Left 4 Dead

LEFT 4 DEAD GAME OF THE YEAR EDITION

LEFT 4 DEAD GAME OF THE YEAR EDITION

という訳で

ゾンビゲームの紹介ですが・・・とりあえずキャンペーンを一通りクリアし、オンラインでの協力プレイなどをしてみての感想です。
この話はキャンペーン(うーん、映画のシナリオと考えてもらったらいいかも)が4つ用意されていまして(実際のところ基本的な情報はLeft 4 Dead wikiをみてもらった方が詳しいですが)、それぞれ

  • NO MERCY(市街地と屋内中心)
  • DEATH TOLL(荒廃した地方道路。トンネルや下水道などあり)
  • DEAD AIR(破壊された空港)
  • BLOOD HARVEST(薄暗い農村地帯)

というタイトルと、それぞれに合うマップが用意されています。ただし最終目標はどのキャンペーンも同じで、ゾンビの溢れる場所から脱出するというのが不変の目的です。
また、それぞれのキャンペーンは独立したストーリーですが、登場人物は同じだったりします。プレイ開始時には映画のポスター的な画面が用意されていたり、エンディングも映画のクレジットが流れるような作りになっていたりして、映画的な演出がされています。
一つのキャンペーンのプレイ時間はシングルプレイの場合1時間半から2時間くらいでしょうか。全員が人間のCOOPプレイだと時間は短縮される傾向がありますね。キャンペーンによっては1時間くらいで終わるものもあります。

登場人物ですが

  • ルイス:知的な感じの黒人。スーツ着て登場です。
  • ビル:従軍経験のあるおっさん。頼りになりそう。
  • フランシス:タトゥー全開のいかにも悪そうな奴。
  • ゾーイ:そこら辺のコンビニに買い出し中に被害にあったような感じの女の子。

で固定です。キャラクターの違いはありますが、動きや能力に違いはありません。全く同じ性能を持ったキャラクター4人でプレイするゲームという事になりますね。
プレイヤーはシングルプレイの場合にはそのうちの一人になる形でゲームに参加します。COOP(協力)プレイの場合は4人全員を人間がプレイしたり、人が足りないときはAIがプレイしたりと言った感じですね。

で、敵ですが

とにかくゾンビはバカみたいに出てきます。そらもうウジャウジャ出てきます。
一回のキャンペーンをクリアすると普通に数千のゾンビをぶっ殺すことになります(エンドクレジットで倒したゾンビの数が出ます)。・・・が、バイオハザードシリーズのような「耐久力の優れたゾンビ」ではないところがポイントです。
ゾンビは数こそ出てきますが、ハンドガンの銃弾2、3発で倒すことが可能ですし、ショットガンやアサルトライフルなどだとさらに容易に倒すことが可能です。また、頭に攻撃がヒットした場合には問答無用で一撃で倒すことが出来ます。
つまりこのゲームにおけるゾンビは「脆い」のが特徴です*1
ただし・・・それを補う運動能力があります。プレイヤーキャラクターがいないところでのゾンビくん達は大抵ボーッと突っ立っていますが、近づきすぎたり撃ったりすると途端に活発になって、プレイヤーに向かってダッシュで寄ってきて襲いかかります。
また、ドアを開ける知能はないのですが、段差や階段は普通に上ってきます。プレイヤーが上ることが出来ないフェンスなども当たり前のようによじ登ってきて越えてきますので、油断大敵です。

もちろん

敵はそれだけではありません。ゾンビの上に存在する上級敵キャラクターが存在します。
上級敵キャラクターは以下の5種がいます。

Boomer

風船のようになっているデブの化け物で、曲がり角などによくいます。
出会い頭にゲロを吐きかけるイヤ〜ンな奴で、こいつのゲロを喰らうと一時的に大量のゾンビが沸いて、大騒ぎになります。ちなみにこいつを至近距離で倒してしまった場合も爆発物(やっぱりゲロ)を喰らうことになり、やっぱりゾンビが大量です。右クリックではね飛ばし、極力距離を取って倒しましょう。
・・・といってもつい反射的に撃ってしまうことがあるんですけどね・・・この手が! この指が! ついついクリックを・・・!
ゲロを喰らうと一時的に視界が猛烈に悪化して、敵と味方の区別がつかなくなるので、右クリックの殴り攻撃(味方にダメージが入らない)で視界が復活するのを待ちましょう。

Hunter

あっちこっちを飛び回ってプレイヤーキャラのマウントポジションを取ってくる敵です。
素早く攪乱能力に優れ、声はすれども姿は見えず、姿が見えたときには攻撃されているという感じのキャラクターでしょうか。こいつに一度マウントポジションを取られると、仲間に助けてもらわない限り永遠に殴られ続けます。どうしても奇襲されるときはされてしまうので、仲間との連携をしっかり取るようにしましょう。
・・・一人ではぐれてしまったりしたときに攻撃されると、大ダメージ必至です。

Smoker

長いベロが特徴的なペロ〜ンキャラクターです。
基本的に遠距離から長いベロを飛ばしてきてプレイヤーキャラをからめとり、ひきずって自分の手元に近づけた後たこ殴りにするという攻撃スタイルです。一回完全に捕まってしまうとHunterの時と同じく自力脱出は不可能です。やっぱり仲間との連携をしっかり取りましょう。
ちなみに名前の由来は、撃ち殺すと煙幕のような困ったものをその場所に残していく困った性質によるものですね。他の敵に比べるとそれ程怖い敵ではありませんが、何気に迷惑な敵ですね。

Tank

中ボスと言って良い感じの重量級のキャラクターです。
高い耐久力と、高い攻撃力を誇り、殴られるとはね飛ばされて大ダメージです。一人で倒すのは困難なので、全員で攻撃を集中して短期決戦で行きましょう。Normalモードでは「固くて手強い敵」という印象止まりですが、難易度が上がると鬼のような敵キャラクターとして出現することになります。
誰か何とかしてくれ
ま、Normalならともかく、Expertレベルの場合はこいつとガチバトルをするのは絶対に間違ってますな。火炎瓶で燃やして、後はひたすら逃げつつ、チャンスがあったら遠距離から攻撃、これしかないでしょう。
何? 可燃性のアイテムも、火炎瓶も無い? そっか〜、それじゃ全滅覚悟で吶喊ですな〜。

Witch

特徴的な鳴き声が怖い一種の固定キャラクターです。
普段は座り込んでめそめそと鳴いているのですが、フラッシュライトを当てたり、至近距離に近づいたり、攻撃を当てたりするといきなり魔人かっつー位に凶暴になり、そっこーでプレイヤーキャラを行動不能にしてきます。極力近づかないのがセオリーなのですが、運悪く目覚めさせてしまった場合には必死で反撃しましょう。
ま、難易度が上がると容赦なく「一撃死」を喰らわせてくるキャラクターなんで、抵抗も何もなかったりするんですが・・・とにかく「触らぬWitchにたたりなし」というところでしょうかね。
え? どうやっても通らなければならない場所にWitchが配置されちゃってる? うーん、そんな場合は遠距離から狙撃するか、誰か一人を生け贄に捧げるつもりでプレイするしかないかな・・・。

オマケのFF

私はこれやっちゃう傾向があってねー。FF、つまり「フレンドリーファイヤー」なんですが。
何のことかと言いますと、味方の撃った銃弾が味方に当たる、という奴ですね。しっかりとダメージが入ります。特にショットガンを持っているとコレをかましてしまう可能性が高くなりますね。ある程度上手くなるまではショットガンを持つのは控えた方が良いかも知れません。あるいはショットガンを持つ場合には自分がポイントマン(前衛)になるつもりでプレイするといいでしょうね。
そうは言っても乱戦になると何が何やら分からなくなる傾向の強いこのパニックゲーム。ショットガンは結構鬼門な武器かも知れませんね。私の場合は襲われている味方を助けよう助けようと思うあまりにFFをかます傾向があります。悪気は! 悪気は無いんでござる!

対して

武器ですが、それほど多く用意されている訳ではありません。

固定装備

最大15発の弾丸を装填することが出来る一般的なオートマチック銃です。初期装備では片手拳銃ですがキャンペーン進行途中で二丁拳銃にすることができます。連射すれば結構バカにならない火力を発揮する武器ですね。頼り切るにはちょっと装弾数が最大で合計30というのが微妙なところですが、上手いこと使いどころを選んでいけばちゃんと役に立ってくれるでしょう。
ちなみに弾は無制限に撃つことが出来ます。例としていいのか悪いのか分かりませんが、「デビルメイクライ」の中に出てくるハンドガンと同じ扱いだと思えばいいでしょう。

選択装備

初期装備としては持っていませんが、ゲーム開始時にこれかショットガンにするかの二択があります。意外にも集弾性能が悪くないので(ゲーム中で近距離〜中距離の戦闘が多いせいですが)アサルトライフルが登場するまではこれでしのぎましょう。
最大装弾数は50ですね。でも引き金を引きっぱなしにしているとあっという間に撃ち尽くしますので、3点バースト的な撃ち方を心がけましょう。

  • ショットガン

ポンプアクションの頼もしいショットガンです。この手のゲームでは一種の定番アイテムですし、近距離での破壊力も申し分ないのですが、FFを起こしやすいのが難点です。余り狙わなくても敵に当たるという意味では初心者向きのような気もする武器ですが、実際の所上級者が最前線で使ってこそ威力を発揮すると考えた方が良いでしょうね。
最大装弾数は8発です。撃ちまくっているとすぐにリロードするはめになりますので注意。

サブマシンガンの上位武器として登場します。
装弾数は50発とサブマシンガンと同じですが、集弾性能、威力共にサブマシンガンを上回っています。サブマシンガンを持っていた場合はこれが落ちていたら迷わず持ち替えましょう。オールラウンドに使うことが出来ます。
ただし、持ち運ぶことの出来る銃弾の数があまり多くないので、景気よく撃ちまくっていると直ぐに弾切れです。サブウェポンのハンドガンを要所要所で使って、肝心なときにアサルトライフルの弾切れなんてことが起きないようにしましょう。
ま、比較的弾薬の補給できる場所がきっちりと用意されているゲームなので、ちょっと慎重に使ってさえいれば弾切れは避けられるはずです。

  • 連射式ショットガン。

通常のショットガンは連射性能が悪いのですが、こちらは連射に優れ、装弾数も10発と増えた優れものです。
近距離での制圧力は恐らく最大ですが(面での打撃ですし)、やはりFFを起こしやすいのが難点です。前衛の人に持ってもらうのが一番なのですが、マップを真っ先に通り過ぎようとする前衛の人(上手い人が多い)程、アサルトライフルを選択する傾向があるみたいですな。
・・・確かに汎用性という意味でアサルトライフルに劣るこの武器、撃ちまくる分にはいいのかも知れませんが、FFのあるこのゲームでは「上手く使いこなす」のはやはり難しい武器であると言わざるを得ません。でも、ちゃんと使いこなしている人が見せる制圧力は圧巻だったりします。

  • ライフル

唯一のスコープ付き武器ですね。
一発あたりの破壊力と貫通力はトップですが、ゾンビの大群に襲いかかられているときなどはちょっと苦しい武器です。これも上手く使いこなすのが難しい武器でしょうね。やっぱり中級者から上級者向けの武器ですが、その素晴らしい貫通力を使用して壁の向こうの敵を倒したりすることも出来たりします。
ゲームの流れを知っているプレイヤーが持つのが一番でしょうね〜。

投擲武器
  • パイプ爆弾

ピッピッピッ……という音をたててゾンビをおびき寄せた挙げ句の果てに爆発を起こす爆弾です。
目に見える範囲にゾンビが沢山いるような場面で投げ込むと面白いものがみられます。オレがオレがオレがオレがオレがオレがオレがオレが! ……という感じでゾンビがパイプ爆弾の元に集結! そしてちゅどーん! です。汚い花火炸裂ですね。
ただしこの「寄せて集める」効果はゾンビにしかありませんので、もう一つの投擲武器である火炎瓶とどちらを選ぶかが難しいところですね。ちなみにパイプ爆弾にせよ火炎瓶にせよ、どちらか一つしか持つことが出来ません。

  • 火炎瓶

なげると燃え上がって一定範囲に火をばらまいてくれる武器です。
パイプ爆弾のようにゾンビを集める効果はありませんが、ゾンビの上位キャラクター群にもしっかりダメージが入りますので、tankあたりを上手く燃やしてあげると美味しいです。
ただしこの火、当然のようにプレイヤーキャラも燃えます。使いどころが難しい武器となっていますので、初心者はパイプ爆弾を装備した方が無難でしょう。

ところで

このゲームはNormalでは意外にも「死ににくい」ゲームでもあります。
体力として初期状態で「100」のポイントが割り振られるのですが、仮に敵の攻撃でこの数字が「0」になったとしてもそれが即「死」を意味しません。「0」になった場合は一種の「戦闘不能」状態になり倒れてしまいます。この「戦闘不能」状態は特徴があり、

  • 倒れている間はハンドガンしか使用できない。
  • ハンドガンの照準もブレが大きくなる。
  • 規定時間内に仲間に助けてもらわない限り立ち上がることが出来ない。
  • 規定時間を過ぎてしまった場合は本当に死んでしまう。

というような状況になります。「戦闘不能」状態を脱した場合には十数ポイント程度の体力で復活してくるのですが、これを2回繰り返すと、次(つまり3回目の戦闘不能)は即「死」が待っています。

この

死を回避するために二つのアイテムが用意されています。

  • 鎮痛剤

一時的に体力を回復することが出来ますが、鎮痛剤で回復した体力は徐々に減っていくことになっており、根本的な解決にはなりません。ですが体力を失ったときの一時しのぎとしては十分な効果がありますので、ある特定の条件が成立している場合を除いてはメディキットではなくこの鎮痛剤を使用しましょう。何気にマップを探し回るとそこそこ見つかります。
最大一つを持ち運ぶことが出来ます。

  • メディキット

鎮痛剤と異なり、体力を確実に回復してくれます。また同時に「死へのカウントダウン」をリセットする効果があります。このゲームでは3回目の「戦闘不能」で本当に「死」んでしまうという事は上で書いていますが、メディキットを使用すればそのカウントを「0」の状態まで戻してくれます。殆どマップ内では見つけることが出来ませんが、マップの中継地点には一人に必ず一つずつ用意されてますので、これを大事に使いましょう。
最大一つを持ち運ぶことが出来ます。

ですが

難易度Normalでは余程の事がない限り「3回戦闘不能」=「死」にはならないでしょう。もしあるとすれば敵キャラのTank辺りに執拗に攻撃を繰り返された挙げ句、戦闘不能状態のまま戦闘不能タイムアップで死ぬという状況ではないでしょうか。
しかも、もし死んでしまった場合でも一定時間後に特定の場所で再度ゲームに復帰することが出来ます。これも他のキャラクターに助けてもらわないと復帰は出来ないのですが・・・。結構親切な作りですよね。
ですので意外にFPSを初めてプレイする、というような人にも向いているかも知れません。シングルプレイも出来るし、対戦もあるし、協力(COOP)プレイもあるし・・・。そういう意味では至れり尽くせりですね。
でも、どれが一番楽しい? と聞かれたら間違いなく「COOP」と今のところは答えると思います。

ただし!

COOP(オンライン協力)プレイの場合、どういうチームメイトと一緒になるかによってプレイしたときの感じが全くと言っていいほど変わります。
何しろ協力プレイですから、上手い人は下手な人のフォローが出来るような人(つまり下手な人を大らかな目で見る事が出来る人)でないとイライラする可能性がありますし、下手な人は上手い人について行くような形で自分のプレイを「上手い人に合わせる」気持ちがないと「空気読め」という事になります。
このゲームは基本的に一人でクリアするのが不可能な状態に調整されていますので、その辺りを上手く受け入れて、ゲームで楽しんで欲しいな〜、なんて思います。

・・・いや実は

本当に対照的なプレイを経験しましてね。

  • 上手い人から下手な人までみんなでフォローしあっていいムードの中でクリアを目指した回
  • 「俺が俺が」という自分勝手なプレイを連発するプレイヤーがいてギスギスした空気でクリアを目指した回

という感じで。
個人的には後者のような展開は好きではないので、その時ばかりは途中で抜けようかとも思ったんですが、

「コレも経験かな〜」

という感じで最後まで付き合いました。結局その「ギスギスプレイ」は「そこそこ上手いけど自分勝手な人」が突出したところで敵にやられて死亡。そしてそのままチャットで捨て台詞を吐いてその人はゲームから消えました。
うん、まさに「情けは人のためならず」を学ばせてくれるゲームですね。

そうそう

一つだけ大事な事を書き忘れていました。
もし買うならパッケージ版を買わずにゲームプラットフォームソフトウェアの「steam」経由で買うのがベターだと思いますよ(自分のアフィリエイトの売り上げを全力で無視するような事書いてますが)。
先ほど少し調べたら、Amazonで6千円ちょっとしていまいたが、「steam」であれば今は49ドルで購入できます。内容はパッケージ版と変わらないはずですし、しかも円高(2008/12/14現在、1ドル90円位?)なので実質4千円程度で買えることになりますかね。
また、もうじきクリスマスですから、きっとそれに合わせて期間限定の値下げなども行う可能性もあります。30ドル位で買えたりして・・・。ま、突然の値下げがなくても円高の今なら断然お得です。
元もとValve社のゲームは字幕レベルで日本語に完全対応していますから日本語版も英語版も特にありませんしね。クレジットカードを持っているのであればsteam経由での購入を一度検討されてはいかかでしょうかね〜。

*1:難易度が上がると話は変わりますが。