一気に書きました

”文学少女”シリーズの感想をこの休みに一気にまとめてみたんですが、いかがでしょうか?
この作品、元のテーマを文学作品に求めているだけあって、非常に多くの切り口があるように思います。私は2巻の評価を個人的には下げましたが、人によって2巻こそが素晴らしいという評価をする人ももちろんいるでしょう。
実は改めて今回のまとめの為にシリーズを読み直して、原典の本を読んでいない方がこのシリーズは楽しめるのではないかな? なんて思ったりもしました。それこそこの”文学少女”シリーズを楽しむための「ノイズ」が無いですからね。
原典を読んでいると、そこで既に原典に対しての感想を持ってしまう訳です。そこでの解釈が”文学少女”のもった解釈と異なった場合、いまいち話の内容がすっきりとはいってこないとか、そういった事になってしまう事もあります。まさしく1巻を読んだときがこれにあたります。1巻の感想にも一部書きましたが、彼女の解説や希望の言葉が自分の受け取った内容と違うため素直に受け取れない、なんて事が起こります。
”文学少女”シリーズは今後も非常に期待しているシリーズなのですが、出来れば自分の読んだ事のある作品をモチーフに持ってきて欲しくないなあ・・・というのが率直な今の気持ちでしょうか。ドストエフスキーとかカフカとか芥川龍之介とかカミュとか、避けて欲しいと思ったり・・・太宰はやられてしまいましたけど。でもだからって「金色夜叉」とかは勘弁な! 心葉がすがってくる遠子先輩にケリ入れる展開とかちょっとどうかなあとか思いますし・・・そもそも無理か。そんな展開。
それと、今の所遠子先輩はそれこそ傍観者なのですが、彼女が主役としてクローズアップされる作品は今後作られるんでしょうか? 実際、なんで本を食べるのか、どうして普通の食事の味が分からないのか、謎のままですし・・・本当に妖怪だったりして。
いずれにしても楽しみなのは間違いないですね。私の感想を読んで頂いた方々で、もし何かお気づきでしたらコメントでもなんでも頂けると嬉しいです。