とらドラ4!

とらドラ! 4 (電撃文庫 た 20-6)

とらドラ! 4 (電撃文庫 た 20-6)

機転を利かせろ!
死んじゃいないぜ!
馬鹿が帰ってきた!
参考:(c) CopyRight ダイハード3

という訳で読破!「とらドラ$!」じゃなくて「とらドラ4!」やはり最高です。興奮でシフトキーを押す手も震えますよ? ちなみにいつものように多分ひょっとしてネタバレ全開なので読みたくない人は以下を「気にしない」「気がつかない」方向でお願いします。
もう今回は口絵のカラーイラストからして最高です。なんと言っても恋ケ窪ゆり(29)ひょっとしたら大台に乗ったかも?がカラーで登場ですよ!? まるで私の期待をそのまま映像化したかのような出来です。そのかんばせ憎しみと妬みと焦りを滲ませて、「寿」の文字も眩しい袋(別の人が主催者)を抱え持ちながら颯爽と登場です。

「でもまあゆりは先生っていう立派なお仕事もしてるし、いいよねえ、独身ライフ!」
……本気か? かわるか? 人生。本当にかわりたいか? かわってみっか?

恋ケ窪ゆり(29)先生、私だったら何時でも結婚する準備が出来ていますよ?

まあ本編とあまり関係のない話は取りあえずおいて、感想です。今回はもうみのりんのちょっとシリアスな本心が垣間見えたり、亜美のやっぱり本心が垣間見えたり、北村ソフトボールがかなりの馬鹿で有るどころかダメな野郎だという事が判明したりと結構物語が動きます。しかし竜児はどこに行けば幸せが待っているのでしょうか? そして大河はどこに行くのでしょうか? 大河は傍若無人と繊細が交わって混ざって印象が・・・うーん私の中では可愛い馬鹿だなって感じに落ち着きつつありますねぇ。
とにかく微妙な小ネタ満載で色々笑いどころがてんこもりのような、一体誰に向かって投げたんだこのネタは!? ここでハートマン軍曹ネタなのか!? なんで大河がそんなもん知っているんだ!? 的な4巻なのですが、話自体の展開も地球儀大回転です。
そらそうですわな、海で別荘です。刊行時期は真冬でも話の中は真夏ですよ水着ですよ偽乳ですよ肝試しですよ? そらイベント盛りだくさんですよ。そしてそしてそして、その中に挟まれる微妙な彼女達の心理が小さな輝きになって星空を淡く照らすのです・・・。さすがたらこ魔人、幾億もの可能性を腹に収めてきたゆゆこです。ゆの字はね、他の選手とはモノが違うんですよ。モノが。
もう実際五つ星確定なのですが、じっくりたっぷりねぶりあげるよーに話が進んで行っているようですので、今後も楽しみな本です。
それでは最後に、やはり我らがインコちゃんの美しい姿を引用して終わります。

眠るインコちゃんのフェイスフラッシュは、別れの朝もガンガンに出力MAXだった。どうしてくちばしがきちんと閉じないのか、はみでた舌から泡みたいなものが垂れているのか、目は白目を剥いてさらにロンパっちゃっているのか、身体は痙攣し続けるのか、いまだに答えはもたらされていない。

——いいんです。いいんですよ、先生、キートン先生。これで、いいんです。こういうのはずっと、謎のままで。暴く必要なんて、どこにも、ないんです。謎でいいんですよ。だから、ロマンがあるんじゃないですか?
おいおいキートン先生って誰だ。
知らん。今考えた。