「プラダを着た悪魔」を見た
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- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2009/11/20
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けれど
なんだか釈然としないオチに微妙にもにょもにょとした気分になってしまった。
原作小説では上手く消化されているのかも知れないけど、映画を見ているだけだと最後の最後でアン・ハサウェイ演じるアンドレアが、メリル・ストリープ演じるところのミランダと決別する理由がさっぱり分からなかった。全く共感できなかったと言ってもいい(ちなみにウチの奥さんもラスト付近は全く共感できなかったらしい)。
主人公の
アンドレアは鬼編集長の(ファッション雑誌「VOGUE」の編集長がモデルらしい)ミランダに認められるようになるまでに色々なものを(結果として)切り捨てて邁進してきていて、もうちょっとで誰もがうらやむような成功が手に入るところにまで辿り着くのだけど、それが手に入る直前で投げ出してしまう。
恐らく映画的には「土壇場で自分のやりたい事と違っているのに気がついた」という事なんだろうけど、それを観客に納得させるにはちょっと描写が弱すぎると思った。何しろ彼女が帰っていく世界に(映画的の上では)魅力がなさ過ぎる。ラストの彼氏との会話も釈然としない感じ。「女性の幸せって、つまりそういう事なの?」と言いたくなるような気分。
結論
という訳でこの映画の見所は、
- アン・ハサウェイは可愛いし、何気に演技も上手なこと。サクセスストーリーのヒロインとして十分。
- メリル・ストリープの演技は(いつも通りに)良く、ミランダは悪魔のような上司だけど実は人間味に溢れていて魅力的。
- 仕事の辛さと楽しさがバランス良く描かれている。でもなんかアメリカ(外資系?)怖ええ。
これに尽きる。逆に、
つまりアンドレアの仕事以外のプライベートの部分の描写が弱すぎて魅力がない。結果として全く違うと言える二つの世界の対比が上手くいっていないので、そのまま今の仕事の世界に生きた方がハッピーなんじゃないの? と思えてしまう。なのでラストの展開も微妙に納得がいかない、という感じかなあ。
でも女性はこういうファッショナブルな話は好きかも知れないねえ・・・。女性のみなさん、どうでした?(このブログに女性の読者がいるのかという根源的な疑問については目をつむる方向で)