魔法の海兵隊員 ぴくせる☆まりたん

魔法の海兵隊員 ぴくせる☆まりたん (HJ文庫 え 1-1-1)

魔法の海兵隊員 ぴくせる☆まりたん (HJ文庫 え 1-1-1)

ストーリー

やる気の全くないヨット部に所属する九条護はやっぱりやる気のない部員たちと一緒に怠惰な高校生活を送っていた。女性マネージャーのねいびーさん(何故か外国人女性)がいたりするのに真面目に部活など全くやっていなかったのだけど、そこへ新人コーチが出現した事によってかれらヨット部の青春は一変する!
自らを「ぴくせる☆まりたん軍曹」と名乗る少女は彼らに海兵隊式の過酷な訓練を課すのだった!「うじ虫」「ケツ」「キンタマ」などの放送禁止系の卑猥な単語を並べまくるまりたんに、護を始めヨット部の皆さんは眼を白黒させるのだったが、しかし彼らの何となく理不尽な感じの青春の裏で、国家単位での陰謀が渦巻いていたりもするのだった!

正直、話がどうとかより

とにかくまりたん語録が楽しい本ですな。

「心はジーザスにささげてもいい、だがケツは海兵隊のものだ」

よくよく読むと、心に反して体の関係を強要されているような感じ(妄想的には少女でお願いします)ですかね。いや〜ん、やらしー!

キンタマついてりゃシロでもクロでも日本人でも海兵隊は差別しないぞ!」

ある意味人種的には完全に世界平等。全員平等にウジ虫扱いだけど。

「ママがパパのいちもつを初めてぶちこまれたときのようにヒーハー言って!」

初・体・験?・・・かどうかは分かりませんが、パパのいちもつは大きかったんでしょうか? ねえママ?

「まだ寝るにははやいぞ! 寝る前の一発だ、根性みせろ!」

・・・外見幼女にこんな事言われたら私は腹上死するまで頑張りますよ?
とまあこんな具合(ハートマン軍曹クオリティ)であります。
まりたんからは基本的に「口が口ではなくケツの穴ではないのかと思えるような罵詈雑言(海兵隊式)」が飛び出てくるのですが、正直自分で言っている事をちゃんと理解しているかどうかかなり疑問です。時々年相応の表情とか言動を見せる事があるからですけどね。
まあまりたんの教育方針に疑問を感じて(そらそうだ)ヨット部は空中分解寸前になるのですが、その辺りをまりたんと護たちがどうやって乗り越えるのかが見物ではあります。・・・まあちょっと無理があるなあなんて思ったのも事実ですが。

まりたん&護パートとは別に

国防パートとも言える部分がありまして、「まりたんパート」のおバカさを払拭するかのような真面目な作りとなっています。諜報合戦に外交合戦、そして国際紛争前の水面下での激しいやり取りが楽しめます。
正直「まりたんパート」と違う人が書いているといっても信じてしまいそうですが、このパートがあるお陰で「まりたんパート」がグッと引き締まっているのも事実ですね。
まりたんが突然やってきた理由とは? つーか何で海兵隊式なんだ? 魔法の王国ぱりす・あいらんどってなんだ? つーかねいびーさんってなんなんだ? などのどうでも良いような謎を孕みつつ話は進みます。
・・・つまりアレです。真面目に読むと損をするような、損をしないような変な本です。

総合

星3つ。一体なんなんだ。
まりたんはロリロリですがまりたんのケツは海兵隊のモノです。ついでに言えばライフルなども一撃必殺で繰り出したりします。とにかく泣いたり笑ったりできなくされますが、それはそれで楽しいような気がするのも事実です。うん、こんな指導教官なら俺、体育会系でも、いいかな・・・?
続編があるのかどうか分かりませんが、もし作るなら「まりたん☆語録」をもっと充実させて欲しいですね。いやいや「やつらを生かして帰すな! やつらのキンタマ掴んで離すな!」は良かったですな。争い事している時には結構気合いが入るのではないかと。ヨット部ですけど、戸塚ヨットスクールもビックリ。

感想リンク

Alles ist im Wandel  booklines.net