ユメ視る猫とカノジョの行方
ユメ視る猫とカノジョの行方 (電撃文庫) | |
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簡単なストーリー紹介
飼っていた猫に寄生した謎の精神体——その精神体はある日、美女の姿で天谷智季の部屋に前に現れ、そして「キリコ」と名乗った。彼女は言う「ヨク、ワカラナイ。ドウシテ、ココニ、イテハ、イケナイ?」。この話は、キリコが自分の世界から連れてきた戦いに巻き込まれる事になる天谷智季と、彼ら二人の相互理解を語る話。・・・だと思う。
キャラクター
精神体の「キリコ」を説明するのに、一番分かりやすい説明は「寄生獣」のミギーが可愛い猫/女性になって帰ってきたという感じでしょうか。キリコは精神体で肉体を持たず、猫に寄生して生きています。猫でいる事もできるし、人間の姿をとる事も出来ます。超能力のような不思議な力をある程度使う事も出来ます。知識の学習スピードも非常に優れているのですが、情動面が未発達で感情と言ったモノが殆どありません。この辺りは天谷智季との交流をきっかけとして変化して行くようですが・・・。
主人公の天谷智季についての特徴と言えば、その二面性でしょうか。社会的な生活をして行くために自分の上にニセの性格のようなモノを作って、どちらかと言えばいつもふざけていて、他者に興味が無いというような醒めた部分を人に見せようとしません。一部の人間はその事に感覚的に気がついているようです。
読んでみて一番のお気に入りは天谷智季に好意をもって近寄ってくる姉崎円華ですね。この娘のキャラクターは最初実につかみ所が無かったのですが、読み進めるにつれてどんどん良くなりました。思わずニヤリ、としてしまう感じでしょうか。いい味を出しています。
評価
まあまあ悪くないです。今後の展開にも期待出来そうですけど、まだまだですね。しかし・・・このまま2巻がでないまま終わってしまいそうな静かな雰囲気はなんでしょうか・・・ちょっと不思議な空気ですね。ヒロインのキリコによるもでしょうが・・・。
星3つでしょうか。まだまだこれからです。プロローグに書かれている話の展開が約束されているのであれば、次も買いかもしれません。
感想リンク
ウィンドバード::Recreation ここの一位になっていたので読んでみました。
ライトノベル読もうぜ!