。あとちょこちょこ出てくるなでしこも。
総合
星３つ。
まあこういうのは勢いあっての話ですしね。
とにかく改行が多いし、文章のテンポも良いので非常に読みやすい本ですね。速読が出来る人ならあっという間に読み終わってしまうんではないでしょうか。難しく考える事無く作者による変態大集合ワールドを楽しみましょう。
イラストはもちろん若月神無氏ですね。四コママンガも楽しく、完璧とも言えるコラボレーションです。
