鋼殻のレギオス（９）ブルー・マズルカ

鋼殻のレギオスIX ブルー・マズルカ (富士見ファンタジア文庫 143-14)

マズルカと言えば初代「女神転生」のマズルカ回廊が真っ先に思い出される私です。今日は夜の９時に寝て、４時に目が覚めました。

ストーリー

学園都市にレイフォンの幼馴染みであるリーリンが到着後、早くも三ヶ月が経過していた。その間にリーリンは見事に学園都市の生活に馴染んでしまい、その辺りの適応能力にレイフォンは感心していたりした。
また、新たな強敵の出現によって今後の対応を考えなければならなくなっているレイフォンを取り巻く女性数名（ニーナ、フェリ、メイシェン）だったが、リーリンの真の目的とレイフォンとの衝突によって、自分の立ち位置と考えを再認識する事になる・・・。
そんな学園の状況とは別に始まる新たな都市対抗戦、そして汚染獣との戦い、さらには街に潜伏中の天剣授受者・サヴァリスの怪しい動き、そして遠く離れた街・グレンダンで暗躍する人々・・・。
という辺りを描いた最新刊、なんだけどさ・・・。

意味がわかんねえ

というか、物語内の時間が３ヶ月進んだのはまあいいとしても、その間に起こった出来事がすっぽり抜けてない？
冒頭の方でレイフォンが、

三ヶ月の間に、色々あった。

って述懐しているのだけど、何があったのかさっぱりです。全く分かりません。
ひょっとしてドラゴンマガジン（富士見だからそうだよね？）での連載かなにかでその辺りがフォローされているのかも知れないけれども、私のように雑誌を買わない人間に取ってはチンプンカンプンです。それとも、既刊本で書かれているのに俺が忘れているだけなのか！？　うーん、謎過ぎる・・・。

さらには

チョコチョコとグレンダンでの天剣授受者が出てきているのだけど、その辺りの描写も少な過ぎて意味が分かりません。
今回ツェルニに居るサヴァリスはまだしも、他の天剣持ちが殆ど何をしているのか、何の為に動いているのか分かりません。キャラクターとして名前をなんとなく覚えているなあ・・・というのがリンテンス位の私です。
あ、あとデルボネは念威使いなのでまだ分かるか？　一応影武者のカナリスも知っているうちに入れていいのか？　いずれにしてもクエスチョンマークが連発されました。なんとかしてくれ。私の脳内でのこの人達のキャラの立ち具合は２割位なので、

「誰だお前」

って感じです。
ちなみに最初のほうに出てきたディックとかって輩は誰ですか？　え、前に出てきた事がある？　どこで？　いつ？　自分の記憶力に自信がなくなってきましたけど、え、前にニーナの前にちょびっと姿を現したって？？？　んんん？　
・・・短編集とかでフォローしてくれないかねえ・・・。

というような

塩梅ですので、楽しいとか楽しくないとか以前の問題ですね。

• 主要キャラの立ち具合：一流
• サブキャラの立ち具合：二流
• 世界設定：一流？
• 説明：三流・・・というか俺が馬鹿なのか？

という印象に固まりつつありますな、このシリーズ・・・。

総合

星３つ・・・？
というか殆ど評価不能に陥りつつあります。とにかく「お前は誰だ（キャラクター）」とか「何が起きてるんだ（世界的に）」とか「これは何の技だ（剄技）」とか「これって何で出来ているんだ（武器など）」指数が高過ぎて話についていけてません。
いや、それこそwikipediaとかで予習復習を欠かさないようにしてですね、さらには全巻一気読みとかすればいいんでしょうけど、数ヶ月おきに話を追いかけている身としてはこの話についていくのはそろそろ限界を感じてきました。最初から読み直すか、それとも次の巻辺りで切るか、判断の難しい所です。
というかこの話はマジで分からなくなってきました。メインキャラの恋の鞘当てものとして読むなら楽しいんだけどねえ・・・。本当に色々と説明をもうちょっと充実させて欲しいです。理解し難いなりに説明はしてくれる「円環少女」とかの方がまだ読みやすいって感じるの、俺だけ？

追記

Amazonの評価やコメント欄での情報によると、やっぱり説明不足というか、情報が足りないみたいですね。
レジェンド・オブ・レギオス（「イグナシス覚醒」と「リグザリオ洗礼」）を読んでおかないと意味不明になる所が多いみたいです。上にも出てますが「ディックさん」はまだ出版されていない短編で絡んでいるみたいですし。
このシリーズに改めて手を出そうという人は、これらの本とドラゴンマガジンでの連載を読む事を覚悟した方がいいでしょう・・・。文庫だけ読む人にはお薦めできませんね、これじゃ・・・。

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