イチゴ色禁区〈2〉秋の神具の奪いかた

ええと、いい歳こいてこれってどうなのよ!?ついでに一発目としてどうなのよ!?というイラスト&タイトルだけれども、まあいいや。これを一般書店で堂々と買った俺グッジョブ。ある意味エロ本より恥ずかしいかもしれん。
普通に面白かったかな。一巻(当然の様に読了済み)よりは展開が微妙だった様な気もするけれど、それでも十分楽しめる内容だったかも。異能力モノとか言って良いと思うけど、あまりその異能が前面に出ていないように感じるので、意外と独自設定の中に入りやすい様な気もする。難しい理屈もこねないし。ただ、主人公の個人語りで話が展開していくタイプの話なので、主人公が気に入らないと、どこまで行っても気に入らない話になってしまうとは思う。あと主人公がしょっちゅうとばす下ネタね。これが駄目って人もいるかも。一応決めるところは決める主人公ですけどね。
まあ色々書いては見たけど、全体として主人公&ヒロインの性格はステレオタイプ的な所があるものの丁寧に書かれているので楽しむには十分。ただ、幼女がメインヒロインとはいえ、今の所有名な幼女ヒロインを押しのけてラノベ界のトップランクに立つためにはよほどのテコ入れをしないと難しそう。円環少女(メイゼル)とか、古いけどBLOODLINK(カンナ)とか?、紅(九鳳院紫)とか?この年齢層は手強いメンツがひしめいているからねえ・・・ってか、イイのか?ラノベ読みはロリコンばっかりか!?
でも実は一番気になったのが、作者自らが自分の作ったキャラクターを「スネデレ」とかってカテゴライズしちゃってるところが微妙。そういうのって、読者が読んで感じるものじゃない?巻頭のカラー挿絵にも「スネデレ」とかって言葉使っちゃっているし・・・。そういうのって、どう?自分で自分の「二つ名」を付けちゃうみたいなものじゃないかなあ?「死線の蒼*1」にしても「鋼の後継*2」にしても、自分でつけた訳でないからそれなりの味があるんではないかと。「人呼んで、風林館高校の蒼い雷*3」と自分で名乗るようなもんでは?けっこう痛恥ずかしいと思う・・・。せっかく挿絵が「狼と香辛料」の人なのに・・・なんかもったいない。それさえなければ引っかかる所なく楽しめたのになあ。これは編集者の意向なのか?それとも作者か?まあどっちでも良いけど。
そうそう、大人ヒロインのこまは本当ならストライクゾーンなんだけど、俺の実ばあちゃんと名前がかぶるのでNGというとても悲しい事態が・・・まあいいや・・・。

*1:言わずと知れた「戯言シリーズ」の久渚友

*2:やっぱりこっちも言わずと知れた「魔術師オーフェンはぐれ旅」のキリランシェロ

*3:確か「らんま1/2」にそんな変態がいた