武林クロスロード

武林クロスロード (ガガガ文庫 ふ 1-1)
武林クロスロード (ガガガ文庫 ふ 1-1)深見 真

小学館 2007-05-24
売り上げランキング : 16613

おすすめ平均 star
star読み疲れする
star武侠とエロ-あっさり目
star何だコレは・・・

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

合い言葉は「性と暴力」
メガテン分類をしている段階で気がつかれた方も居るかもしれませんが、これはエロ小説扱いしてます。

ストーリー

眼鏡っ娘で仙人に師事する14歳の娘・リョウカは時の皇帝・バラカン・ルカンの治めるルカン朝廷に怒りを覚え、修行していた仙人の元を離れ、武芸を修め「双天武王」と呼ばれる武闘家の頂点に立とうという決意をする。そして仙人の元を離れることになるのだが・・・仙術はそこそこやって来てはいたものの、戦いの力はまるで無い娘。いきなり野盗の集団に襲われ、命の危険に晒されてしまう。
必死の思いで逃げた先に、鎖に縛られた伝説の武侠シュンライが捕われていたのだった。リョウカは彼女を助けて窮地を乗り切り、そしてシュンライに弟子入りする事になるのだが・・・それは血で血を洗う戦いの始まりでもあり、また想像を越えるほどの性の饗宴の幕開けでもあった。

なんじゃこりゃあ!?

もう口絵カラーイラストを見た瞬間(というか表紙の段階で気がつけよ)という感じですが、主人公の少女のリョウカにしてもシュンライにしても超がつく爆乳でございます。スイカだかマスクメロンだか知りませんが、なんたるシロモノでしょうか。
しかもシュンライの方は「究極ボディビルダー+巨乳星人」という感じですね。えーと・・・服装はほとんどスッポンポンですが、これはその、なんと表現すればいいんですか!? 

主人公:リョウカ

仙術を学んでいましたが、時の朝廷に怒りを覚えた事と、自らの出生の秘密を調べるために旅にでた少女・・・なんですけど?
主人公のリョウカは身体に秘密がありまして、作品中では「龍鳳双具」と呼ばれていますか、まあぶっちゃけフタナリです。両方ついてます。しかし眼鏡っ娘で巨乳。もうこっからしてトンデモなんですが・・・このナニが大活躍なんですなこれが。
あっちで、こっちで、そっちで、なんだかもう汁だらけになっちゃいます。

「ああ……そんなに見つめないでください」

秘密にしていた自分のアレをシュンライに見られた時の一言です。えーっと・・・ですね。

武侠の皆さん:シュンライ

武侠のシュンライは戦闘力だけで見ればなんだかもう訳が分からない領域に達していまして、気功を使いこなしてありとあらゆると言える奇跡を行使します。1対1万人とかが平気で成り立ちます。専用の武器とかも持っているんですが、これがまたでかいやらなにやら・・・うーん「パルテノン神殿の柱を振り回して敵を一気に2、30人ぶっ飛ばす」って感じですかね。存在そのものが最強の陸戦兵器って感じです。
まあこのシュンライはリョウカに助けられた事を恩に感じ、彼女を弟子にとったりするんですが、リョウカの秘密を知るやいなや、その・・・ただならぬ関係になってしまいまして・・・。
なんでか知りませんが、女性の武侠の人は「磨鏡」といって「女同士でセックス」するのを好むらしく、薬を飲んでアレを生やして(もうこの辺りなんでもあり)女同士でヤッちゃってます。これがもう、ことあるごとにケダモノのよーにやりまくってまして、修行したら火照って・・・とか、修行の一貫と称して・・・とか
で、なぜかリョウカ攻めのシュンライ受けですね。戦闘能力で言えばシュンライは圧倒的なんですけど、ベッドではリョウカに啼かされるというのが逆転していてまた・・・微妙に良いですな。

「ここが武林の分かれ道」

が彼女の口癖ですが、えー、そ、そう? と思わなくもない時が結構あったり。
ちなみにこの人、

「リョウカのたくましいもの、たまらない……」
「ああ、もう私……」(リョウカ)
「中で、中で出して」

なんて事も言ってます。・・・とにかくですね、
つまり完全にエロ小説の条件を満たしております

挙げ句の果てに

敵武将を戦いの結果手に入れて、媚薬をかがせて悶えさせ、さらには公開失禁、続けて一晩中犯しまくっちゃったりとか(最終的に合意の上ですけどね)、3P、4Pアタリマエー! という展開です。前後上下丸ごと全部です。
ねっちりたっぷり「あれ? ライトノベルってここまで書いて良いんだっけ?」という感じでセックスシーンがてんこもりです。・・・出版レーベルが普通のライトノベルレーベルだという事が驚きの内容です。
イラストが筋肉質の女性達でなければ、もうこれは美少女文庫行きです。ある意味ストーリーがそれなりにあるんで、こっちの方が卑猥かも。

総合

驚きの星4つ越え。とりあえず読んでみないと損するかも。
まあよくもここまでやったもんだなという感慨すらあります。ある意味実用性すらありますよ!?
この後話が続くのか、はたまたこの一発で終了するのか、どうなっていくのかは分かりませんが、とにかく人がばったばったと死に、それに反するように性の営みが描かれて、汁気たっぷりの一作です。
性的な実用性を買うもよし、血みどろの超絶戦闘シーンを買うも良しと言う感じでしょうか。「疾走する思春期のパラベラム」を書いた人と同じ人が作者というのが信じられませんね。
イラストはRebis氏ですね。とにかく筋肉ムキムキ&でかいおっぱいです。いや、意外に作風に合っているんではないですかね。