痴情の女
痴情の女 (メガストアコミックスシリーズ No. 211) | |
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蕩けた表情に
定評のある月野定規氏ですが、この作品でもその特色は全開です。
先日紹介した「ツンデロ」がいわゆる絶頂中の突き抜けた表情である「アへ顔」に定評があるとするならば、この月野定規氏は深い深い快感の波に翻弄されている「蕩け顔」に評価の高い人ではないでしょうか。以前の作品では「アへ顔」も頻繁に出てきましたが*1、今作の売りはこの「蕩け顔」ような気がします。
お腹の奥の奥をしつこく狙い撃ちでこね回された上で、じっくりと染みこませるように注ぎ込まれる精液が女性たちを狂わせていきます・・・そして、受け入れさせられてしまった後の蕩け崩れた表情が実に魅力的だったりするのです。
「は……入ってる……♥
うう……すごい量……
に……妊娠しちゃう
わ……私 絶対
妊娠しちゃうぅ……」
両手でお尻をガッチリと掴まれて
私はその熱のカタマリをしっかりと子宮に流し込まれました
諦めと共に崩れ落ちていく女性たちの姿が実にイヤラシイですね。
ところで
今作ではどちらかというと
- 成熟した年上の女性と、年若い少年
という組み合わせが比較的目立ちまして、いわゆる年上シフトしている感じがあります。
- 姉と弟
- この間まで子供だった少年と知り合いのお姉さん
- 母親と息子の友達の少年
- 叔母と歳の離れた甥
などなど・・・とにかく既に熟し切っている零れんばかりの女体が、若く猛々しい男根に嬲られ、精液を大量に流し込まれて征服されていく・・・という展開が多いような気がします。それが実に・・・いやらしいですね。卑猥です。大人の女性の成熟した肉体の魅力と、それがさらに爛れて開いて堕ちていくというアンバランスさが読者の脳髄を焼きます。
結果としてですが
この作品はエロマンガにありがちな処女の女性の出現率が非常に低いです。全12作品の中で、処女が出てきたのはわずか一作でしょうか。
男性は女性の処女性をなにかと重視しがちな傾向があると思いますが、月野定規作品を読んでいると、処女かどうかなんてどうでもいい事と思えるから凄いですね。女性の魅力は処女性だけではないという事を間違いなく再認識させてくれます。そして、その認識は爛熟した肉体の美しさと淫靡さで塗り固められているのです・・・。
下品な言葉を口走りながらひたすら雄を求めて貪る女体とそれに応える猛々しい肉棒・・・その二つが合わさって、果てしない牝の匂いをまき散らしているのがこの作品です。そこに処女性など不要なのでしょう。
総合
安定感のある星4つ。
年上が好きな人なら5つ星確定と言っても良い出来ではないでしょうか。ファンであれば間違いなく買いでしょうし、読んだことの無い人にも乱れた獣のようになっている女性のいやらしさと美しさを再認識するために読んで欲しいような気もします。もちろん18禁ですが。
タイトルである「痴情の女」に恥じない出来であることは間違いないですね。しかしその「痴情」の淫らで美しいことと言ったら! ・・・男に生まれたからには、常に女性をこんな痴態に陥れたいものです・・・なんて思ったりしました。
*1:今作でも出てくることはもちろん出てきますが。