僕には初音ミクの魅力が多分分かってない

 初音ミクの魅力はオタクにしかわからないのか?(Something Orange)
あくまで現状では、初音ミクの魅力がわかるのはオタクです。(Je n’avais pas l’intention d’aller à la mer.-HINAGIKU SAID ”LIVE OR DIE”)
なんだか凄いですね。
双方とももの凄い情熱が伝わってくる文章だと思います。

じゃあ

私は? というと今の所、

「『初音ミク』? へー、こんな事が出来るようになったんだね〜凄いね〜!」

で終ってます。
入れ込む人達*1を変だとも特に思わなければ、一般に魅力が伝わらない事が変だとも思わないです*2
そういう意味では多分私には「初音ミクの魅力が分かってない」と思います。魅力、というか凄み、ですかね。
技術的に凄いのは、(その筋の人ではないので漠然としていますが)まあ分かります。
ジュラシックパークに喩えたくなるのも、分かるような気がします。
でも個人的な意見を言えば、

「まだまだ生まれたて。確かにこのツールは凄いかもしれない。
でも、一般に浸透するには『この道具が如何に凄いか』ではなくて『どんな凄いものを作ったか』じゃないかな」

とか思います。

もう十分凄いものが作られてる?

そうでもないと思います。

  • CG映像が綺麗なら、多くの人々が感動するゲームが作れるか?
  • 音源が素晴らしければ、多くの人々が感動する音楽がつくれるか?
  • 道具が凄ければ、多くの人が感動する何かがつくれるのか?

僕はどれも否、だと思います。
それと同じで、まだまだ初音ミクはこれからだという印象がありますね。技術の凄さに感動する事はできるかも知れないけれど、そこまでかなという感じ。技術以外の部分で人の心を揺さぶるには、まだまだ足りない、という印象です。

ただ

今後きっとまだ見ぬクリエイター達が「初音ミク」、あるいは他の類似ソフトウェア*3を使ってきっと凄いものを作り出してくるに違いない、とは思いますね。
そういう期待をもって「初音ミク」というものを見ています。
だからまだ私にとっては「初音ミク」は目の前に置いてある「たまご」みたいな感じですかね。
たまごのままでは多くの人は多分魅力を感じないでしょう。ただ、どうなるか分からない漠然とした可能性は一応感じてます。でも魅力や凄みを感じているかといえば、そうでもない。
やっぱり大事なのはそれをどんな風に料理したか、あるいはどんな凄い生き物が生まれてくるか、じゃないかな。
たまごを使って多くの人が「美味しい!」と思える料理を作ったとき、たまごから誰が見ても凄いと思える生物が生まれたとき、多くの人は「初音ミク」の秘めていた凄さに気がつくんだと思う。僕を含めて。
その時はマスコミがどれだけネガティブな報道をしても、あるいはプロモーションを全くやらなかったとしても、勝手に魅力が伝わって行くと思います。

「たまごはたまご、でも頑張るたまご〜♪」

なんて歌がありましたが、今はそんな感じですかね?

*1:ここではオタクかな?

*2:マスコミの印象操作は可能性を潰しかねないものとして不快に感じますが。

*3:出てくれば。