いぬかみっ!(10)

いぬかみっ!〈10〉 (電撃文庫)
いぬかみっ!〈10〉 (電撃文庫)有沢 まみず

メディアワークス 2006-08
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おすすめ平均 star
star心配していたけれど
star遂に第2シーズン開始!表紙はようこ&カオル(妹)

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ふふふ・・・6月中にコンプリートする予定が7月にずれ込んでしまったよ・・・。

ストーリー

短編集から一転して現在の時系列に戻ってきますが、話の内容としては大きく動く事はないですね。
しかしというかなんというか、なかなか読み応えのある内容になっています。プロローグとエピローグを前後に挿んでこの10巻は話が作られていますが、そのどれもが意外に重要な挿話となっていまして、この後に続く話を読む上では大事な作品集ではないでしょうか。

かもな、まいはうすっ!

えー、もう、なんでもありなので、こういう展開もあるでしょう。
とにかく久しぶりに挿絵に付箋紙貼ってしまいましたね。65ページですけど・・・キワモノ過ぎです。

「’($%%…&%$$#?」

文字化けではありません

穿いてないっ!

穿いてない・・・履いてない話。ようこがはいてない話です。
えっと、これはどんなプレイでしょうか!? いぬかみで珍しくハァハァした私ですが、いや〜夢がある話ですな! 自分にもこんなメス犬がいたらいいですなええ! とか思ったとか思わなかったとか。
いや〜、恥ずかしがる少女というのは良いもんですな! いえ、私はそんな事思わないですけどね? 隣の家の中村さんがそう言ってたんですよ? そうそう、私は悪く無いです。

ともはねとお薬っ!

いぬかみっ!」における最年少キャラであるともはねがイケナイお薬でゴニョゴニョして、ケイタの「いつもならどうって事ない匂い」が「なんだかちょっとドキドキする匂い」に感じちゃったりする話です
・・・いやいや俺じゃない俺じゃない。俺はドキドキなんてしてないよ? うん、隣の隣の石田さんがこの間言ってただけだから。

カオルの気持ちっ!

何だか唐突とも思える登場の仕方をしたカオルに焦点が当てられる話ですね。なんだかんだ言ってカオルがいい子である事と、周囲にある(特に啓太)温かい眼差しが優しくかかれる話ですね。

「啓太のことを啓太お兄ちゃんって呼んで良いですか?」

・・・いいなあ・・・。こんな妹存在・・・。

お風呂いっぱいの愛っ!

微グロ。ホモ的グロ。

「貴様のはそれに加えて美しくもない」
「なら、そもそもてめえのは美しいのかよ!! この右曲がり野郎!」

大体何の事を中心にした会話だか分かると思いますが、美しいチンコってあるんでしょうか!? 目撃経験がある方は是非ご一報を!

だって、啓太だもんっ!

ようこ、ともはねが中心になってカオルの「立ち位置」を確認しようとするお話だったりします。
お話的には、カオルが啓太の傍に現れた事で人間関係に微妙な変化も生まれて来ておりまして、その辺りを再確認しようとする話ですね。話は意外な登場人物なども出てくる事で変な方向に展開していきますが、これまた混乱を新たに連れてきそうなキャラですね。懐かしくも良いキャラですよ?
ところで、お話の方はともかく、一番心に残った台詞が以下のフラノの言葉だったりします。

「ようこちゃん、それはとっても楽しい道なのです。暖かくて、素晴らしくて思い出深く、最高に幸せだったのですけど、でも、もう一度歩こうとは決して思わない道なのです。たった一度だけでよい道なのです」

フラノの年月を感じさせる言葉ですね。普段はいい加減なようで、実は奥行きがありますねえ。

総合

星3つ。
飽きさせないですね。キャラクターが増えて来た事が弊害に感じないように特定の人物を掘り下げつつ、時々他のキャラクターをフォローする感じが上手いと思いました。熱狂的なファンなら評価がもっと上がると思います。

感想リンク

booklines.net  ウパ日記  ラノベ365日