とある魔術の禁書目録(8)

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈8〉 (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈8〉 (電撃文庫)鎌池 和馬

メディアワークス 2006-01
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おすすめ平均 star
star主役は黒子
starただのお姉様好きでは終わらせない
starこらこら主人公・・・

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前書き

全編に百合の香りを漂わせつつ、白井黒子が主演女優で登場です。なんだか口絵のカラーイラストも微妙に色っぽい絵が多いですし、ミサカシスターズは常にしまぱんをはいていると言うことがこの巻で確認できます(3巻に続き2度目なのでもうガチ)。ついでにこの巻では御坂が子供っぽい下着を着用しているということが分かりますが、白井黒子は大人下着らしいです。しかしですね、所詮中学生ですから。

大人下着の定義 〜白井黒子の下着は本当に大人下着か〜

突然ですが、個人的な検証というかただの主張ですけど私は以下のように思います。

  • 胸を程よく見せ付けて男を挑発するデザインが施された「職人による丁寧な作りのカップ浅いブラ」や。
  • 程よく透けたデザインでウエストからヒップの普段なら隠された丸みと肌を見せ付けつつ、僅かなクロッチ部分で秘めやかな恥じらいを演出する「やっぱり手編みレース透けてるパンツ」や。
  • 敢えてうっすらと体を隠すことで妖艶なボディラインを作る事を目的とした「美しい編み上げと刺繍の施されたキャミソール」や。
  • さらにプラスアルファのガーターベルトとか。

そういったものを着用しない限り私的には大人下着とは認められません。大人下着の世界は非常に奥が深いのです。
インポートの有名どころならLA PERLAやらAubaduあたり、日本製だったらSTUDIO FIVE辺りの下着からです。しかも起伏の無い体ではこれらの製品は似合わない事甚だしいですし、そもそも小さいカップのサイズがあまりありません。「大人下着」は既に色気のある女性が、自らの全身から自然に滲み出る色気を更に彩るために使用するものです。ですから色気より可愛さの中学生が着ても意味がありませんし、着られません。分不相応ですし、似合わないのです。
せめてCまで育ってから出直したまえと。できればD欲しいと、それらが無い奴は大人下着と呼ばれるものを着る資格が無いのだと、そういう事です。もちろん大人でもこの条件を満たさなければダメだと、私は信じるものであります。
以上の事実から私個人の考えでは、白井黒子は「大人下着を着ている」とは認められません。「ちょっとえっちい下着を着ている」なら認めてやってもいいです。上下セットで5万円位の下着からが「大人下着の最低ライン」ですと鎌池和馬に言いたい。

「布地の面積が少ない」=「大人下着」じゃないんです。下着は女性の最終兵器ですよ? その最終兵器が「布地の多寡」みたいな安直な要素だけで攻撃力が決まる訳が無いのです

本編と全然関係ないですけど・・・。

(追記)
本編では「悪趣味な露出全開のレース」という記述はあるものの「大人下着」の記述は無い事が判明。大人下着の記述が有るのはWikipediaでした・・・。私が喧嘩を売ったのはかつて見たWikipediaだったようです・・・反省。

本編の紹介

下着談義はまあこの位にして、本編についてですが、
御坂美琴白井黒子のやり取りがボケとツッコミといった感じでテンポが良く楽しいし、白井が気合の入った女の姿を見せ付けてくれる巻でもあります。今回は完全に学園都市側、つまり超能力サイドの話です。御坂と白井のお互いを思いやる優しさや不器用さ、意地といったものがとても楽しく書かれる話です。
あるものを求めて学園都市で暗躍する新キャラ・結標淡希と白井黒子の超能力バトルが展開します。そこに御坂も当然絡んできます。当麻もです。この辺りの話は実にいい。
しかし、不満が一つあります。

水戸黄門希望

禁書目録」シリーズは個人的に水戸黄門的展開をして欲しいと思っているんです。普段は当麻が黄門役(ただし血だるま)で決着なんですが、5、8巻は当麻ではなく一方通行が黄門役になってしまうんですよね。
「血だるまになるのは当麻の仕事である」と信じる私にとって「当麻の代わりに一方通行が活躍」する事態は「印籠出した後のアップになった顔がうっかり八兵衛だった」みたいな感じで落ち着かないと。
格さんが暴れて敵を殴るのはいいし、助さんが暴れて敵を斬るのもいいでしょう。でも印籠出した後アップになるのは当麻(黄門様)じゃないとね、な気分。だから5、8巻は決着が微妙に中途半端な印象で座りが悪いです。
やっぱり主役は主役としてきっちり仕事をさせてあげないとね。インデックスが既に微妙なポジションなんだから、当麻までふらふらし出したら流石にこの話についていけなくなります。青春群像劇は大いに結構ですが、「禁書目録」は当麻の少年誌的戦いと怒りが大きな魅力というか原動力というか中心な訳です。だから最後は当麻に締めてもらわないとはっきり言って中途半端じゃないかと。ここだけはきっちり守ってもらわないと困ります、という感じですね。

結局感想は?

本編の話より下着の話の方が文字数を割いていますが、じっさい面白いですよ。でも上の不満(下着じゃなくて当麻不在の方ね)があるから星3・・・いや4つかな。そこさえなければもっといいんだけどね、って話でした。