武林クロスロード(2)

武林クロスロード 2 (2) (ガガガ文庫 ふ 1-2) (ガガガ文庫 ふ 1-2)
武林クロスロード 2 (2) (ガガガ文庫 ふ 1-2) (ガガガ文庫 ふ 1-2)Rebis

小学館 2007-11-16
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star天下の奇ラノベ

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一応ラノベの感想を書くときは、どんな書き出しにしようか、作品の雰囲気を壊さないように感想を書こうとか、あるいはここを強調して書こうとか考えたりするんですけど、この本に関しては悩んだ挙げ句、引用から入ります。

この小説には暴力シーンやその他過激な表現が含まれます。未成年の鑑賞に関しては、周囲の大人、保護者の皆様のご配慮をお願い致します。

は?

ストーリー

14歳の娘・リョウカは武芸を修め「双天武王」と呼ばれる武闘家の頂点に立とうという決意をする。最終的な目標は、母を助け出す事。ただし事を複雑にしているのが、実は彼女自身「龍鳳双具である*1」「器解族である*2」という謎を体の内に秘めていたのだ。
そんな彼女は偶然出会う事になった伝説の武侠シュンライに弟子入りする事になる。しかしシュンライから戦いの技を学び、共に行動するということは自ら争い毎に飛び込んで行くのと同じ事であった。そしてリョウカを待ち受けていたのは想像を絶する性と暴力の世界だった。
なんというか・・・えーっと普通のレーベルでここまで書いてもいいんかい!? というツッコミが確実に入るであろうシリーズ第2巻。

まあなんというか

大筋では中華風の冒険譚です・・・。
魔法のような気功の達人でまさしく一騎当千の戦闘力を持つ「武侠」という超人(パンチ一発100人殺しとかって感じ)を中心に据えた血だるまライトノベルという感じなんですが・・・いやーその「ものごっつい性描写」が無ければね?
まあ殆ど男が出ない話なんですが、なんか秘薬とかでチンコ生やしているような猛烈女ばかりが出てくるので、なんだかもうムチャクチャです。

ジャホウセンの男根が、シャムハの愛液で濡れて輝く。卑猥な棒が出入りするたびに、シャムハは舌を伸ばし、涎をまき散らして下品なよがり声をあげた。
「あひッ、あぐッ、すごいッ……! 死んじゃう……!」
ジャホウセンの腰とシャムハの尻が激しくぶつかって、パンッパンッパンッと乾いた音が絶え間なく響く。
「相棒の死体の隣で犯される気分はどうだ。ん?」

これ、女同士なんですけどね・・・男はすぐにぶっ殺し、女はすぐに犯すという、とんでもない展開の連続です。

とにかく

エロい。ひたすらエロい。
旅先で旅館に泊まるとなったら真っ先に売春宿に泊まるという一行の行動も凄ければ(武侠の皆さんは性欲旺盛)、とにかく敵も味方も誰彼構わず「ヤってヤってヤリまくっとる」という展開です。えー、あの手この手でヤリまくってます。

「はは、私の男根は特別だ。白蛇淫功という修行によって、先端から女を淫らにする液体が滲み出るようになっている」

今回の悪役がこれなら、

次の瞬間、クリネの乳頭から液体が迸ってリョウカは驚いた。
「あっ」
「驚いた……?」
「牛練功、というの。その気功を極めると、妊娠していなくても母乳が出るのよ。そうやって出来た母乳には、性感を高める効果があるの……九谷間の腕のいい娼婦なら必ず使える技よ」

主人公はのっけから娼婦とこんな感じです。どんな魔法少女沙枝だ

もーね

とにかく思いついた所を並べ立てると・・・。

  1. 鍛錬のはずが途中からセックスになっちゃったり。
  2. 夜寂しくて自分を慰めちゃう人が出たり。
  3. その声を聞いちゃったカップルが始めちゃったり。
  4. 襲ってきた敵を襲い返してヌルヌルの濡れ濡れだったり。
  5. 母と娘が敵の手に落ちた挙げ句、アレを生やされてナニしちゃったり。
  6. イケなくなるツボを突かれた上で、ひたすら快楽で責めさいなんだり。

とにかく襲ったり、襲われたり、体で奉仕したり、奉仕されたり、イッたり、イカされたりと、も〜、なんというかも〜。
8割はエロで出来てます。しかもエロ小説並みの描写がガンガン続きます。

「す、すみません……顔に……」
「いいのよ……すごくいい……」

「すごい……もう、腰が止まらないよぉ……!」
「……ああ、もう、いきそう……いっちゃう……!」

「もう……こんなの、ダメ、死にそう……」
「リョウカの……リョウカの、すごくいいのォ……」

「ああ、おしゃぶりします。奉仕させてください……」
「よしよし、それでいい」

「ここも使い込んだ事があるようです。すんなり入った」

「口はもう十分に楽しんだ。こっちに向かって尻を突き出せ」
「はい……」

改めて書いておきますが!!
これでもエロ小説レーベルから出てる本じゃないんだよ!!

総合

星4つ。ストーリーに2つ、エロに2つと言う感じ。
とにかく冒頭にある通り、18歳未満は読書禁止!
 とにかくエロい! ひたすらエロい! 全ての伏線はエロに直結していると言っても過言では無い程度にはエロい!
まあストーリーの方もムチャクチャやってんなあ・・・とは思いつつもスラスラと読めてしまう感じなので、分別のある大人に限り「ものは試し」という感じで読んでみるのも良いかも・・・。
で、イラストはRebis氏なのですが、筋肉ムキムキ超マッチョ&巨乳&巨尻の女が大乱舞! といった感じのイラストを仕上げています。
このイラストが作品に与えている影響はスゴいモノがありますね。イラストのおかげで「ただのエロ小説」じゃなくなっているという感じすらします。「うん、ピッタリ!」とこの2巻で思いました。凄い絵柄なんですけどね・・・!

*1:つまりいわゆるフタナリ

*2:四肢を任意でばらす事が出来、その四肢がそのまま優れた武器になる一族。