れでぃ×ばと!(6)

れでぃ×ばと! 6 (6) (電撃文庫 こ 8-12)
れでぃ×ばと! 6 (6) (電撃文庫 こ 8-12)上月 司

アスキー・メディアワークス 2008-04-10
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今回の表紙は大地&朋美・・・でしょうかね?
つーか大地一人で十分じゃねえのかー! とか思ったとか思わなかったとか!

ストーリー

外見金髪ピアスで目つきも悪いけど執事候補生の少年・日野秋晴(ひのあきはる)を中心に挟んで異様な盛り上がりを見せ始める体育祭。朋美 vs セルニアの状況で開始された体育祭で、セルニアサイドに組み込まれた秋晴も色々と奮戦し、なかなかな位置につけたまま前半を折り返す。
体育祭の行方は!? 商品として間に挟まった遊園地のチケットは一体誰の手に渡るのか!?
でも正直に言ってイラストのおっぱいの凄さと、少女達の色っぽい表情で持っているんじゃないかと思うこのシリーズ、好きなのは最早絵師なのか!?
・・・いや、それでもやっぱり大地はちょっと萌えるぞこの野郎! というシリーズ6巻です。

むう・・・

キャラクターは一通り出そろったようで、今回は新キャラ登場とかそういうことはないんですが、やっぱりメインを張っている彩京朋美に魅力を感じないですね。前回の感想で私は、

正直に言って、

  • 本命
    • セルニア(爆炎ドリル)
  • 対抗
    • アイシェ(全裸夜這い娘)
    • 桜沢みみな(合法ロリ
    • 四季鏡姉妹(天然痴女)
    • 大地薫(本当は・・・)
  • 大穴
    • 鳳水蘭(色っぽい)

辺りで話を作ってくれた方が面白そうだと思ってしまう。

とかって書いているんですが、今回さらにその気持が強くなりました。今回朋美はこんな述懐をしています。

理由は簡単、自分がまだ秋晴と付き合いたいと思っていないから。好きにさせてから好きになるという手もあるけれど、これでも高校生で夢も見たい年頃だから、恋愛にはある程度真摯に向き合いたい。……自分なりに、だけれど。
だから牽制だけしておいて、セルニアの方には、秋晴だけに特別な意識を持たないように同時期に自分も名前で呼んでもらうようにして。

……まだ、全力を以て戦うと決意するだけの想いはないけれど、その時のことを想像すると——うん、凄く楽しい。

正直に言って、こんな風に考える若者なんて、つまらん
現在の朋美にとって恋愛はゲーム。「自分の幸福のために必要不可欠なもの」ではなく「勝利者の景品としての秋晴」という位置にしかつけていない。これは、つまらない。
女性には「告白する」じゃなくて「告白させる」という方法を取るタイプがいるのは知っていますし、そういう方法も恋愛には大いにアリです・・・が! 朋美の場合はそれ以前の問題として心の動きに情熱が無さ過ぎる。
だって、恋愛って楽しいだけなわけないじゃん。天国と地獄が隣り合わせになっているデスゲームみたいなモンでしょ。それを楽しい遊びのように思える朋美には奥行きが全然感じられないんだよねえ・・・。

恋愛は

銀メダルに価値がほとんど存在しない過酷なゲーム。
金メダル以外は意味のない競争。その頂点を求めて気がついたらがむしゃらになってしまうのが青春と恋愛というもの。そしてそれが若さの醍醐味とも言えるものだと思う。
そこにこういう冷静で打算的な視点を持ち込まれると・・・残念としか言いようがないというか・・・いや、メインヒロインじゃなければそれでもいいんでしょうけど、どーもメインヒロインらしいし・・・。
青春のよくわからない説明不可能な情動をもってして突っ走ってしまうタイプが大好きな自分としては、こういうキャラクターを見ているのははっきり言って興ざめとしか言いようがないですなー。まあこういうタイプが好きという人もいるでしょうが、私ゃダメですな。
こういう比較はフェアじゃないですが・・・「とらドラ!」辺りのヒロイン群と比較するとその辺りの朋美の醒めた視線がもの凄く分かりやすくないでしょうか。

その代わりに

理性が感情に振り回されてグルグルになっている、青春ど真ん中な感じのセルニアや大地は良いですね。
やっぱりこの辺りをヒロインにした方がいいんだろうけど・・・まあこういう話か。
ちなみに今回の最初の体育祭の話では沢山のキャラクターが出てきてくれるんですが、それぞれのキャラクターの印象が薄くなってしまっていて、哀しいですなあ・・・みみなとか動けば面白そうなキャラクターなのに、全然目立たない。
あ、でも前巻と違ってあのウザったい執事(もう名前なんてどうでもいい)の登場機会が減っていたのは嬉しい。

総合

星はギリで3つにしておくかな。
見所としては・・・。

  • 口絵カラー全般・・・個人的には大地のイラストがキタ。
  • p41の深閑のブルマ姿&恥じらいイラストがちょっとキタ。
  • p55の四季鏡沙織の下乳と、ちょっと大人パンツがアレだ。
  • p128のセルニアの強調&もともとでかい乳が凄過ぎる。なんだそれは、なんだその乳革命状態の乳は。けしからん過ぎる。
  • エピソード的には最後の短編で悶える大地が堪らんかった。

あれ・・・? イラストが・・・? 見所・・・? 次の話はイラストだけ見て終りになっちゃったりして・・・。
という訳で話に星2つでイラストで星1つって感じかな?

感想リンク