BIOSHOCKに登場する特殊能力:「Plasmids」

ここではBIOSHOCKオリジナルと言える特殊能力である「Plasmids」「Gene tonic」と言われるものについて説明しましょう。

  • 「Plasmids」:まあ簡単に言うと超能力の類いですね。選択して装備し、武器のように使います。
  • 「Gene tonic」:パッシブな——装備するだけで効果のある——超能力と考えてもらうと分かりやすいです。

で、これら超能力を獲得するのに上記の「ADAM」と呼ばれるモノが必要になるのです。
作品世界上では物質のように語られますが、ゲーム的に言えば「Plasmids」や「Gene tonic」を入手するのに使われるラプチャー内のみで通用する特別通貨と考えておけば間違いありません。ゲーム中には通常のお金「米ドル」も出てきますが、それと別に「ADAM」が存在するという事です
で、ここで問題になるのは「ADAMはどこで手に入れるの?」という事ですが・・・。
敵キャラクター紹介で出てきた通り、Little Sisiterが体内で精製した「ADAM」を頂く以外、基本的に「ADAM」を入手する方法はありません。つまりプレイヤーキャラクターの特殊能力(「Plasmids」や「Gene tonic」)を獲得しようとしたり、強化しようとしたりするには強敵・Big Daddyとの戦いを避ける事ができないという事でもあります。

そうした

基本ルールを押さえた上で、特殊能力を見て行きましょう。余り細かくは説明しませんが、「Plasmids」は全部、「Gene tonic」については私が頻繁に使った能力を中心に紹介します。
まずは「Plasmids」ですが、Plasmidsは使用するのにそれぞれEVEと呼ばれるエネルギーを一定量消費します。簡単に言い換えるとマナとか、MPとか精神力とかですね。ライフゲージは画面左上に赤く表示され、EVEゲージは青く表示されます。
EVEは注射で補給する事になり、時々落ちているのを拾って使うか、自販機で買うか(ゲーム中あちこちにあります)、その他の要素(まあ色々)で回復する事が出来ます。

Electro Bolt

簡単に言えば手から電撃を飛ばして敵を痺れさせる能力です。
基本的には敵を痺れて停止させるだけで、これ単体での攻撃力は・・・あったっけ?  確か無い様な気がした・・・って位の弱い能力ですが、敵を痺れされる事が出来る、これこそが重要です。序盤はこのElectro Boltで敵の動きを止めて、レンチやリボルバーで攻撃してトドメを刺す、というのが基本の戦闘スタイルになるでしょう。
また、Electro Boltは水の流れている所や溜まっている所で使用した場合は、雑魚敵を一撃死させる力を持ちます。上手く使えば便利ですね。序盤は装備しておいて損はありませんね。レベル3までパワーアップ出来ます。

Incinerate

ラノベ的に言いなおせばパイロキネシス——発火能力です。
火の玉などが飛んで行く訳ではなく、指定した場所を直接燃え上がらせるため、遠距離からでも狙いさえしくじらなければ敵を確実に燃やせます。
敵に火がついた場合はじりじりと敵のライフを削って行き、一定時間が経過すると火が消えます。遠距離から敵を燃やしてライフを削っておき、近づいてトドメを刺す・・・というのが正しい利用法ですかね。こちらもレベル3までパワーアップしまして燃焼継続時間も伸びます。
ただし時々ですが、火をつけられた敵の側に水があったりすると敵はそこに飛び込んで火を消したりする行動をとったりするので過信は禁物ですし、燃えている最中でも敵は攻撃してきたりするので一方的に攻撃するというのは難しいです。
ちなみに床にオイルが流れている所などでは威力がアップするようですが、そんなにこぼれている所が多くないのと、画面が暗いためオイルなのか水なのかイマイチ判然としないため、やっぱり微妙だったりします。
ただ、注意しなければならないのは、Big Daddyと戦うつもりが無い時に、側のSplicerとかに使ってSplicer炎上→Splicer大暴れで偶然Big Daddyに延焼→Big Daddyブチ切れでプレイヤーを攻撃・・・という事が起こりうるという事ですね。注意。

Telekinesis

そのまんま「テレキネシス」ですね。
指定した場所にあるものを手元に引き寄せて、アイテムの入手に使ったり、敵にぶつけてダメージを与えたりする事が出来たりします。たとえば上に出てきたNitro Splicerの爆弾を投げ返したり出来るので、使いどころを間違えなければ便利ですね。ただし攻撃用という意味では使いにくい(ぶつけるものが無いと意味が無い)のですがアイテム収集に便利なので、出来ればいつも持っておきたい能力です。

Winter Blast

冷凍能力ですね。指定した対象を瞬時に一定時間凍らせる事が出来ます。
敵の動きを止めるという意味ではElectro Boltと同じですが、決定的に違うのは「凍っている最中の敵を攻撃し、敵を粉々に砕いて倒す事が出来る」事ですね。ただし凍っている最中はライフと異なる「氷砕きゲージ」みたいなモノがありまして、それを攻撃して0にする事が出来た場合に敵を砕く事が出来ます。ちなみにBig Daddyを砕き壊すのは・・・ためしてないけど・・・出来たとしても相当連発しないと難しいでしょうね。
Electro Boltと異なって条件を問わず単体での攻撃能力は一切ありませんが、敵の動きを止めるという意味においてこの能力に勝るものはありませんので、常に持っておきたい能力ですね。カメラで敵を撮影する場合にも便利です。レベル3までパワーアップ可能で、凍っている時間が長くなるようです。

Enrage

なんだか良くわからないけれどもトマトみたいなものを敵に投げつけて、敵の怒りを誘った結果、敵が同士討ちをおっぱじめるという能力です。
便利は便利なんですが・・・個人的には使いどころが難しいという印象が結構ありますね。Splicerが複数いるところで使うと良い感じではあるんですが、いない場合には大抵こちらに襲いかかってきますので、どういうタイミングで使うかが命です。
使いどころとしては、Big DaddyとSplicerが同時にいる場合にSplicerに使って、Big Daddyの体力を削りつつSplicerを倒す・・・というのが王道でしょう。

Cyclone Trap

竜巻を発生させるトラップを設置する能力ですが・・・狙って使うのは結構難しい能力ですね。
ストーリー展開の中には「一定時間ある場所を守る」みたいなものがあるのですが、そういう場合に先読みで設置しておくのが正しい使い方でしょうが、そういうイベントの先読みは流石に困難ですのでいつも能力を持っているのも結構バカらしい感じです(Plasmidsを全て同時に身につけることは出来ません)。ちなみに私はゲーム中数回しかこの能力を使いませんでした。

Insect Swarm

蜂の大群を敵に向かって放って、攻撃する能力です。
徐々にライフを削って行く様はIncinerateと同じなのですが、蜂に攻撃された敵がこちらをほとんど攻撃出来なくなる(「痛っ!」とか「うわっ」とか「ひいっ」とか敵が言ってのたうちます)のが良いですし、自動追尾機能(?)がついているのも良いですね。放っておいても敵を攻撃してくれたりする時があります。また、死んだフリをした敵に使うと面白い事になりますね。死んだフリをしたまま蜂に攻撃されて、本当に死んでしまう場合など笑ってしまったりします。
私は性能でIncinerateよりこちらを選びました。使い勝手が良いんだもん・・・。この能力もレベル3までありまして、レベルが上がるにつれて一度呼び出した蜂が長い間敵につきまとったりするようになります。
これもIncinerateと同じように画面上にBig Daddyがいる時に使わないようにしましょう。勝手に攻撃してダディ暴走とか結構あります。

Target Dummy

怯える人間の幻を作り出して、敵を誘い出したり時間稼ぎをしたりするための幻覚能力。
角の向こうに何かいないか確認とか、天井に馬鹿が張りついていないか確認とかに使えたりはしますが、結局のところそれだけと言えばそれだけなので、使いどころも限られるし、持ち歩く意味がどの程度あるかどうか疑問・・・。
というか、この能力の装備中、画面上に常に怯える人間が映っている状態になるのが非常にウザイ。なのであんまり使いませんでしたね。

Hypnotise Big Daddy

Big Daddyに催眠術をかけて、プレイヤーの護衛をさせる特殊能力。試してないので何とも言えないのだけど、多分フリーの(Little Sisterが側にいない)Big Daddyにしか効果がないんじゃないかとか思います。
味方につけたBig Daddyは目の色が緑色になっていかにもフレンドリーな感じでプレイヤーを守ってくれるのですが(当然強い)、ごめんBig Daddy、君の足音うるさいや・・・。つーかダディ、嬉しいけど君過保護過ぎだよ!
使うためのEVEの消費も大きいですし、使いどころとしては・・・うーん、まあ気分?

Security Bullseye

後半では常に身に付けておきたい能力の一つですね。
ラプチャー内のセキュリティ機器群は「プレイヤーを発見すると攻撃する」ようになっていて、Splicer達は無視されますが、これを「ハッキング」という作業を行う事によって「Splicerを発見すると攻撃する」に変更する事が出来ます。これはプレイをする上で重要ですね。
ですがハッキングを行ったセキュリティ機器でもBig Daddyだけは特別扱いされているのか攻撃してくれません。しかしこの能力を使う事によってBig Daddyすらもセキュリティ機器に引っ掛ける事が出来ます。これが実に美味しいです。
地面に固定されているタイプのタレットではBig Daddyの反撃にあってあっという間に壊されるのであまり役に立ちませんが、監視カメラの範囲内にいるBig Daddyにこの能力を使用すると警報が鳴り、制限時間いっぱい(60秒だったかな?)の間、空飛ぶマシンガンタレットがBig Daddyを攻撃してくれます。
もちろん空飛ぶマシンガンタレットの耐久力はBig Daddyの攻撃の前では紙くず同然なのですが、無限に湧いてきますので警報が切れる頃にはBig Daddyのライフを相当削り取ってくれます。
また、この能力を使ってもBig Daddyはこちらを敵と認識しないのも美味しいですね。チャンスが来たら安心して使う事が出来ます。上手くひっかければこの能力を2〜3回使うだけでBig Daddyを粉砕出来るので、上手く使いましょう。