ジョシアナ

ジョシアナ (メガストアコミックス 217)
ジョシアナ (メガストアコミックス 217)木谷さい

コアマガジン 2009-05-19
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おしりえっち好きですか?

ならもう即買いで決定。
という位にはおしりえっち率が高く、またイヤラシイ本ですよコレ・・・。絵柄に関して言えばある種の古さを感じさせるような太くてしっかりとした線を引いて絵を描いているところがあるんですが、それが何故か余計にスケベな印象を強めているから不思議ですね。
時に半泣きで、時に涎すら垂らしながら自分の肛門を弄くられる少女達の姿は、尻穴を異性に捧げるという変態行為の羞恥に悶えつつ、それがもたらす快感の喜びに震える「積極的な牝の匂い」をプンプンとさせていて、読み進めるうちにどうしても目が釘付けになっていきます。

「はぁはぁ
私……男の子に……

肛門ほじられてる……舌で肛門ほじられてる♡

夢みたい……
気持ちよくて狂しくなりそう♡」

彼女たちは自分の秘めたる性癖が受け入れられたという喜びと、肛門性交のもたらす快感からどんどんと狂っていきます。体中から女の匂いと性の生々しい匂いを発散させながら・・・。これが実にイヤラシイです。
そしてそれの意味するところは・・・彼女たちは必ず幸せなのです。この本には欲望の解放された瞬間がもたらす幸せの表現しかありません。

匂いについて言及していますが

その「匂い」がとても良く表現されている本でもあります。
収録されている作品の中にはその「匂い」に焦点を当てた作品もあるくらいです。ある真夏の日、魅惑的な家庭教師の腋の下から匂い立つ、あの女性特有の制汗剤や化粧品や汗やフェロモンが混ざり合った独特な「誘う匂い」・・・それが取り上げられた作品も収録されています。
この家庭教師の女性は自分の濃い体臭にコンプレックスを持っているのですが、しかし、それを生徒の少年に望まれることによって淫靡に花開くことになるのです。

「こ このワキの匂い思いっきり嗅ぎたかったんだ
汗の匂いと甘くて焦げたような体臭が蒸れて混じって——」

「だめ……
Hな匂いが噴き出ちゃう

だめえ!!! やめて!!!
私 狂しくなっちゃう!!!」

どちらもそうですが

秘めていた肛門性交に対する欲求という変態的な欲望、隠していたかった強い体臭というコンプレックス・・・それらが全て受け入れられた瞬間、妖しいほどに女性達は乱れていきます。自分の恥ずかしいところの何もかも全てが受け入れられたという快感によって・・・そしてそれと時を同じくして熟した身体を襲う肉の淫らな快感が彼女たちを終わりの見えないほどの絶頂へと導いていきます。

「もっろ……
もっろアナルして……

もっろ
もっろ奥の方まれほじっれ!!!」

「ひうっ!!!

おおおおおぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!」

まるで本当の獣のように腹の底から快楽の呻き声を上げ、時に反り返り、時に堪えきれずに抱きついてくる少女たちの姿は、フィクションだと知りつつ読んでいるにも関わらず、何かこちらの原始的な欲望を刺激します・・・。

総合

星5つ・・・ですね。
絵柄に関しては好みがあると思いますし、いわゆる巨乳な女性が出てくるわけでもありません。抜群にスタイルの良い女性が描かれる訳でもありませんし、時には汚らしさすら感じさせる表現を多用していると言えるかも知れません。
性的なものに綺麗なもの、美しい幻想を望む人にとっては不愉快かも知れません。でもそれでも彼女たちの変態性の解放される瞬間はとても腰に響くものがあります。生々しく、男の欲望に響くのです。
肛門性交にしろ体臭にしろ現代日本社会ではどう考えても忌避されるものです。しかし、だからこそ興奮してしまうというのは間違いなくあるのではないでしょうか。禁忌、あるいは恥部だからこそ、それが受け入れられる喜びも大きいという事を我々は体感的に知っています。それを思い出させてくれる一冊でした。

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