C3-シーキューブ-2

C3‐シーキューブ〈2〉 (電撃文庫)

C3‐シーキューブ〈2〉 (電撃文庫)

1巻がブルーのしまぱんで、2巻はピンクのしまぱんだね! しかもどうみてもヒモパンです。本当にありがとうございました。
つーか、ぱんつ見せないと始まらないんでしょうねこのシリーズ。今から3巻の表紙がどんなぱんつなのか気になってきました。

ストーリー

主人公の夜知春亮(やちはるあき)の所に次々と父から送られる「ある特徴を持ったアイテム」。それは強烈な呪いを宿した必殺アイテムと言われるような代物ばかり。しかし春亮は「呪いを受けない」という特殊能力を持っているため、呪いのアイテムの隔離場所のような扱いを受けている。
ただし、それでも彼への呪いのアイテムの影響はその特異体質をもってしても完全に消し去る事は出来なかった。長期に渡って呪いを受けつづけたアイテムは、次第に自我を持つようになり、そして一人の人間の姿となる。つまり、人間の姿となって春亮の周囲に留まる事になるのだ!
どう考えても外見幼女のフィアもそんな呪いのアイテムの一つ。フィアの他にも立派なバストの切れ味抜群な村正このはなどの呪いのアイテムが人化した少女を従えて、今日も春亮は呪いのアイテムの世話をする。
そんな中、新たな呪いのアイテムが春亮の元に現れるのだが・・・?
とにかく変にエロい、無駄にエロいというシリーズ第二弾です。今回もえっちい感じでお送りしています。

誤解を周囲にばらまきつつ

今回もヒロインのフィアがすっ飛ばしていますね。開始数ページでもうロリの人が堪らん感じの台詞を残してくれます。

「むぅ……そうかもしれんが。しかし、その……不公平ではないか。もう、私はお前に隠し事などない。ぜんぶ、知られてしまっているのだぞ。そう、あんな恥ずかしいところまで、見られて、しまって、いるから……」

そうなのです。
主人公の春亮くんは幼女ヒロインのフィアの大事に大事に秘められた体の奥深くをじっくりたっぷり眺めた経験も、そこにちょっと無理矢理な感じで異物を押込んだりした事があるのです!
うっわー、これだけ聞くと完全に性犯罪の匂いがしますね! まあその辺りのフィアちゃんの恥ずかしい経験については1巻にちゃんと書かれていますので、詳しくは1巻をどーぞ。

今回は

うしちち呼ばわりもサワヤカな村正このはの色っぽい見せ場もきっちり用意してありますな。例えばこんな感じ。

このはが大きくローリング。胸のボタンがまた一つ。それはもはや臨界点。あと彼女が身じろぎ一つしただけで、いやさ深呼吸一つしただけでも、今は何かに辛うじて引っ掛かって半分しか見えていない膨らみがフルオープンしてしまうことは間違いない……!
弾けてしまう。ぽんっ、と弾けてしまう。
「あ……あ……」

寝乱れたこのはのイラスト付きでお送りしてくれますこのシーン。
パジャマが引っ掛かっている「何か」って・・・間違いなくそれはピンク色とかした頂であって神秘であってアイドルが死守するポイントであってそこも見たいしあっちもこっちも見たいのであって、つまりもうちょっと頑張れ春亮

ところで

同作者の前シリーズと異なって、また1巻とも異なってグロ指数をかなり下げていますね。
どちらかというとこの2巻はコメディ/お色気が強い展開となっていまして、1巻で「ちょっとグロイなあ・・・」とか思った人も安心して楽しめる感じであります。
特に新キャラとして出てくる変態理事長(外見はこの絵の男に近い感じ)・世界橋ガブリエル、毒舌秘書の北条漸音(ぜのん)、やさぐれ保険医の北条銃音(がのん)姉妹、新登場の総天然色娘の桜参白穂、必殺ボンテージの上野錐霞などなどの豪華ラインナップでお送りします。
新キャラが多い割にはキャラの立ち方が素晴らしいと思ったのが北条漸音ですね。うーん、こういうキャラクターは好きですわ・・・。

あと

こんな感想の書き方をしているとイマイチ主人公の存在感が薄いんじゃねえの? とか思われそうですが、意外に存在感があります。
異能力バトル物という感じの位置づけにあると思われるこのシリーズにおいて直接的な戦闘能力を持たない春亮はぱっとしない印象ですが、それでもちゃんと押さえる所はちゃんと押さえているという印象がありますね。

「わかってないかしれんから一つ言っとくけど、お前、今回は結構頑張ったと思うぞ? 理事長の頼みを聞いて、あいつにありがとうって言われて——それで、何も言わなかったかもしれんが、白穂もきっとお前に感謝してる。俺が今決めた単位で言うと、《100おばあちゃんの荷物を持ってあげる》くらいは人のタメになることをした」
「……意味がわからん」

肝心のフィアには理解されなかったようですが、それでもちゃんと言うべき事を言って、やるべき事をやる主人公と言う感じがしますね。
特別な所は何も無いけれども、その特別ではない所が魅力なのですね。呪いのアイテムに囲まれて、時にはおどろおどろしい空気が物語を包む中にあって、一人普通人としての感覚を維持し続けている所が魅力、と言えばなんとなく伝わるかも知れません。

総合

ちゃんと面白いので星4つ。
流石に1巻程の新鮮味は無いので星を一つ減らしましたが、それでも安定して読める楽しさがありますね。
お色気とストーリーの絡ませ方が上手いというか、お色気が結構入っているのに物語としての楽しさが減らない所が上手いというか・・・そんな印象を受けました。
今回初めて出てくる事になる呪いのアイテムの効用(こういう言い方で良いのか分かりませんが)もなかなかに面白く、読んでいて楽しめましたね。また、次に続くであろう伏線も仄かに張られた事だし、次の話も楽しみにしたいと思います。
イラストはさそりがため氏ですが、実に、実に、実に・・・エロいです。個人的になんか好きなので文句ありません。

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