ラブ★ゆう(6)
ラブ★ゆう (6) (集英社スーパーダッシュ文庫 (な4-6)) | |
七月 隆文 集英社 2008-07-25 売り上げランキング : 247 おすすめ平均 6作目だけど序章と言える巻 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ストーリー
主人公の少年・神田俊(かんだしゅん)は生まれてこの方「非現実的な空想がどうしても出来ない」という奇妙な性質を持っている少年。しかしある時、彼はどうしても出来なかった空想に成功する。その結果生み出されたものはなんと・・・ゲームの主人公である女勇者を実世界に呼び出すという恐るべき事態。
ゲーム世界から現れた女勇者・ロザリーはレベル99を誇り、その身から繰り出される必殺技は海を裂き、山を動かす程の破壊力を生み出す超人。そしてさらには、ロザリーに続くようにして別のゲームからもナギサという勇者が現れる。
結果として過酷な事態に巻き込まれる俊を守るために行動を起こした俊の従姉妹・小鳩みことや、俊の学校の影の首領とも言える冷泉院撫子をも巻き込んで物語はいよいよ危険な領域へと加速する・・・。そしてさらに背後で暗躍する世界管理協会という謎の組織に、「無窮の財産享受者」という存在・・・。
世界の謎と滅亡の危機を向かえて緊張感を増すはずなんですけど、緊張感は増さずにエロさがアップしているような6巻です。
こう言っちゃ何だけど
ほんっとうに内容が無いんですよねこのシリーズ。でも好きなんだなあ・・・。だってなんか匂うようにエロいんだもん!
というか今回読んでいて気がついたんですけど「かしこさ40」が売りのロザリーですが、正直おバカなのはロザリーだけじゃなくて女の子キャラ全員ですよね・・・。なんといいますか「かしこさ40」かつ「ずるがしこさ99」って感じがいいです。
・・・正直ちょっとどうかと思わなくもないですが、でもエロくておバカな感じの女の子にあの手この手で積極的に言い寄られる状況くらいときめくモンも無いですよね。
と言うわけで
ロザリーをはじめとして、美少女キャラクターはまさしく百花繚乱の様相を呈してきておりまして、右を見ても左をみてもムンムンウハウハという状況です。
今回は俊の学校で文化祭と言うこともあって(しかも俊がホストクラブのホスト役という女性陣にとっては泥沼確定状況)、なんだかエロティックでアホアホなイベント目白押しです。ちょっとピックアップしてみましょうか。
ロザリー
ちょっと新しい世界に目覚めます。
「……な、なんだこの気持ちは……」
女装した俊を、微熱のようにみつめながら――たら、と鼻血が垂れた。
「――ッ! だめだだめだ!! 私はいったい何を考えているんだっ!?」
未知の衝動に戸惑うように、わなわなと指を動かし――
「こんな…………こんな気持ちは駄目だ――――――っ!!」
壁に何度も頭を打ち付ける。
ブバア――――――――――ッ!!
鼻血、大噴火。
ライトノベル界広しと言えど、主人公の女装を見てここまでやるヒロインは絶後だと思います。この後も妄想鼻血出っぱなし。大丈夫か。
小鳩みこと
比類無きお姉ちゃんであり、お姉ちゃん純血種である小鳩みことは、相変わらずお姉ちゃんオーラを纏って登場です。
で、お姉ちゃんときたら標準装備していなければならないそのTAWAWAボディも相変わらずの破壊力です。
むにゅうっ。
おっぱいが重力でこぼれ、俊の腕に乗りかかってくる。
吸いついてくる、やわらかさ。
その肉感的を究極まで高めたカラダと、何故か他人にまで「お姉ちゃん」扱いされる天性のお姉ちゃん才能。最早人間の限界を超越したお姉ちゃんっぷりです。ちなみに私はお姉ちゃんも妹もストライクです。
冷泉院撫子
今回は大活躍どころか・・・俊を拉致監禁するところまで行きますよ!? さらにはその秘められた資質を開花させてしまって・・・。
がしっ。俊のトランクスに足がのった。
「あなたが汚したんですから、ここで拭かせなさい」
ぐりぐりっ! 指の腹がこすりつけられる。
「! ちょっ、そこはっ」
「…………あら?」
足を止める。
「なんですの、このかたい感触……?」
瞳が、嗜虐的な光を放つ。
こっ、これは新しいというか、俺も踏んで欲しいというか、イラスト付きでなんだか色々とまずいところがアレな感じで個人的に堪りません。・・・俺Mっけあったかなあ?
ナギサ
「ナ、ナギサちゃん……?」
「お兄ちゃん……ドンペリ入れたナギサに、ごほうび、ちょうだい……?」
ナギサは、鏡に向かって表情やしぐさの研究をしつつ、
「あ、あんっ♡」
何かの発声練習。
いちいちエロい妹です。でも大好きです。どうしたらいいですか。
とかなんとか言いつつも
ラスト付近では気がついたら少年マンガ的なトーナメント式バトルの展開になっていまして、一体何がなんだかという感じですが、まあその辺りもちゃんと読ませてくれます。しかも親切なことにトーナメント表もちゃんと付いてますしね。
今回は5巻にもちょっと出てきていた朧という少女が再登場してキーマンになりますし(元・野宮円)、さらには新登場の変態キャラである輪王みちるというキャラクターが登場します。この二人は次の7巻でも色々動いてくれそうですね。
総合
星4つ。
前回の感想のラストで、
今回は冷泉院撫子の登場シーンが少なかったですが、恐らく次の話ではかなりのえっちな登場シーンを用意していると思われるので下半身を期待に滾らせて待つ事にします。
という感じに書いていたんですが、期待通りの展開に僕の愚息も昇天です。実に撫子がエロいです。
ところでメインストーリーの方も少しは動いていまして、本編中に、
ソラの言いなりになってはいけない。
なんて事が朧の口から飛び出てきたりと・・・何やら色々ありますね。
でもなんというか・・・個人的にはこの作品くらい本編的な流れがどうでもいい話もないですね。俊を中心としてロザリー他少女キャラクターが元気に動き回っていればそれで十分面白いかな〜なんて思ったりします。