ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!
ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! (ファミ通文庫) | |
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いや〜
ついつい「脱落」カテゴリーを作ってしまいましたよ。
amazonのレビューでは良い点取ってる見たいですが(2人ね)、コレはもーダメでしたわ。
なんというか自分とギャルゲー(的な世界観)との相性の悪さをしみじみ感じた一冊でしたね。主人公は凡庸で魅力に欠けるし(これが一番きつかった)、展開はお決まりといった感じだし、ヒロインの配置も予定調和じみているし・・・。
いやなんというかさ、ギャルゲーってこんななの? ギャルゲーがこんなだとしたら、喜んでやっているプレイヤーの脳は半分眠ってるんじゃないかい? とまで思ってしまいましたよ。実際の所は違うんでしょうけど。
・・・つーかギャルゲー好きなら楽しめるのかなあ? ディープなギャルゲープレイヤーの人に感想を聞いてみたいですね。
まあ
主人公が無個性なのはプレイヤーを感情移入させるために大博打は打てない、というギャルゲー的精神の現れなんでしょうけども、それを小説でやられると本当に厳しいですなあ・・・。
序盤を読んでいる最中に、
「これはイカン・・・」
とか感じて、中盤過ぎる頃には、
「まさか、これで押し切るつもりじゃなかろうな・・・」
などと危機感を覚え、終盤では
「予想を全く裏切らないつまらなさじゃねーか!」
となりました。いや、これはダメだ。もう最悪。相性最悪。
と言うわけで
今回のえんため大賞は両方とも個人的にハズレだったという事になるんですが、
- ネルリの方:ちょっとした冒険(センスを買った)
- ギャルゲヱの方:安定感とギャルゲープレイヤーを購入層として期待
そんな感じになるんじゃないでしょうかね。
上で「安定感」と書きましたが、この作品で評価できたのはその堅実な語り口でしょうかね。気の衒いのない文章は読みやすいことは確かで、構成も堅実だと思います。しかし・・・、安定、堅実、冒険なし、となると下される結論は「退屈」の二文字ですな。いやはや・・・。