ミサキの一発逆転!

ミサキの一発逆転! (MF文庫J (い-02-01))
ミサキの一発逆転! (MF文庫J (い-02-01))石川 ユウヤ

メディアファクトリー 2008-10
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MF文庫の

新刊ですけど、読んでいるだけでイライラして途中で放り出した。
ハマる人にはハマる文章なのかも知れないけど、結論を先延ばしにするような一文一文について行けない。大量の資料を先にみせられて、見ているだけで混乱するようなプレゼン資料のように読みづらい。
最初こそ、

「ふーん、だから?」

という気分だけど、それも連続して続けば、

「……だから、何!?」

という感じになりました。

・・・まあ

小説というのは多かれ少なかれ作者が酔ってないと書けないものでしょうが、この作者の酔い方にはついて行けなかったな。
例えばですが・・・

違いなんて、きっと、ささいなものだった。
昔の「おとなしくって、いい子」が、「あかるくって、いい子」に、たぶん、この日、変わっただけのことだった。

・・・正直読みづらい。句読点大過ぎ?
ちなみに俺ならこう書くな。

違いなんてきっと、ささいなものだった。
たぶんこの日、「おとなしくって、いい子」が、「あかるくって、いい子」に変わっただけのことだったのだろう。

・・・別に私の書いた文章の方が誰にとっても優れている文章だって言いたい訳じゃないですよ? 「私にとってはこの方が読みやすい」というだけです。

すぐ側に

こんな文章もありましたな。

きっと、ピアノが大好きにちがいない。
彼らは、そう思ったにちがいない。
無理もない。ミサキの一心不乱さからは、誰だってそう思うだろう。大人なら、たぶん。

俺ならこう書くかな。

「ピアノが大好きなのだな」
大人たちはそう思ったにちがいない。
無理もない。ミサキの一心不乱さからは誰だってそう思っただろう。

こんな感じかな。

まあ

それこそ文章の「味」という奴なので、私個人がダメ出ししたところで全く意味はないですが。俺がジャスティスとかいう訳でもありませんしね。
いずれにしても、上記のような理由で受け付けませんでした。物語が面白いとかつまらないとか以前の問題ですね。一文ごとに訂正を入れたくなるような本は流石に読み進めるのが辛いです・・・。