僕と合体しませんか?
「安西先生、合体がしたいです……」
いきなりの全開トークで申し訳ないけど、ちょっと釣り入ってますがセックス話から入ります。
え、ジェンダーの話とか性別とか実際の男女のまぐわいの話かって? ああ、違うんですよこれが。実は単にコミュニケーションの話をしたいんです。で、その例えにセックスを持ち出したって事なんです。
セックスって
狭義的な意味ではもちろん性交の事で、ちんこをま○こに入れてナンボって話になりそうですが、僕個人はそんな単純なモノじゃないなあと思っていたりするんです。
僕はセックスは人間同士が行う非常に日常的な事でありながら*1、最高の相互理解を目指す一つの方法*2だと思っていたりするんです。
でね?
そこから僕は時々こんな風に考えたりする。
「セックスって一体どこからどこまでの行為の事を指すのだろう? いつ始まり、いつ終ったと言うのだろうか?」
って。
・・・意外と人それぞれっぽいよね。日常の出来事で分割してみると・・・。
- 異性*3と普通に話している時
- 一緒にいて、友達っぽく楽しく遊んでいる時
- 相手を特別に好ましいと思った時
- お互いの好意を確認して、手を繋いだりした時
- ちょっと奮発したデートしたり、お酒飲んだりして、ムード出ないかなとか思っている時
- お互いが「もっといちゃいちゃしよう」って決めた時
- 軽いキスやらボディタッチがある時
- 糸を引くようなディープキスをしている時
- 合体前の手や口や言葉などを使っての愛撫をしている時
- 実際に一部合体している時
- (中略:まあ色々している時)
- 色々が終わった後
・・・ここを読んでいる人はどこからセックスだって思うかな?
ここのブログは若い読者が多いみたいだから一応書いておくけど、別に実際にした事があろうが無かろうがそんな事は大事じゃなくて、今の所どう思う? って事なんだけど。
僕個人はね
全部セックスって言えそうな気がするんだよね。極端な話だけど。
僕からすると、例えば女性に対して「好ましい」とか「知りたい」とか「好かれたい」とか「知って欲しい」とか思った瞬間からセックスという場所に至るための前戯は始まっているような気がするんです。
別に普通の会話に性的な快感がある訳ではないけど、そう思う*4。
それはともかく
だから僕はそういう対象の人に積極的に近づこうとする。相手を知りたい/相手に知られたいと思ったら、
- まずは自分の得意分野について語ってみたりする
- 「いや僕ね、実はこう見えて結構筋肉凄いんですよ! ホラ! ホラァ!」
- あるいは時には得意じゃない会話についていったりもする
- 「最近流行のスイーツ? 東京ミッドタウンにある鎧塚なんとかのお店に行ってみたいと思ったり、思わなかったり?」
- 必要なら相手のご機嫌を取ろうとする
- 「美代子クン、食事を奢るから、機嫌を直してくれないかね? ン? ……つまり怒っちゃやーん!」
- 場合によっては理不尽な要求を受け入れたりもする。
- 「ごめんなさいってちゃんと言いなさいよ!」「……スンマセン」
どれもこれも、
「好きな人と一緒にいたい」
「好きな人と繋がっていたい」
「もっと知りたい」
「もっと知って欲しい」
「教えたい」
「教えてもらいたい」
って気持ちがあるからなんだな。
・・・まあほら、現実的に考えても、向こうから人がよってくるのはそれ相応のルックスやら名声やら地位やら何やらとか必要な世の中ですから? なんの後ろ盾も無い人間としては自分から売り込むしかないからだけどね。そのために自分から積極的にコミュニケーションをしようとするんだな。
そんな気分の延長で
実はこのブログもやっていたりするんですよ。
定期的に訪問してくれる人のほとんどはこのブログがライトノベルと一般的に呼ばれている文芸分野の感想に特化したブログだという事を知っているだろうけど、まあ時々大いに逸脱したりする事があるのも知っていると思う・・・多分。
「感想だけ書いてくれないかな〜! あと笑える話!」
とか思う人もきっといると思うんです。
でも、hobo_kingという現実に直接繋がらないだたのIDだけの存在だとしても、やっぱり自分の存在を教えたいし/知ってもらいたいんですよ。どうしてもね*5。
そして出来れば訪れてくれる人の事も知りたいと思うんです。やっぱりIDだけの存在でも、特にこちらに好意を示してくれる人はね。自分にとってポジティブな感じのコメントとかトラバ飛ばしてくれる人なんてやっぱり知りたくなってしまう。
僕はラノベを読むけど
時としてブログにつくコメントやトラックバックに「本1冊分以上の価値」があるように思う時があるんです*6。
それは文字を介しての細い対話だけど、間違いなく僕を意識して書かれた文字があって、その向こうには一人の人間がいる。そしてそこに繋がろうという気持ちを発見し、言葉の端々から彼らの生き方や存在を感じる時、とても貴重な経験をしたような気がする。
人種、年齢、性別、その他ありとあらゆる差を超えて送ったり/送られたりする相互のやり取りの中にある「繋がろうとする気持ち」を尊いものだと思う。
・・・ほら、これだってセックスみたいじゃない? 違うかな? どうだろう? 世の中にはテレホンセックスなんてモノもあるしなあ*7。・・・あながち外れてるとも言い難くない?
だから
僕はこのブログを公開オナニーに終らせたくないと思う。やっぱ公開セックスの方が好きなんだな。
コメント欄を閉じたりするのも簡単だし、トラバを無視する設定にしたりとかして、まさに「かくだけ」の公開オナニー化する事も容易だろう。
現実世界では人との繋がりというのは複雑な要因が絡みすぎて、単純に好意とか自分の居心地の良さだけで決められるようなモノじゃなくなってしまっているから、せめてブログ位は自分の世界に閉じこもって、分かりやすい快楽だけを求めて精神的なオナニー三昧の人もいるかもしれない。
自己顕示欲/承認欲求を満たすだけという意味で言えば、そちらの方が気持ちいい場合もあるかもしれないね。
もちろん世の中にはいろんな人がいるだろうから、
「そういう生き方もアリかな、いやアリだな。今より気持ちいいかも知んないな〜、待て待て、ちょっとドキドキ? ……オナニーはオナニーでイイもんがあるしな! ……そのうちやってみっかな!」
とかはもちろん思う。
でも
ブログは「公開オナニーにしたらもったいない」と思える可能性が「まだ」あると僕は思う。だからその可能性があるうちは自分から閉じこもりたくないかな。
まあ、実はまだネット上の関係をネット以上の所・・・つまり実社会に適用する勇気はないんだけどね。最終的にはそういう方向に流れたいのかな? 分かんないけど。
自分が手を広げて、自分を人に積極的に教えて、その結果としてもし私の事に興味を持ってくれる人がいたら、その人を知りたいと思う。そして教えてくれたらもちろん嬉しい。
そういう事を難しい利害関係を気にせずにやる事が出来る可能性がブログにはある・・・んじゃないかな〜なんて*8。だから可能な限り公開オナニーじゃなくセックスに挑戦したい。・・・すっごい聞こえが悪いけどね!*9
でも当然だけど
人に近づこうとするという事は、ハリネズミの針が刺さる距離に近づくという事でもあるので・・・現実と同じようにもちろん振られる事もある。振られるだけならまだいい方で、嫌われたりもするだろうね。
そりゃそうだ「私と合体しません?」ってどんな六神合体ゴッドマーズだよと*10。突然お前キモイんじゃと、変態じゃねえかと。
それに見せ方/アピールの問題もある。ブログの場合は表現の仕方とかになるのかな? いきなり本文で、
「生まれたままの俺を見てくれ〜!」
とかって本人にしか分からない超呪文とか唱え出しても、そら通報されて多分入院して終りですし。
それに、もちろんどうやっても変えられない相性というのは間違いなくあるだろうから、出会った瞬間から「気になる!」と思いつつも実は「生涯の敵」だったなんて事もあるかもしれない。でもそれもまた一興じゃないですか。
ただもちろん、最終的に「私もアナタに近づかないからアナタも私に近づかないで」とか言われればストーカーじゃないからもう近づかないと思うし。理由や内容にもよるけどさ。
もちろん、言われたら凹むけど、そら仕方ない。現実でも振られる事はあるんだもん。ネットでも受け入れるよ。
あとまあ
やっぱり私は一人しかいないし、このブログより大切なモノもあるし、時間も限られているからそんなにいっぺんには人の相手が出来ない時だってあるけど、それでも大切にしたいと思う。
「そ、そんなに、すごいの、入らないよう・・・で、でも、好きだから・・・我慢するね・・・?」
的な。あ、そういう表現がキモイって? すまん*11。
でもね、笑われてもいい。馬鹿にされてもいい。時には嫌われてもいい。憎まれてもいい・・・までは言いにくいけれども、「モニターの向こう側」にいる人の事を大切にしたい。
僕と「見えない誰か」の間にある「繋がろうとする気持ち」を大事にしたい。
時々
いやつい最近も「キモイ」*12ってコメントに書かれたけど、書かれるだけマシなんだよね。だって僕の事を「キモイ」って思った人が恐らくここに存在したという証拠になるのだから。
大抵そういう人は短文で終らせてしまうから、
「僕のどの辺りを具体的にキモイと思ったか?」
といった辺りを確認する術は全く無かったりするのだけど、それでも「存在した」という事は分かる*13。そういう風に僕の事を思う人の事を忘れたく無いのです。
そして同時に、きっとそうした「切って捨てるような書き込み(考えるだけ無駄的な)」をする人の向こうには、そこに至るまでの人生や思考や感情があって、その言葉に至ったのだと思う。そこにも間違いなく一人の人間、一つの文化があるのだろうと僕は思う。
そしてそういう事を想像しながら改めてコメント読んだりすると・・・何故かちょっと人ってモノが愛しいような気持ちになる。大切にしなきゃなあ・・・って思う。
キモイって言われた。僕と違う感性を持っている人がいる。でもそういう人達ときっとどこかで繋がっていて、そういう人に支えられて今の僕があるのだろうと思う。
いや、もちろんそれとは別にムカつくけどな!
僕はね
このブログの王様(基本的に全てをコントロール出来るという意味)でいながら同時にルンペンでいたい。つまりは一番下っ端ね。
僕のブログに訪れてくれる人、コメントを残してくれる人、そしてトラバを飛ばしてくれる人、ニュースサイトで取り上げてくれる人などなど・・・そういう人によって僕は支えられている。
・・・いや? 寄生して生きているのか。とにかくそういう認識を忘れたくない。彼らの支えがあって今日の僕があると思うから。
例えば僕の書いたライトノベル感想に、もし・・・ほんのちょびっとでも・・・何らかの力があるのだとすれば・・・それは僕の力じゃなくて訪れて読んでくれた人が少しづつ分け与えてくれたものなんだと思うんだな。
背中を押してくれる人がいて、勇気づけてくれる人がいて、叱ってくれる人がいて、笑ってくれる人がいる。もし力があるとしたら、そういう力がより合わさったからだと思う。ミシェル・フーコーだったっけ? 「権力は下から来る」って言ったのは。つまりそういう事なんだな。
もちろんブログの王様でいるのもありだとは思う。言いたい事言って、やりたい事やって。でもそれだけじゃもったいないと僕は思う。それは結局自分にしか関心がないという事だと思うから。
だから
こんな長文&駄文をここまで読んでくれたあなた、本当にありがとう。僕らは少しだけ今繋がったと思う。
だから・・・良ければ私と今後も時々でいいからネットを通じて僕と合体してくれません? 僕との合体があなたにとって気持ちいい体験かどうかは分からないけど、出来る範囲で気持ちよくなるように頑張るから。
*1:まあ、その、そうでない人はこの際目をつぶるね? ごめんね?
*2:利害が絡まない場合だけど。
*3:人によってはもちろん同性でも可です。
*4:でも実は・・・好きな人と初めて手を繋いだ時とか、全然性的刺激がないのにちんこ勃起したりするじゃない? ・・・俺だけ?
*5:自己顕示欲とか承認欲求が肥大しているとか言われそうだけど、まあそうなんだろうなあ。肯定する材料はあっても否定する材料ないし。
*6:もちろん普通の社会生活での人との交流でも同じように思う時がありますけどね。
*7:実際にやった事あるんだなコレが。
*8:ちょっと夢見過ぎなのは認める。
*9:なんかもう、芸風だと思って勘弁して下さい。下ネタ入れないと落ち着かないんです。
*11:本当に下ネタばかりですまん。
*12:「『ウザイ』だったかな?」
*13:その場の空気次第でコメント消したりはするけどさ!