まじしゃんず・あかでみい
まじしゃんず・あかでみい I 女神降臨!? (ファミ通文庫)
- 作者: 榊一郎,BLADE
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2003/01/24
- メディア: 文庫
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なんとなーく、既刊本が沢山あるみたいなんで「それなりに人気のある作品なんかいな?」と思って手に取ってみた一冊。
ストーリー
主人公の羽瀬川拓人は普通の高校生でありながら、魔法学院に通う魔術師。そこで彼はその日<召喚>の実技試験を行ったのだったが、出て来たのはケモノ耳の全裸少女だった!?
召喚されたケモノ耳娘と彼に懸想する変な従姉妹の鈴穂との間に拓人の争奪戦が勃発する!
魔法ドタバタラブコメ・・・だな。
ヒロインA:羽瀬川鈴穂
普段は喋れない重度の内気な眼鏡娘で失語症。筆談やらホワイトボードやらプラカード(どこに隠し持っているのかは知らん)で話す少女だけど、ひとたび髪に括られたリボンを外すと・・・リボン越しの二重人格者。
リボン付きの場合。
鈴穂の表情は一瞬にして真っ赤に染まる。
『えっ』『やっ』『違』『そうじゃなくて』『あの』『私は従姉としてタクちゃんの』『責任というか何というか』『ええと』
焦りまくった表情で無茶苦茶に書きまくる鈴穂。
リボン無しの場合
「返せ! 放せ! コレはアタシのだっ!!」
ちなみに失語症まで治るコワい人です。
ヒロインB:ケモノ娘
羽瀬川拓人の召喚によって何の因果が突然呼び出された強大な「何か」。ご都合主義的ではあるが(それがラノベの良い所でもある)羽瀬川拓人にメチャ懐く。猫の様に懐く。基本全裸だけどカラダは少女。こら危険だ。
「みゅ…………?」
特にこれ以上説明はいらないような気がするのはなぜだろう?
その他キャラ
- 佐久間榮太郎―― 羽瀬川拓人の先輩でかつ先生みたいなポジション。エーネウスの主人でもある。馬鹿みたいに見える事も。
- エーネウス――榮太郎の使い魔。メイド猫耳のアブナい趣味丸出し。しかし強いらしい。
このへんがメインキャラって事になるのかな〜?
で、最後にもう一つ、羽瀬川拓人の通う魔法学園の雰囲気をつかんでもらうために引用を。
「栄えある風紀ゴーレム部隊よ! 学園の風紀を守る守護神達よ! 命知らずの土塊野郎共よ!」
寒川江教授が叫ぶと、彼らは額に刻印された『EMETH』の文字の上に何故か日の丸印の鉢巻きをきりりと巻くと、一斉にクラウチング・スタートの姿勢をとった。んでもってついでに揃って声なんかあげたりもする。
『――ま″っ!!』
「吶喊〜〜〜ッ!!」
そうねえ
ベタのベタのベッタベタですけど、そこがまあ楽しい本でしょうかね。この1冊だけでみたら星4つあげても良いかな。キャラ立ちもいいし。次を読んでみたくなる出来でした。
イラストはアニメ調(?)というかコミック調というかそんな感じで個人的に好みではないけど、動きがそこそこコミカルに表現されていて良かったのではないでしょうか?