ゼロの使い魔(9) 双月の舞踏会

ゼロの使い魔〈9〉双月の舞踏会 (MF文庫J)
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９巻です。ついに９巻です。これでゼロの使い魔の正伝はコンプですね。全部みたい奇特な人はカテゴリからどーぞ。
いやあ、のっけから鼻血がでるわなこれ。前巻の８巻ではちょっと乳革命にやられていましたが、さすがルイズです。きっちりと見せ場を作ってくれます。同じベッドで目を覚ます所からスタートする段階でもう個人的想像力の世界では絢爛豪華なぷにぷに、ふにふにな世界が十分想像できまして、どんぶり飯３杯は軽いダルよ？　もうこれだけでおなか八分目位まで行ってますよ？　しかしデザートは別腹よ？　というような混乱の極みに突き落としてくれます。うん、私は大丈夫か？

もちろん相変わらず才人はよく分からない程の混乱っぷりを呈してくれまして、ここまでされても妙な勘違いやらなにやらをしてくれる訳ですが、段々とこうした才人の変な勘違いが「古典芸能」みたいな感じで心地よくなりつつあります。それに気がついた時思いました。ああ、自分はもはや帰れない所に来てしまったのだと。全く後悔はありませんが。
のっけのルイズもそうですが、シエスタやらティファニアに対抗心を燃やしたルイズのかましてくれる必殺技が凄いです。怒りゲージだかご褒美ゲージだかなんだか分かりませんが、少なくともゲージ３本まるまる使って繰り出す超必殺技です。さすが前巻で泣いて暮らしただけの事はあって、ゲージはたっぷり溜まってます。その全てを使い切って繰り出した技は、相手の体力ゲージを一発で全て奪う即死系必殺技です。死にます。間違いなく死にます。では、その、ちょっとだけ引用。

ルイズはメイド服のスカートのすそを、するすると持ち上げて口にくわえた。華奢な足と、白いレースの下着が覗く。
そして本気度百パーの声が、のどから躍り出る。
「……優しくして」

ぷはあっ！　ここまで！　これ以上の引用は私の精神状態が危険！　どうですか？　死ねますよね？　悶絶死間違いない技です。しかしこれを読んで生き残った者だけが１０巻に進めます。本編ではこのシーンにイラストまでついています。危険です。絶対通勤途中の電車の中で読んだりしてはいけません。急病人扱いで電車止めるか、不審者扱いで駅員の詰め所にお世話になる事になります。

後半ではルイズとシエスタの直接対決があったりしますが、アンリエッタが参入する感じになっていよいよ混沌とする「ゼロの使い魔」シリーズ。星５つのおすすめです。
私はもうこの作品を定期的に読まないと禁断症状がでます。ええ、もうだめです。