マヴカレ魔法少女!
マヴカレ魔法少女! (二次元ドリーム文庫) | |
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避けて通れないストーリー
少年だけど魔法少女です。
まあ少年がとにかく魔法少女になって敵(やっぱり魔法少女)と闘ったりする訳ですが、なし崩し的に色々な人とかなり激しくナニする事になったりして、魔法少女同士の戦いとかまあどうでも良いんじゃね? って感じのストーリーです。
私でもダイジョーブ!
つい先日、「おと×まほ」でこれはムリ! と言った私ですが、この本は楽しめましたね。
何故かっつうと、少年なのは序盤の一瞬だけで、その後はもう完全な少女でしたから。・・・まあもちろん精神的に少年である部分を残していたりするんですが、カラダの機能と快感に伴って、どんどん完全に少女になって行ってしまうからですね。
正直な所、「少年が少女になってしまう物語」というよりは「少女が女になっていく物語」と言った方が正直すっきりするんじゃないかな? なんて思います。
とにかく
のっけから無茶苦茶です。
主人公の南野心(みなみのしん/こころ)は可愛い外見にコンプレックスを持っている少年なのですが、魔法少女(!?)である母親のはるかの魔法によって女の子に変えられてしまいます。ネコミミ尻尾付きの。
・・・正直「どんな親だよ!?」とか思わないでもないですが、このシーンからしてエロエロですね。「女の子には必要ないもの」をヌイてヌイて魔法をかけられて、完全に女の子になってしまう訳です。近親相姦の挙げ句にアナタ、自分の息子を無理矢理手篭めにするという発想がもう無いわ。
「おかえりなさい、心。んぅ……小さいけど結構硬ぃ……ぅふぅあんぅ!」
おかえりなさいって・・・いや本当にスゴいわ。
幼なじみと
ナニです。幼なじみは精神的には結構ボーイッシュな女の子なんですけどね。
まあ魔法が出てくる世界ですから、自分のナニが幼なじみの股間に移って二重に気持ちいいやらスゴいやら。しかも幼なじみの女の子が「男の性欲」をいきなり体験する事で突然リミットブレイクしてしまう感じがまたもうリアルなんだかリアルじゃないんだか・・・とにかくねっとりたっぷりと、女の子同士(一部男器官有り?)でナニです。
その後の展開も
もう超が付くほどのごった煮状態で、敵と戦ってはお約束的にやり返されて触手系、同級生となし崩し的にもうすっごく濃いのをかまし、しまいにゃなんだか4Pだかなんだかもう・・・前も後ろも右も左も、「これでもかっ!」って勢いでヤリ倒してます。
しかし特筆すべきはそうしたシチュエーションというよりは、エロなまなましー言葉使いやら、心理描写とか、ご都合主義だけど「とにかくエロいものを!」という本来の目的を忘れていない作者の表現力の素晴らしさでしょうか。
いえね
ぶっちゃけなんだかんだ言ってもやってる事はただのセックスの延長な訳ですよ。
しかしそれをひたすら掘り下げて、微に入り細に入り書き綴り、読者を飽きさせず、いろんなタイプのニーズに応えた挙げ句一冊の本にまとめあげている所は本当にプロ意識を感じますね。
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」とかに作者のコトキケイが呼ばれて番組が作られても全然不思議じゃない様な「全編に渡ってのサービス精神の発露」が読んでいる側にとって非常に魅力的です。
たとえ日陰者のエロ小説だって「ここまで突き詰めれば馬鹿にするなんてとんでもないだろ!」と声を大にして言える一冊です。
総合
性転換魔法少女 de 5つ星。
読んで損をしない一冊です。流石に女性が読むのは辛いでしょうが、ある意味これは「プロの仕事」なので、文章を書いて生活していきたいとか思っている人は一読の価値があるんでないか? とまで思える出来です。どんなものを書くのであれ、少なくともこのサービス精神は見習ってほしいですね。
ただ一つだけ残念なのは、作者のコトキケイが既にこの世界にいないという事実のみですね。本当に惜しい人材でした。普通にライトノベルを書いたとしてもきっと面白いものが作り出せたでしょうねこの人。本当に、才能が失われるという事は悲しい事です。
イラストはしなのゆら氏ですね。えー、見事な仕事でした。