鋼殻のレギオス(5)エモーショナル・ハウル
エモーショナル・ハウル―鋼殻のレギオス〈5〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 文庫
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ストーリー
前巻で「捜査のために」第17小隊に一時的に加わる事となったナルキが、今後も17小隊にとどまり続けたいという意向を伝えてきます。それはナルキの踏み出した新しい第一歩になった。その事と、また最強の第1小隊との試合前に小隊長のニーナは合宿を行う事を小隊メンバーに伝える。
・・・合宿!
隊員ほか、関係者以外も巻き込んで交錯するレイフォン攻略情勢も色々な訳ですが、それとほぼ平行して起こる汚染獣との戦闘や、自律型移動都市であるツェルニに発生する異変。レイフォン達はこのトラブルを無事乗り切れるのか!? ・・・という感じの第5巻です。
合宿ですよ
実に学生らしいイベントですな。泊まり込みですから当然の様に
- 料理イベント
- お風呂イベント
- おやすみ前のちょっとした接触
- おやすみ中の何者かの暗躍
- おはよう後の寝ぼけイベント
- 朝食作成イベント
などなど、夢がひろがりんぐ! といった感じですが・・・ありゃりゃ?
・・・まあそれでもニーナ vs フェリによる「皮むき機を手にするのはどっちだ!?」バトルとかはあります。楽しいです。このシーン、口絵のカラーイラストにもなっていますが、ニーナが可愛いですね。
そして遠くグレンダンでは・・・
・・・ついに! ついに山が動いた! とだけ書いておきましょう。どう考えても波乱を呼び込むに違いない展開です。どんな爆弾を炸裂させてくれるか、今から楽しみですね。
そして
都市に関する秘密といいましょうか、例の「廃貴族」が俄然クローズアップされて行く事になります。前巻からまだツェルニに居続けている「サリンバン教導傭兵団」の暗躍もありますが、遠くグレンダンでうごめき続ける人たちも油断がならない感じで、いよいよ緊張感が高まって来たと言っても良いでしょうか。
総合的に見て
やっぱり面白かったな。変わらず星4つつけますね。
・・・なんとなく読み続けてやっと気がついたんですけど、この話って単純に「善人」「悪人」に分類出来そうな人というのが出てこないんですね。
もちろん主義主張のぶつかり合いはありますし、譲れないものを賭けて戦ったりもしますが、その戦いは単純な「善/悪」「白/黒」にならない所が良いな、って思います。キャラクターに厚みがあるという事に他ならない様な気がしますしね。まあ、ちょっとおかしくなっちゃった人とかはいますけど・・・責任能力を問えないという感じでしょうか。
イラストは相変わらず魅力があります。やっぱり奥行きと動きのある絵は良いですね。
感想リンク
booklines.net ラノベ365日 ウパ日記 Alles ist im Wandel
他にも感想書いているブログとか多いんですが、個人的に追いきれなくなって来たのでこの辺で・・・。