ラノベの絵は時代を映す?

絵が下手になった?

最近のライトノベルは……ってエントリで、

まあ単刀直入に言うと「絵師、ヘタじゃない?」ってこと。

って書かれたのが切っ掛けかな? で、続けて、
ライトノベルの挿絵は劣化したのか?

ぼくに絵のよしあしを判定する能力はないけれど、相当に没個性化していることは感じますね。

・・・とか、
最近のライトノベルは絵が下手なのか?没個性なのか?

狭い方向に進んでいるのは確かだけど、ちゃんとそれとは別の動きもあるんじゃないでしょうか。

って意見を出ていたり、
最近のライトノベルの挿絵について……と見せかけた別の話では、

補足するべき事があるとすれば、なにかあっても「それは市場が望んだから」。

まあそんな議論があるみたいですが、個人的にはただ単に調達できる絵師の絵柄が全体的に変わっただけではないでしょーか? って思ってます。

すっごい昔を言えば

バロウズの「火星シリーズ」とかの武部本一郎氏による表紙絵とかは今と全然違う訳です。
で、そこからさらに時代は進み、次の世代の絵師達がポコポコ出てきます。

ひと世代(二世代?)前の絵師達

ちょっと思い出した人を並べてみます。

以下は参考画像です(安彦良和氏だけどうしても引き合いに出した本の旧い書影がなかった・・・)。
吸血鬼(バンパイア)ハンターD (ソノラマ文庫 (225))豹頭の仮面―グイン・サーガ(1) (ハヤカワ文庫JA)ヤーンの翼―グイン・サーガ(80) (ハヤカワ文庫JA)ダーティペアの大復活―ダーティペア・シリーズ〈5〉 (ハヤカワ文庫JA)
順番に、天野喜孝氏、加藤直之氏、末弥純氏、安彦良和氏の絵ですね。
つーか、グインサーガの絵を1巻から順に見て行けば上記の絵師達の3人の絵が見れますね・・・。

もちろん

一人一人特徴や違いはありますが、色使いやら画面の使い方とか雰囲気とかを、全体で通して世代で見るとある意味かなり似通ってるんではないでしょうか? すくなくとも「同じ世代だと思う」って言えるくらいには似通っるかななんて思います。実際にその通りですし・・・。
それなりに昔の、当時はジュブナイル小説、今ならライトノベルの絵ですが・・・この世代はこの世代で「みんな似てて没個性」って当時言われていそうです。

と言う訳で

あと10年、15年もすればまた「ライトノベルの挿絵は劣化した」とかって意見が出るんではないでしょうか? なんて思いました〜。

ああ、あともう一つ

今は絵を書くためのツールが進歩して誰でも手に入れられる時代だという事が大きく影響しているかも知れませんね。
昔は優秀なペイントソフトなんてなかった訳ですから、タッチや色使いなんかはどうしても手書きの味が出たでしょう。PowerPointがあるお陰で、プレゼン資料がみんなパワーポイント風味になっちゃった・・・みたいな感じかな?

追記

のべるのぶろぐ 2.0さんで「まとめ:ラノべのイラストは劣化したか問題」として関連記事のまとめをやってくれています。イラストネタに興味のある方は一度覗かれてみては?