ラブ★ゆう(5)

ラブ★ゆう 5 (5) (集英社スーパーダッシュ文庫 な 4-5)
ラブ★ゆう 5 (5) (集英社スーパーダッシュ文庫 な 4-5)七月 隆文

集英社 2008-03-25
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おすすめ平均 star
star巻頭のおさらいがグッジョブ
starラブ★ゆう 5

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ストーリー

主人公の少年・神田俊(かんだしゅん)は生まれてこの方「非現実的な空想がどうしても出来ない」という奇妙な性質を持っている少年。しかしある時、彼はどうしても出来なかった空想に成功する。その結果生み出されたものはなんと・・・ゲームの主人公である女勇者を実世界に呼び出すという恐るべき事態。
ゲーム世界から現れた女勇者・ロザリーはレベル99を誇り、その身から繰り出される必殺技は海を裂き、山を動かす程の破壊力を生み出す超人。そしてさらには、ロザリーに続くようにして別のゲームからもナギサという勇者が現れる。
結果として過酷な事態に巻き込まれる俊を守るために行動を起こした俊の従姉妹・小鳩みことや、俊の学校の影の首領とも言える冷泉院撫子をも巻き込んで物語はいよいよ危険な領域へと加速する・・・。そしてさらに背後で暗躍する世界管理協会という謎の組織に、「無窮の財産享受者」という存在・・・。
世界の謎と滅亡の危機を向かえて緊張感を増した5巻の登場です。

4巻のラストで

ロザリーはついに自分が「この世界の住人ではなくて、ゲームのキャラクターである」という事実に気がついてしまう。
「ロザリーが自分の出自を知る事」・・・それは「世界が崩壊する」と呼ばれた危機である。しかし、俊はその危機をなんとか乗り越えようとする。
ちょっとその辺りを引用してみよう。

「……んっ……んぅ……」
ちゅぱちゅぱ……。
先っぽが、温かく湿ったものに包まれている。
口の内側で、軟らかな舌が味わおうとするかのようにねっとりと絡みついてくる。

こんな感じで俊は苦闘します。これはまさに激闘。

さらには

今回は登場人物の女性陣全員にある性的な危機が訪れてしまいます。
相手は・・・全ての女性が心の底でいつも怯えているおぞましい敵との戦い。この戦いはまさに苛烈を極めるもので、まさに血で血を洗うという言葉が相応しい戦い。
この辺りについてもちょっと引用してみよう。

「あっ、あぁんっ♡」
またがっているものに突き上げられるたびに、あごを反らし、あえぐ。
ガガンッ!
「あぁうん♡」

下方という精神的にも肉体的にも死角である方向からの攻撃に果敢に耐えるナギサ。これはまさに死闘。さらには・・・。

胸をはだけさせ、ロザリーはその白くて大きなかたまりをむしゃぶる。
ちゅぱっ……ちゅぱぁっ……。
赤い舌で、ミルクを吸う赤子のようなひたむきさで舐める。
「んっ! ロ、ロザリーちゃん、だめっ……!」

幻覚に苦しむロザリーが小鳩に襲いかかったシーンですが、ちょっと読んだだけで怖気が走りますね。

そして今回は

母性的な——いや、姉と言うべきか——慈愛に満ちたヒロインの一人である小鳩みことが、俊を襲う数々の危険のために焦燥感を募らせてしまい、ついに彼女の心は壊れかけてしまう。
俊の精神的支柱とも言える小鳩みことが崩れる時、物語の緊張感は一つの頂点を向かえる。やはりここも引用してみよう。

ミニスカートは大きなお尻でぱつぱつに張りつめ、下からパンティがのぞいている。
むっちりのびた両脚には、ガーターベルトとストッキング、黒い生地と締めつけられた肉のラインが、匂うような色香を放っていた。
そして、胸。
切り取られたハート形から、胸の谷間が白桃の割れ目のように見えている。

普段とは違う奇怪な衣装に身を包み、俊に襲いかかる小鳩。さらには・・・。

「お姉ちゃんが、教えてあげる……」
耳許で、熱くささやく。
「ほら、ちゃんとかき混ぜて……」
自分の手のひらを、俊のそれに重ねた。
俊がかたくなったのを感じ、みことはどきどきと興奮する。
みことの脳は、甘い蜜に浸っていく。
「こうするの……」
ぬちゃっ、ぬちゃっ……。

ほんの少しの描写の向こうに、始まりと終り、生と死、男と女、そして無限の世界が垣間見える。4巻を上回る強烈なイマジネーションに読者である私は目を離せなくなってしまった。

総合

星4つ。
なんとか「まるで違う作品のようだ・・・!」という感じで感想を書きましたが、もうゲンカイです。本当はエロいのが「ラブ★ゆう」です。え、みんな知ってるって!?
今回は冷泉院撫子の登場シーンが少なかったですが、恐らく次の話ではかなりのえっちな登場シーンを用意していると思われるので下半身を期待に滾らせて待つ事にします。
なにしろ今回は一難去ってまた一難という展開の連続で、特に個人的に大好きな小鳩みことがムッチムチのぷよんぷよんだったので、私として手にチ○コ握る展開であった事は間違いないです。ちなみに本当にちょっと握りました。
だってまだ思春期まっただ中なんだもん! すぐに色々な汁が出てしまうので、読み終わったあとパンツがなんか冷たいよ? みたいな事がいまだにあったりします。いい加減なんとかならんか俺の性欲。
というか大事なメインストーリーに一切触れてないという事に今気がつきましたが、まあいいか・・・。

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