じらされて 燃えるラノベも あるかもね
何故七五調なのかは取りあえずどうでも良いんですが。
最近ですけど
前読んでつまらないと思ったのだけど、読み方を変えていれば凄く楽しめたんじゃないか? って思う作品が出てきたんですね。
つまり、
「本当だったら自分ももの凄く楽しめたのに、自分にとって最適な読み方をしなかったので、結果としてつまらなく感じちゃった」
と思う作品があるかも知れないと思ったんです。
損だ。これはなんか損している様な気がする。いや、実は「殺×愛」シリーズなんですけどね。
なんでそんな風に思ったか?
単純に「出版ペースに合わせて読んだか」「一気読みしたか」の差なんですけどね。
「殺×愛」って作品はキャラクター描写に力を入れていて、その比重が作品全体で見た時にもの凄く大きい物語だな〜と個人的に思っているんですけど*1、そういう物語として読めた場合、私の特性的にはじらされた方が燃えるんじゃないかと思ったんですね。
リアルタイムで
私が物語を追いかけていた場合は、
「登場人物達がこの先どーなっちゃうんだろうか!?、早く続きが読みたい! でも出版されない! ハリーハリーハリー!」
というおあずけ状態を喰いますので、その離れている時間にキャラクターに対する思い入れも深まると。つまり遠距離で逆に燃え上がる恋心みたいなものかなあと。
そこで満を持して最新刊が投入されると・・・これはつまり久しぶりに合うことが出来た恋人同士のような状態ですよ。その日の夜がどんだけ熱い夜になるのかは想像に難くありません。
逆に
一気読みできる環境がある(既に全巻出版済み)、キャラクターに対する妄想や想像を働かせる時間が足りない事になる訳ですね。
「あー、4巻はこうか。じゃー5巻、5巻っと……」
とにかく先にドンドコ進めてしまう。
つまり想いを寝かせる時間が決定的に足りない。ウイスキー仕込んだその翌日にもう乾杯〜! って感じでしょうか。そらコクとか深みは出ませんよ、という感じでしょうか。
やっぱり恋人同士で言えば、毎日顔を会わせている訳ですから、
「今晩は仕事で疲れてるから……」
とかってなっちゃう訳ですよ。
晩ご飯を精のつく食材でそろえたのにこの結果って・・・! というおねだりワイフもブチ切れの展開ですね。
もちろん
一気読みだからこそ楽しめたって人もいるんでしょうけど、多分私は上の例で行けば前者の読み方をした方が楽しめるタイプなんなんじゃないですかね。ぶっちゃけちょっとした放置プレイでより興奮するタイプなのかなと。
もちろん本の種類によるので全部が全部そうだと言うつもりは無いのは上に書いた通りですが。
なんとなく「殺×愛」シリーズに関しては「全巻一気読みはひょっとしたら失敗だったかも・・・」なんて今になって思っています。やり直しのしようがないのであくまで想像の域を出ないんですけどね・・・。
*1:世界設定とか無理の無い展開とかに力を入れているのではなくて。