無題

頭の中に浮かんだ言葉が逃げ出す前に一気に書く、思い浮かぶうちは書き続ける。
書いて書いて書き終わったら、読み直す。
気に入らない所が見つかる。
リライトする。
また見つける。
またリライトする。
少しずつ風景画が完成するようにまとまる。一文字、一文字、ほんの少しずつ良くなる。
また文字を重ねる、余計な文字を切り落とす、上乗せする、少しずつ少しずつ本当に少しずつ良くなる。
編み上げた言葉は永遠の未完成品。しかしそれでもいいかと思う。きっと誰もがそうに違いない。


世界中のすべての表現者達よ。
思いを乗せて、電子の海を流れるだれかの想い。
ようこそ、僕の街へ。


僕のよわくみにくくちいさなこころよ。それでも、それでもどうか、
どうかどうか、あの人のいる場所へ。