とある魔術の禁書目録（4）

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈4〉 (電撃文庫)
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帰ってきたぜ神裂火織！　１巻から久々の登場！　表紙も一人で飾って大活躍！　って、また画像がねえけど。
・・・とかって書いている段階で「禁書目録」シリーズにやられちゃってるんでしょうかね私。神裂火織も「おいしいキャラ」だと思っていたのでこの再登場は嬉しかったです。今回は上条当麻と土御門元春と神裂火織がメインのお話です。ちなみに舞台は海なので水着が出てきますがとある理由であんまりのめり込めません。そのへんはまあ、おいおい。

で、今回は上でも書きましたが海が舞台です。当麻、インデックスはもちろん、当麻父、当麻母も登場して「海だー！」な話になるはずなんですが、話の頭から意味不明な「人間の外見」と「中身」が入れ替わるという事態が発生している事でとたんに訳が分からない事になります。しかも入れ替わりが起きている当人達は気がつかないという・・・。
この非常事態で水着、となればどういう事態が起きるかと言うと・・・。
「外見／青髪ピアス（中身／インデックス）」が無邪気にスカートみたいなフリル付きワンピースで出て来る訳です。
毛むくじゃら男姿での可愛い白のワンピース、君の姿に熱射病！
・・・これは殺せる。殺しのライセンスが目撃者全員に等しく出る状態です（中身インデックスですけど）。・・・まああれですね、人間外見がやっぱり大事って事でしょうね。
それと同時に、刑務所から逃げ出した殺人犯が近所にいるんではないかという事と、神裂火織や土御門が現れた辺りからきな臭い匂いが漂ってきます。そしてロシア正教のミーシャ・クロイツェフ。彼女は今回の「入れ替わり」の原因を探して当麻のいる所に現れるんですが・・・と、こんなお話。

４巻で個人的な要注意人物は土御門です。今回は彼が全編通して出てくるんですが、この喋り方、うっわー、すっげームカツク（個人的に）。これに慣れるのに時間を食いました。にゃーにゃーうるせえ！　とか思いましたけど、うーん、まあ要は慣れですね、慣れ。

あと、ちょっとこの辺り（４巻）から注目しているんですが、当麻君は「恋愛フラグ」を立てまくる傾向があるのは読者の皆様ならばご存知でしょうが、この辺りから「全／半裸フラグ」も立てるようになります。それってどうかなあ、不幸かなあ？　実は幸せなんじゃないのかなあ、とか思ってますが。今後も要注目です。

今回も例によって例のごとく、色々なうんちくが炸裂しますが、今回の案内人は猫人・土御門です。にゃーにゃー節に慣れましょう。それしかありません（もちろん気にならない人もいるでしょうけど）。説明については分かった様な感じでいけば特に引っかかりません。逆にあんまり突っ込むと訳が分からなくなるのは「禁書目録」の基本スタイルになりつつある様な気がしますけど、作者も承知の上でやってるんだろうな、ここまでくればね。

うん、全体的にばたばたしているのはいつもの事だけど、意外とまとまりがあるし、ちゃんときっちり決着をつけるし、楽しいですね４巻。当麻の出血量は大した事は無いけど、今回は内部打撃系の攻撃が中心の怪我だから内出血は酷そうだ。やっぱり血だるまだな当麻。しかしそれでこそ主役だな。

今回も結構読める。うん、星は４つ。楽しめるね。しかしココまで読んでくるとメインヒロインのインデックスに見せ場が無い事とかに違和感を感じなくなってきている事に気がつく。
うーん、インデックス、そろそろテコ入れ時期だよねという事で、５巻はインデックスメインで話が進みまよね？　進まない訳が無いよね？　これで安心です、ね？　あれ？　違うの？　微妙に脇役？　・・・平気かこのシリーズ。
そういえば口絵のカラーイラストには神裂火織の全裸イラストもある。意外とお買い得品なんでは・・・。