ねくろま。

ねくろま。 (MF文庫J (ひ-02-09))
ねくろま。 (MF文庫J (ひ-02-09))平坂 読

メディアファクトリー 2007-06
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おすすめ平均 star
star内容には満足
star努力型の天才は好きだ
star眼帯メイドって・・

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ストーリー

ソリス・アレクサンドロは魔法を学ぶ学生が集まる王立トリスメギストス学院で天才と呼ばれ、憧れ、畏怖、嫉妬、羨望などなどを一身に受ける生徒。下級生(女生徒)に(激しく)愛され、同級生(女生徒)に(ツンデレに激しく)愛され、生徒会長(幼女)に(激しく)愛されていた。
寄せられる愛はともかく、彼は精霊課に通う学生である。ちなみに実家は死霊を扱う名家だったが、あることを切っ掛けにその道を諦めて今に至っていた。
・・・しかしある朝、ソリスが自分の部屋で目が覚めると一体の完全体白骨が彼の目覚めを待っていた。勿論骨で出来た知り合いなどいないソリスであったが、白骨のほうは彼を知っているようだった。
いきなりやって来た白骨とともに動き出すファンタジーストーリーの1巻です。

えー

以前のシリーズ「ソラにウサギがのぼるころ」が1巻で感想が止まってますが、え〜、実は2巻あたりからなんかグタグタで、3巻で脱落したという苦い記憶がある訳で、今回のこの「ねくろま」はリベンジ平坂読という感じだったんですが、まあ今回はリベンジ成功したという感じですね。
とにかく新しい感じだと思ったのがヒロインが見事なまでの死体ということでしょうか。一般的にはスケルトンと呼ばれてますが、喋れないし(筆談)、カタカタ笑うし、寝るときのスタイルは骨の山の上にしゃれこうべが乗っかるという古式ゆかしい骨スタイル
正直これは良かったです。何となくホネホネロックを思い出しました。

主人公ほか

ソリス

天才扱いされていますが実は努力家という二面性がありまして、やっぱりかよとか思いましたが、話を読み進めてみると意外に素直な所の方が多いので、まあ安心して読めました。自分が天才ではない、という自覚もちゃんと持っているので安心です。そして妙な弱点があったりするのは基本かも知れません。

「……相変わらずモテモテであるな、アレクサンドロ」
「ま、仕方がないさ。だから」
原文ママ

根性が太い所は太いようです。

骨の人

どうもヒロインのようであります。
詳しいことは本編で確認して欲しいですが、悪い骨ではありません。色気とかは・・・その、皆無ですが。

メイ&ヒカリ

死霊課に通い、ソリスに一心不乱に傾倒する下級生の女の子二人。
メイがおっぱいがでかい方で、ヒカリが小さい方です。とにかく真逆とも言える特性を持っている二人ですが、すっぽんぽんで魔法儀式をやろうとか思う程度には頭が暖かく(裸でやることには意味が無いらしい)、ついでに言えばメイは重度の死体マニアで、ヒカリは超自虐的な性格でもあります。
セリフの引用はズバリ「長くて意味が無いセリフが多くて面倒くせえ」のでナシ。そういううるさくて、原稿用紙の埋まっていないマスを埋めるのに最適なキャラですね。特にメイですが。
ちなみにメイの見事なおっぱいを描いたイラストがp109にありますね。うーん、でっけえ・・・というか、重力に逆らって正面に張り出しているのがすげえ。こんなおっぱいが実在するのはフィクションの中だけかもしれんね。

キャロル

生徒会会計のお嬢様。
いわゆるあれです。髪型がドリルでないのがちょっと不思議な感じと表現すればおおよその所までは説明がつくようなキャラクターです。・・・なんというか最近はこういうキャラクターの出現を確認すると、一種の様式美すら感じるようになってきました。

「いい加減にしなさいこのゾンビ娘! ソリス様はこれからこのわ・た・く・しと、生徒会の大事な大事な仕事があるんですの! 忙しいんですの! ゾンビ娘に構っている暇などありませんの!」
原文ママ

読んでもらえば分かる通り、ソリスより立場が一応下、というのがちょっと違う所ですが、大した違いはありません。多分。
ちなみにこのキャロルについても半裸で得体の知れない体液のようなものを全身に浴びた状態のイラストがp169にあります。見たけりゃ本屋に走れ

シェンファ

生徒会長であり、主人公に「真の天才」と言われる少女ですが。
つまり外見幼女で主人公のベッドに裸で潜り込むとかを平気で行い、常日頃から狙っているのではないかと思われる少女です。

「……おのれソリス・アレクサンドロ……。くくく、この私を本気にさせたのは貴様が初めてだぞ。結婚しよう
原文ママ

幼女のニーズにもばっちり答えていると言っていいですが、この娘の半裸イラストもありますが、まあ個人的には起伏が無いので今イチです。p135にそのイラストがありますね。幼女の裸イラストが見たけりゃ本屋に(ry

総合

星・・・4つ? にしてみようかな?
まあホネホネロックをどうするか、どうしたいのか、なんでそんな事になったのか? って辺りが本筋ですけど、一応の解決はこの1冊で付きますので安心です。まあ読んでみるのもありかなあ?
あからさまに狙っている作風なんですが、ヒロインが骨なのはちょっと新しいというか、ありえないので評価したという感じですかね。多分続編も出るんでしょうが、あまりグダグダにならないように祈ります。
・・・まあ2巻が出たら買うでしょうが、グダグダで内容がなくなってたら容赦なく星が2つくらいになると思います
ジロウ氏のイラストはなかなか良いですね。全部という訳ではないですが背景まで描いてある絵も多いですし、プチエロいし。