表通りに飛び出して

ロックが好きですか?

私は大好きです。
まあその理由は山のようにありますが、とにかくロックが好きですね。
で、私の大好きなロッカーに「ブルース・スプリングスティーン」という人がいます。まあ、有名人ですけど結構なオッサンなので知らない人もいるでしょう。その人の発売したアルバムに「ザ・リバー」という名盤があります。

ザ・リバー

ザ・リバー

これですね。なーんかパッとしない男がゴッツリとジャケットの表面を占拠してますけど、そういう仕様です
この中の一曲を、私はしばしば思い出します。
表通りにとびだして(原題:OUT IN THE STREET)」という曲です。どの辺りが気に入っているか、ちょっと引用してみます。

I work five days a week girl(俺は週五日)
Loarding crates down on the dock(ドックで荷物をかついで働いている)
I take my hard earned money(そこで稼いだ金を持って)
And meet my girl down on the block(あの娘に会いに行くんだ)
And Mondey when the foreman calls time(そして月曜日 現場監督が仕事始めの合図をする時)
I've already got Firiday on my mind(俺はもう金曜日のことを考えている)


When that whistle blows(仕事の終りのサイレンが鳴ると)
Girl,I'm down the street(俺は外にとびだし)
I'm home,I'm out of my work clothes(家に帰り 仕事着をぬぐ)
When I'm out in the street(表通りに出たら)
I walk the way I wanna walk(俺は歩きたいように歩き)
When I'm out in the street(表通りに出たら)
I talk the way I wanna walk(話したいように話す)
When I'm out in the street(表通りにいる時は)
When I'm out in the street(表通りにいる時は)

まあ

正直に言えば、この曲は私の今の生活みたいなモンですね。もちろん違う所は多数ありますが*1、それでも共感せずにはいられません。
強いて言えば、この歌での「ドックでの仕事」=「現実の生活」だとすれば、私にとっての「表通り」=「ブログ」だって違いがありますね。

表通りでは私は歩きたいように歩き、話したいように話す。
表通りは人が沢山いて、あの話、この話で盛り上がる。
やれアイツがカスだ、やれアイツは最高だ、あの集団はダメだ、あっちも似た様なもんだ・・・。
人の顔色を伺いながらひそひそ話をしている連中もいれば、街角で大声を張り上げて自分の事を話している奴もいる。
人種も様々、性別も様々、職業もスタイルも、なにもかもが違う連中があちこちにいる。


いい。それでいい。
自由でいい。みんな元気に勝手にやっている。


ある人の所には人が集まっていると思えば、一人で寂しそうにしている奴もいる。
だからといって人が沢山集まっている所こそ明るい街灯の下かと思えばそうでもない。
実は黒々とした不気味な集団に見える時もある。
一人ぽつんと立っている奴の所が逆に光輝いて見える時もある。もちろんその逆もある。


でもそれでいい。
誰も彼も好きにやっている。自由で、気ままに、表通りをたむろしている。
辺りを見渡して、私はそう思いながら表通りを歩いて行く。


表通りにいる時には、私は好きなように歩く。
急いだりゆっくりしたり、靴音たてて堂々と、あるいは忍び足でこっそりと歩く。時には勝手に歩くのを止めたりもするかも知れない。
でもとにかく自分の好きなように歩く。
表通りにいる時に、誰かに遠慮なんてすることはない。
みんな間違っているか、みんな正しいかのどちらかで、正解なんてきっと神さまだって分かった気になっているだけだろう。
だから私は好きなように好きな方へ歩く。


表通りにいる時には、私は好きなように話す。
馬鹿な事を口走っている事もしょっちゅうあるだろうし、誰も聞いてない事だってあるだろうし、うるさいと思われる時もある。
でもとにかく自分の話したいように話す。
表通りにいる時に、誰かに遠慮なんてすることはない。
みんな同じか、みんな違うかのどちらかで、実は誰もが分かった気になっているだけだろう。
だから私は好きなように好きな事を話す。


もちろん好き放題歩いているといつの間にか変な所に迷い込んで、偶然近くにいた人に後ろ指をさされたりする事もある。
それどころか道に迷って自分がどこにいるのか分からなくなりそうな時もある。
にこやかに話しかけてくる様な奴もいるし、脇からちょっかいを出してくる奴もいれば、遠くでビール片手に笑いながら見物してる奴もいる。
中には後ろから襲いかかってくる様な奴までいるし、遠くから石を投げてきて誰だかすらも分からない奴もいる。
でも、それを切っ掛けに仲良くなる相手もいれば、喧嘩になるような相手もいる。
デモ集団みたいなものに出くわしてビックリする事もある。
自分と真逆の方向に歩いて行く人の多さに不安にかられる時もある。
急いでいる時は周囲が疎かになって、前から来た誰かと正面衝突することもある。
誰かの言っている事が気になって、自分から人の環の中に入っていって口を出す事もある。


でもそれがいい。
やっぱり私は好きな方に向かって歩き、好きな事を話す。
表通りがもし怖くなったら、家に帰って布団をかぶって震える事にする。
でもそれまでは好きなように歩き、好きなように話す。
表通りにいる時に、何かヤバイ事をやったりやられたりすることもあるかも知れない。
でもそれまでは好きなように歩き、好きなように話す。
可愛い娘が歩いていたら、私は愛嬌たっぷりに口笛を吹いてやるし、同じ様な事をやっている連中がいたら、適当で馬鹿げた挨拶を交わす。
表通りにいる限り、私は好きなようにやる。
ここは表通り。仕事を終えたら服を着替えて、私は毎日そこへ出かける。

というような

謎のポエム調なイメージを持ったままブログを書いていると、ツッコミ所満載のブログが完成します
大変な事もありますけどね、楽しいですよ?
・・・え「現実の生活」がつまらなそうで可哀想? まあそら、そっちを改善するのはなかなか難しい問題ですな〜えへへへへ。

*1:少なくとも私は港で荷物を担いでませんし