オタクが怖い

はてな界隈とかで*1展開されているオタク同士の議論*2とかを眺めていると時々とはいえ心底から不気味さと気持ち悪さを感じる時があります

「コイツらは一体、何をこんなに熱くなって言い合っているんだ!? 訳が分からない!」

という気持ちです。
このように感じてしまう事はもう正直止め様が無い感じですね。生理的嫌悪感にも近いです。

私は

オタクが怖い。正直言って怖い。怪物のように怖い。不気味な存在であると思う。

オタクは病気じゃない!

と言いつつも、病気じゃないからこそ怖いです
思い当たるフシがある人は「いきなりそんな事言われても困る!」と思うので、ちょっとなんで怖いのか考えてみます。

「怖い」って何だろうかって考えてみる

ホラー映画なんかで色々な表現があったり、夏なので心霊特集とかやってますので「怖さ」ってものを語るのにちょうど良い時期のような気がしますが、怖さの根っこというものについて考えた事ってありますかね?
多分大抵の人があるとは思いますが、あえてここで自分なりの考えを書いてみようと思います。

例えばジェイソンとかフレディ・クルーガー

13日の金曜日」に出てくるヒーロー(!?)で、もう一方は「エルム街の悪夢」に出てくるナイスガイ(!?)ですが、あれは何で怖いんですかね?
一番分かりやすい理由は「自分を攻撃するから」でしょうか。
自分を殺そうとして襲ってくる相手を怖がらない人間というのは多分いないでしょうね。まあ映画の方は恐怖映画というかビックリ映画に成り果ててますが。その辺はまあ置いとくとして・・・。
ルックスも双方とも最悪に近いです。ジェイソンなんてホッケーマスクで顔を覆ってますから、ナニ考えているか表情から読み取れない所がまた怖い。

例えばゾンビとかエイリアンとか

ゾンビはもうロメロ監督によって一つの様式美(!?)と化した感すらありますが、あれは何で怖いんですかね。
死体が動き回った挙げ句人を襲うというのが怖さなんでしょうが、それ以上に腐った感じがまた気持ち悪い訳ですね。匂いとかもきつそう。
エイリアンも単純に人を襲う所が怖いのでしょうね。というかリドリー・スコット監督の初代「エイリアン」はたっぷり過ぎる汁気(ヨダレ?)がまた気持ち悪くて怖いです。
ゾンビもエイリアンも人間と非なるものなので、やっぱり行動原理が分からなかったり、行動原理が分かったとしても止めようがないという辺りが怖いです。

例えば貞子とか幽霊とか

これも基本は人を襲うからですかね。襲わなくても得体が知れないので怖いです。
襲われる側にとっては襲われる理由もよくわからないし*3、伝染するし、動きも変だったりします。
人を呪う動機が理解出来ないというのは怖いですね。

まとめてみると?

怖いものには幾つかの特徴がありますね。

  1. 人を攻撃するもの(危険=怖さ)。
  2. 外見が不気味なもの(不気味さ=怖さ)。
  3. 行動の動機や存在自体が良く理解出来ないもの(理解出来ない=怖さ)。

この3つが基本なのかも知れませんが、1は「何故攻撃するのか」2は「何故そんなに不気味な外見なのか」が分かればそれ程怖いと思わないと思います。「何故」と二つ続きましたが、結局そこに行き着くようです。つまり、

「相手が理解出来ない」=「怖い」

の等式が成り立つのかな? とか思います。

この恐怖の図式を

オタクに当てはめると、あら不思議、キレイに当てはまったりします。
多様化する価値観の一つをひたすら追い求めた結果、同じ方向を向いている人間以外にはその行動原理が分からない存在に成り果てているオタクは、まさしく「日常に潜んでいる怪物」に他なりません。
しかもコミュニケーション能力の低さまでついてくるときたらもうそれは相互理解が不可能な存在になっていて、日常にエイリアンや貞子が潜んでいる事と変わらないではありませんか。
まあそれでも大抵のオタクは普段は非常に大人しい存在なので、それほど怖いとまでは思いませんでした。しばらく前までは

しかし

ネットというツールを手に入れた今、オタクは時として自分たちの価値観を否定するものを攻撃する*4側になりました。
いい加減な事を書いたりするとよってたかって罵詈雑言を書き込んだり*5、下手すると個人情報を突き止めて公開してしまったり・・・。
これってゾンビがよってたかって人間を食い散らかそうとする様に似ていたりしませんか?
その場に食べ物*6が無くなると途端にいなくなるのも似てますね。軍隊アリのようです。ああ、それで「ネットイナゴ」なんて言葉が生まれたのね・・・なんて思ったりします。

さらには?

オタクの外見が気持ち悪い事が多い(ネットではあまり関係がありませんが)というのは皆さんご存知の通りであります。
そうすると、上でまとめた「怪物達が恐い理由」の3要素「攻撃する」「外見が不気味」「理解出来ない」の全て持った存在となる訳ですね。まさしく怪物です。
まあ残念ながら私もその一員であろうと思いますので、非難できる立場にはないですが・・・。

という訳で

「オタクは怖い」

です。そらもう心の底から怖いのです。
厳密には、

「自分と違う方向を見ているオタクは怖い」

でしょうか。
・・・もちろんオタクでなくても怖い人はいますが、オタクという程価値観が尖っていない人は概ね対話可能なのでそれほど怖くないですね。行動原理がある程度とは言え理解出来ますから。

結論

価値観の多様化が進む現代において、ありとあらゆる分野にオタクは増えつつあります。これらは相互理解を阻む大きな要因となって人達の間に横たわるのでしょう。
価値観の多様化した世界*7、それは言い換えれば「理解不能な存在があちこちにいる恐怖に満ちた世界」とも言えるかも知れません。

ひとっ風呂浴びてから追記

そう言えば「恐怖」は容易に「攻撃」に転化しますね。
マスコミがオタクを攻撃したりするのも、あるいはオタクがマスコミ批判とかをするのも根っこには相手に対する恐怖があるのでしょうか・・・?

さらに追記

「価値観のひたすら多様化した世界においては、自分以外の全ての他者は『オタク』と表現しうる」と言えるかも知れません。
オーダーメイドが先鋭化した未来には、自分と基本的に相容れない他者の存在は恐怖以外の何者でもなくなって、個の世界に埋没する人間が大量発生するのかも知れませんね。
・・・「ザンヤルマの剣士」とかは、そういう未来の話でしたっけね・・・。読んだ当時は「まあ、興味深い設定だね」とか思ったもんですが、今になって考えてみると結構リアルな未来像なのかも知れません。
結局は「感覚的に理解出来ない」という恐怖をどうやって克服するか? って話になるんでしょうか。敵は原始的な感情ですから・・・手強いですね。

*1:ネット上のどこでもあるけどね。

*2:アニメとかゲームとか漫画とか・・・色々ありますね。

*3:貞子本人は分かっているのかも知れませんが。

*4:当たり前の反応と言えば当たり前ですね。

*5:私は幸いにもそんな目にあってませんが

*6:ブログとかが炎上する理由で良いかな?

*7:宗教とかもソレに拍車をかけてますが。