ラブ★ゆう(3)

ラブ★ゆう 3 (3) (集英社スーパーダッシュ文庫 な 4-3)
ラブ★ゆう 3 (3) (集英社スーパーダッシュ文庫 な 4-3)七月 隆文

集英社 2007-06
売り上げランキング : 7223

おすすめ平均 star
starファンタジーというよりエロゲー
star楽しいラブコメを地でいく作品。

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ふ、俺の好みをことごとく外してきおって・・・まあ今回は勘弁してやるがな!

ストーリー:ただし余り重要ではない

ゲームの中の女勇者に入れ込んだ主人公の少年・神田俊(かんだしゅん)は生まれて初めて非現実的な空想に成功した。その時、ゲームの中から女勇者であるロザリーが出て来てしまった!

生まれついてのお姉さんと表現される隣りの家の女の子小鳩みことこばとみこと)や、ツンデレお嬢様冷泉院撫子(れいぜいいんなでしこ)などとのもめ事を挟みつつ展開するトンデモラブコメディー!
今回は明らかにどっかで見た事のあるようなキャラクターもゲームから出て来たりする感じですが、妹ポジションです!

ふふ・・・

今回(2巻でもちょっと顔見せしてたけど)突如現れて状況を色々引っ掻き回してくれるのが、某ゲームの踊って歌える召喚士に似ている新キャラ・ナギサです。ああ、あのナギ節の!? みたいな。キャラ紹介を兼ねつつちょっと色々ピックアップ。

ナギサ

いきなりの堂々たる出現であり、全くもって唐突であり、もの凄く説明不足であるが、とにかく主人公をお兄ちゃんと呼びたがる少女であります。
はい、大きなオトモダチの皆さん注目〜。つまり妹ですしかも禁断の道を乗り越えようとしてくる恐るべき妹です

「お兄ちゃんって呼んで、……いいですか?」

もし現実にこんな事を言ってくる少女がいたとしたら、自分に突然莫大な遺産の相続権でも発生したという可能性を疑った方が良いくらい唐突ですな。しかもこの妹、容赦というものを知りません。

「さっきお兄ちゃんを見たときから、ここが……ドキドキするの」
むにょんっ。

とか。
そして極めつけは、

大きくてやわらかいものに顔をふさがれていて、息が苦しい。
紺色の……布? すべすべしている。
「ふっ……ふごっ」
息をすると、ちょっと汗のにおいがした。
「あっ……やんっ、くすぐったいよぅ」
上の方から声がして、やわらかいものがもぞりとずれた。
ブルマのお尻が、視界いっぱいに広がった。
「お兄ちゃんの……えっち」

「妹+ブルマ+顔面騎乗+お尻+少女の汗の匂い+恥ずかしがる顔」
というリミットブレイク系の必殺技が炸裂しますので、このうち3つ以上の属性を持っている大きなオトモダチはレベル100が確定しておりレベル5デスなので死にます。2つでも残りHP1が確定します。
さー、深呼吸するか、MPを消費してカラダから毒素を抜き出して(何が毒素なのかとかは明言しません)かして体力を回復しような!

ロザリー

ナギサによる「ダメージ限界突破技」によってちょっと割を食った感じはありますが、相変わらすのヒロインであり、かしこさ40であり、主人公と契りを交わすのが目的であり、ついでに女勇者でもあるからして複雑ではありますが、やっぱり見所は用意されていますな。

うっすら汗ばんだロザリーの肌が、すき間なく吸いついてくる。

なんつーかこう・・・汁気を帯びた描写が得意な作家ですよね・・・。
ちなみに今回はナギサが主人公の学校に編入してくるため、なんだかともかくロザリーも学校に編入しようとするのですが、最大の問題はレベル99でかしこさ40である所であり、かしこさ40は足し算と引き算までで終了であり、かけ算がギリギリラインで、割り算は概念の限界を超えているというかんじであります。前途多難だな!
・・・しかしま、ヒロインらしくしっかりと仕事をしてくれますので、そういった意味ではやっぱり中心人物なんだなあ・・・とか思ったとか。

小鳩みこと

お姉ちゃん魂を標準装備し、寝ても覚めてもお姉ちゃん、「俊ちゃんがニートになっちゃう!」を合い言葉に失神するのが得意技ですが、2巻で明らかになった彼女の本心は・・・いや〜たまりませんな!
今回はちょっと登場が控えめですが、相変わらず俊ちゃん一直線で、その情熱のために想像を超えた事をやらかすのは相変わらずです。

「みんなまとめてー、お姉ちゃん〜♪」

オリジナルソングの電波っぷりに始まり、

「み、見ないで俊ちゃん……っ!」
たゆぅぅん……と揺れる、ふたつの特大水蜜桃

ちなみに私はラノベのせいで「水蜜桃」という言葉で性的興奮を感じる体質になっています。いえ、どうでもいいですけど。

「わんわんっ!」
下のハンズにでも売っていたのだろうか。四つんばいになった姿はダルメシアンを意識しているようだったが、ボヨンとこぼれた爆乳といい、どうみても乳牛だった。

年上のお姉さんがうしちちプレイって・・・すげえなコレ。

冷泉院撫子

ツンデレお嬢様の割には時として完全にハメを外す傾向があり、本当になんなのかちょっと分かりませんがとにかく俊くんが好きらしいです。今回は見せ場が少なかったかな・・・メイド服とか着る事態になるけど。

「ぎ、義務ですわよ義務! この住宅は我がグループ 冷泉院建宅が建て直したものですから、会長の孫娘であるわたしくしにはその後を確認するという高貴な義務が発生するのですわ! 勘違いしないように!!」

ツンデレらしいツンデレですが、今回は俊のアレを、

先っぽが、撫子の太ももと太ももの間に包まれた。
「……あぅ」

・・・しかしこんな事までやらかしているのに見せ場が少なかったという印象になるのが恐ろしい話ですな。

ところで

今回端役の皆様方によって貴重な学説が提唱されます。
その名も「モテ運保存の法則」と言いまして、特定の個人の中にある「モテ分子(モテ素)」は密閉された環境では保存され、その場にいた他の人間に分配されるというモノです。質量保存の法則の発展系ですが・・・。
そうか、俺にはモテ分子が足りなかったんだな! それで俺がはモテなかったんだな! と目からウロコですわいな! よ〜し、モテるヤツを探して焼き討ちじゃー!

総合

星4つかな?
話の本筋は取りあえずまあおいといて、今回は私のレーダーに引っかからないポイントがクローズアップされていたためですね。
それはズバリ、妹とブルマです。
なんといいますか、この二つに対して特に何かを感じた記憶がないですな・・・。いえ、キライとかそういうことはないです。やってくれるなら喜んで顔面騎乗して頂きますが(死なない程度に)、やっぱり真芯をとらえている感じではないのでホームランまでは行かないのですな・・・強いて言えば、エンタイトルツーベース? まっことエロの道は険しいですな! これが生命の多様性って事?
みけおう氏のイラストはもうなんだかほとんどジュブナイルポルノの世界に片足入れてますな・・・。特に口絵カラー。